前回の応援がとても楽しかったので、またまた行ってきました

前回観戦のお話 



今度は3回戦。相手は野球部を強化対象にしている私立高校。特に推薦制度などもうけず一般試験入学した子たちでチームを組んでる坊君の学校は少々厳しい戦いになるのかな…?と思いながら球場へ

7月3連休中、ものすごく暑い日でした

天気予報では最高気温38℃と言っていた気がするけど、球場内はグラウンドも観客席も40℃超えだったんじゃないかと思うほどでした


今回座った席のすぐ後ろの列にはOBと思しき5人くらいのグループがいる。そのうちの一人は手帳のようなものに色々と書き込みをしているところを見ると、多分スコアをつけているのだろう。今度は野球部のOBグループなのかな。

応援団の下級生の子はワイシャツ姿で声出していきましょう!とか、校歌行きまーす!と観客席の中で元気いっぱいに指示を出す。そして学生服姿の上級生2人は…

前回同様きりりとされてらっしゃる。

かっこいいなあ、漢だ。


今回は座席後方からぽつりぽつりと解説のような雑談が流れてくるのが楽しい。

そしてグラウンドに飛ばす言葉が温かい。

部内の雰囲気、かなり良いんだろうな。


さて試合はと言うと

序盤は後ろのOBチームの見立てによると

「どっちか先に1点取ったほうが、その1点守って勝ち」

という締まった試合運びだったものの、中盤から相手方がジリジリと得点を重ねだす

グラウンド整備が入る5回終了時には相手方との点差は4点に

3点差までは点差なしと一緒と言っていたOBチームが、まだ4点差ならチャンスあるよと見立てを少しずつ変えていく。感心したのは点差が開き始めていても一向に弱気な発言をしないこと。もうダメだと自分が認めた瞬間にその試合の負けが決まるようなものだから、当然のことといえば当然のことなのだが、希望を捨てない言葉がすっかり身についているのだろう。

その後も相手チームは順調に得点を重ねていく。途中1点返すもののなかなか点差は縮まらず、それでもその1点のためにコールドを回避して試合が続くとなると、たかが1点されど1点である。

最終盤の9回、そこまで投げぬいてきたピッチャー君が打ち込まれ交代、さらに点差は開き10点以上に。

9回裏の攻撃が始まる前、OBチームがごく普通の口調で「おい、この回何点取ったらいいんだ」と穏やかに話している。でも諦めの口調ではない。まだ勝ちを取りに行こうという意欲が溢れている。

試合に出てないOBですらこの気持ちならば、実際グラウンドにいる選手たちはどれだけ強い気持ちでこの点差の中最終回の攻撃を迎えるのか。

観客席の応援の声がひときわ大きくなったように思うのは気のせいではないと思う。


その応援に応えるかのように入る追加点、沸き立つ観客席、エンドレスで吹奏楽部が吹き続ける得点チャンスのときの応援歌。後ろの席から声が飛ぶ。

「まだ行くぞ、11時半!12時のチャイムをこのまま聞くぞー!」

そうあってほしいと思いつつ一緒になって声を出し応援をする。あと1点、もう1点…。

でも12時のチャイムを聞くことは叶わず試合終了。

結果は3回戦敗退。

結果報道だけでは大差のついた試合だったねで終わってしまうところだけど、現場に身を置き試合を通して見てみるとそんな単純な話ではなく、負けはしたけど、最後まであきらめない姿や、それを応援する人々の熱さを実感できた試合だった。


来年も、行こうかな。