と言うワケで、先日、プチ同窓会で、高校の頃の初恋の君に会った話。
せっかく会えるのに、昔の頃のように、狂ったようにドキドキはしてないな、と少し寂しくなったことは、先日、綴った。
まぁ、それが正常なのだろうけど。
2012年に開かれた同窓会では、13年ぶりの再会だったので、開催が決まるや、3ヶ月間かけて、当日、同窓会に向かう時に聴くべき、懐かしの曲ベスト30をセレクトしたオリジナル150分テープを作ったし、案の定、会が終わった後、最終部を聴いて、センチメンタルになった。
小田和正「君のこと」
槇原敬之「四つ葉のクローバー」
KAN「今度君に会ったら」
あぁ、痺れたね。
でも、今回は、プチ同窓会が決まった翌日とかは、こうした懐かし楽曲に、エモい気持ち満載になったのだけど、最近は師走で忙しくて、心を無くしているせいか、あまり、没入できず。
あの頃の感じも甦らず。
こんなものかな、、、って、寂寥感、溢れながら、待ち合わせの渋谷に向かっていたら、グループLINEにメッセージが入ってきた。
みんなでハチ公前に待ち合わせして、それから、お店に行く算段だったのだけど、会の主催者女子から、
「ちょっと遅れそう、先に行ってて!」
仲良し男子から、
「会議が長引いてる、お店には直接行くね」
そして、もう一人は、勤務地の関係で、元々、直接お店に行くことになってる。
これは、、、
もしかして、、、
二人きりで、ハチ公前に待ち合わせることになるのでは。
グループLINEだから、彼女も、そうした状況に陥ったのを見て分かってる。
これが、高校の時分なら、
「たにー、私も先にお店に行くね」
とか、最悪だと、
「ちょっと行けなくなっちゃった」
とか、ネガティブな感じになる確率高し。
でも、直でLINEしてみると、
「私はハチ公に間に合いそう」
と、返ってくる。
僕は、山手線の外回りで向かってる最中で、後ろの方の号車に乗っていたので、ラッシュアワーの波に押し出されるように恵比寿でホームに降りて、人混みすり抜けて、少しでも前へと、車両を変えた。
その刹那、イヤフォンにランダムで流れてきたのが、TMNの「Love Train」。
1991年リリース。
マッキーを聴き始めた頃の曲だから、身体に染み付いてる曲。
好きな曲ではあるし、今も、時々、車の中でかかるけど、帰り道の雑踏感、人で溢れるホームを歩く僕を、かくも感傷的に包む「Love Train」は、実に久しぶりだ。
30年前の僕に伝えたい。
神宮でも、としまえんでも、修学旅行先でも、2人で待ち合わせて、歩くなんてこと、全くもって不可能だったけど、あなたの願望は、ずいぶん先ではあるけれど、叶う日が来るよって。
2人で道玄坂を、ゆるりと登りながら、それでも、足並み早い人の流れに急かされるように、お店へ向かう。
狭い道からトラックが出てくるから、危ないというように、ビクッと右腕が動くけど、そんなに危なくなくて、色々、事なきを得る。
あぁ、そんな2023年。
何度も言っちゃうけど、1993年の僕に、自慢したいなぁ。
きっと、羨ましがるね。
いやいや、そんなんじゃ、きっとすまないね。
そのくらい、、、って程のことだ。