今日は仕事、早上がり。


16時半終了。


すると職場近くの映画館で、『秒速5センチメートル』の上映を告げる看板。


まるで、立ち飲みにでも寄る感覚で、暖簾をくぐった。


『君の名は。』で国民的人気を博す前、2007年の新海誠監督の作品で、今年、桜前線に合わせて、日本全国でリバイバル上映とのこと。


僕の中では、最も思い入れのある作品で、BSで放送していたのを録画して、これまでに、何度も放課後、豪徳寺を出発しては、大宮を経由して、大雪に見舞われて、悪意のある時間に覆われて、岩舟に辿り着いては涙していた。


それをおそらく50往復はしているはず。


なので、セリフも、ほぼ入っている見慣れた作品を改めて映画館で1600円払って見ることに、どう言った意味があるのか分からないが、観ないワケには行かないと、躊躇なく。


すると、やっぱり、映画館だから、アタリマエだけど、画面が大きいので、テレビでは感じられなかった壮大な風景が堪能できた。


例えば、1話の「桜花抄」での岩舟駅から貴樹と明里が向かった桜の木の壮大さ。


心象風景のなかで、雪化粧から桜満開に展開するシーンは圧巻。


また、2話の「コスモナウト」で貴樹が描くSFチックな心の中の明里と眺める宇宙の風景。


これは、映画館で見てこその圧巻のシーンだったと思う。


そんなワケで、仕事をして帰ったくせに、ややロマンチック。


本当は、現実のやるせない事象に心痛める日々だけど、こうして浄化してる。


好きな作品が映画館で、どっぷりと観られるのはいいね。


心の栄養貰って、明日も乗り切ろう。