新譜リリースの前日の過ごし方が変わったなぁって思った。

本日10月25日(水)さだまさしトリビュートの『みんなのさだ』がリリース。

そこに大好きな槇原敬之も「案山子」で参加している。

これまでなら、CD屋さんに1ヶ月前とかに出向いて予約して、リリース前日に引き取りに行く。

店員さんも槇原敬之関係のものばかり予約しては買っていくから、きっと僕は“マキハラさん”と呼ばれていたに違いない。

でも、そのCD屋さんの入っていたサトーココノカドーが我が町からなくなり、TSUTAYAもなくなり、どーしてもマッキーの新譜をCDで購入しなくちゃいけないときは、Amazonで買うようになった。

家に居ながらショッピングの未来が僕にも訪れた。

でも、もう、夢見た未来の上を現実は行っている。

僕が昨日、リリースの前日に行ったのはドラッグストア。

そこで、iTunesのギフトカード1500円分を買い、今日に備えた。

僕は、朝、出勤するとき、そのカードをスマホで読み取り、iTunesに1500円チャージして、「案山子」を買った。

すぐに、スマホにダウンロードされ、その音源を聴きながら、出勤という未来。

いや、ホントは、サブスクとかで、定額聴き放題とかにしているんだろう、世の音楽ファンは。

僕は、聴くのはマッキーばかりだし、他アーティストの楽曲や、今回みたいにオムニバスでマッキーが1曲だけ参加、、、のようなアルバムなら、1曲255円とかで購入するような音楽ライフを過ごしている。

これが、2023年、槇原敬之デビュー33周年の朝の僕の風景。

極めて穏やかに、周年コンサートcELEBRATIONのような祭りがあるワケでもなく、本人が言う所のネオカントリーを纏った「案山子」に心を寄せながら田舎の道を職場へ。

でも、穏やか、上等。

これに勝るモノ、ないじゃないか。

ちゃんと音楽活動ができて、ラジオのレギュラーも毎週あって、来年のツアーも決まっていて。

最近、人気ミュージシャンの急逝が相次ぎ、まだ若いのに、、、という方々も、今、まさにツアー中なのにという方も。

そんな衝撃的なニュースに接するたびに、僕は無礼者の限りを尽くして、我がことに置き換えては、恐れおののいている。

もし、、、マッキーが、、、、なんて。

でも、こうして、素晴らしい楽曲の数々を届けてくれて、その数と同じ程の心に刻まれる思い出のシーンをプレゼントされ、本来は、これ以上、何を望むのだろうとも思う。

それよりも、これも考えても不毛なことだが、もしマッキーとその音楽に出会ってなかったら、今の僕は、こんな僕じゃなかったんじゃないか、とさえ思う。

いや、これは決して、大袈裟ではなく、分かりやすい所で言えば、マッキーが居なければ、50歳近くなった今も、マッキーを酒の肴に語り合う友人グループも形成されていない。

彼らが友達として僕とともに人生を過ごしてくれているから、日々、仕事で大変なことがあっても、みんなに逢える日まで頑張ろうと思って乗り切って来れている。

っていうか、本来は、コンサートを見に行けるんだから、その日まで頑張ろうなんだけどね。

いつしか、槇原敬之のコンサートを楽しみにしつつ、それと同じくらい、久方ぶりに逢える友達との邂逅に生きがいを感じているんだよね。

ほら、マッキーとの出会いがなければ、ないものだよ。

だから、もし、その出会いがなかったらって考えると、全く不毛な思考なのだけど、僕は結構、怖くなるし、その分、今の幸せを、がっちりと噛みしめられるんだよね。

というワケで、今年も、そんな人生の出会いに感謝しつつ、デビュー日を過ごした。

マッキーありがとう。

33周年おめでとう。

そんな風に祝うことのできる我が人生に乾杯。