三流音大の声楽科を卒業した母は

コーラスがお好きルンルン



母が所属していた

地元のおばさんコーラスは

女性だけのサークルで



練習は平日昼間

発表会は数ヶ月に一度の週末



三流音大卒でも

地元のコーラスサークル内では

一応上手い方だったのか???

ソロとかお願いされていたらしい



週末には夫(ワタシの父=今で言うモラハラ夫)

が家にいるから

母的には週末の発表会を欠席したい




が、


ソロをお願いされているから

指揮の先生からは出場を懇願される






やりくりが大変そうでした




˚✩∗*゚⋆。˚✩☪︎⋆。˚✩˚✩∗*゚⋆。˚✩⋆。˚✩☪︎⋆




そんなコーラス好きな母には憧れがあり





♪第九を歌いたい♪





父がいるから本番には出られないかもしれない…

練習だけでも 第九を歌ってみたいルンルン

全てのパートと合わせてみたい音符





ある時新聞に第九の募集が載っていたらしく

すごく迷い…






たぶん、母なりの苦肉の策…






父のことも第九に誘った!ポーン












が!!











父はびっくりするほど






音 痴😲







しかも声はデカイ滝汗








クラシック音楽が好きな父は

第九を聞くのはもちろん好き!


聞くのはね




それもまたしちめんどくさいコダワリがあって




どこそこのオーケストラじゃなきゃー

指揮者は○○じゃなきゃー

合唱団は○○じゃなきゃー

とか

ごちゃごちゃうるさい真顔





第九を母に誘われて

最初はノリノリっぽく見えた……





はたして

素人たちの集まる第九の会で

うまくやっていけるのか……

周りに合わせられるのか……








あたしゃーそっちの方が心配でね










パート練習の時は、

父と母の時間が合わなかったからなのか……




周りとモメたのか……



音痴過ぎたのか……


理由はよくわからないけど……







父は練習に行かなくなりました笑い泣き







それでも母は第九の練習に行きたい!

次はいつ行けるのかも分からない第九の練習を

ずっとお家で続けていました






でも、モラハラ夫に支配された母は

父を置いて練習に行けない…

練習に行かない人は本番にももちろん出れない






ワタシから見たら

置いてけばいいじゃん!

あんな人(父)ほっといて練習行きなよ!

そして本番出なさいよ!

とイライラしちゃうのだけど




帰ってからイヤミを言われることを考えると1人で行けないわ悲しい





と昭和女を全開ガーン




いちいちイヤミを言う父もヒドイけど

母はそれに気を遣いすぎていたようにも

見えたんだよなぁ




父に気を遣い過ぎる母を見ていると

イライラするので

その後は 関わらないでいました


︎︎◌𓈒𓏸𓐍𓏸𓈒︎︎◌𓈒𓏸𓐍𓏸𓈒︎︎◌𓈒𓏸𓐍𓏸𓈒︎︎◌𓈒𓏸𓐍𓏸𓈒︎︎◌𓈒𓏸𓐍𓏸𓈒︎︎◌𓈒𓏸𓐍𓏸𓈒


~⏰ 時は流れ ⏰~


モラハラ夫も亡くなり

自身も認知症を発症し

お風呂を拒否するばーさんにおばあちゃん





グループホームに入居し

そこでも時々お風呂を拒否していたらしい……


                 上矢印

            この時々!


施設に第九を歌える方がいらして



その方が母の入浴拒否を気にかけて下さり

母が第九が好きと知ると



「ばぁばさん!

お風呂で一緒に第九を歌いましょ~」



ってお風呂にさそってくださったんだって!



そしたら

母 お風呂に入る


ことができたそうなの泣き笑い




第九の練習も途中になっちゃったはずなのに



認知症になっても

ちゃんとソプラノで自分が歌う部分は

覚えていたみたいで…




本番もパート合わせですら歌えなかったけど



母は

優しい方とお風呂で第九を歌わせてもらえて

良かったなぁおねがい




お風呂に誘うのにその手があったか!

と思ったのだけど…

やっぱり母と一緒に風呂で第九を歌うなんて

娘にはこっぱずかしくてできません滝汗



ほんと、優しいグループホームでした



















ひらめき入ります?