※※2020年頃のお話しです※※


春にグループホームに入居した母


コロナ真っ只中だったから、母と

「面会」はできないのだけど

母を病院へ連れていくことは家族がまかされ

ていました




グループホームには往診に来て下さる

専属の医師がいらっしゃいましたが

ペースメーカーの半年(~1年)に一度の診察とか

眼科(白内障)の診察は元々行っていた病院へ

母のことを連れて行かなくてはいけません





面会ができない母を病院へ連れて行くのは

久しぶりに母と会えるということ





2019年の年末にペースメーカーを入れた母は


2020年1月に1回目の診察があり

2回目はグループホームに入居後の

2020年7月でした




コロナ禍でしたので、外部から来たワタシは

施設の中には入ることができず

玄関で母のことを引き受け

保険証等も受け取り(ホームに預けてあります)

母をワタシが運転してきた車に乗せ病院へ






久しぶりに会う母に

「(グループホームでの生活は)どう?」

と聞くと

「まぁまぁよ」



おそらく自分が普段どんな生活をしているのか

覚えていないんだと思います



日常のことはよくわかっていないけど

ずーっと饒舌に話し続ける母




息子ちゃんと夫さん(ワタシの夫)元気?とか

自分の夫(ワタシの父)の悪口とか

自分の義実家(父の実家)の悪口とか



さっきも聞いたよ

と思う内容の話しなんだけど

とても優しい気持ちで

初めて聞いたかのように

何回も




へ~!そうなんだ~!




とちゃんと相槌をうてる自分がいて……




この時初めて

母のことをグループホームに入れて良かった

と思いました



ワタシには兄弟がいないので

母を施設に入れることについて

ちゃんと相談する相手がいません


夫は母のことに関しては口は出さず

「こうしたいけどどう思う?」

と聞くと「いいんじゃない」と言ってくれます


グループホームに入居の話がきたときも

「どう思う?」と聞いたら

「いいんじゃない」と答えてくれたので

ほぼワタシの一存で入居が決まってしまったわけ




だから


グループホームに入れた=母のことを捨てた


んじゃないか……と

心のどこかでちょっとだけ自分のことを

責めていたのだけど





認知症母のループしちゃう会話を


イラつかずに優しい気持ちで話が聞ける!

グループホームに入れるって心にゆとりができることなんだ!!


って感動しちゃったわけ




そんなループ会話の中で母が

ふと思い出したように話してくれたことが

ありました






ご飯を食べる時にね、ちょっと離れた席に

ものすごく食いしん坊の人がいるのよ





うんうん






その人すごいの!

お隣の人のオカズを取って食べちゃうの!




え!

お隣の人かわいそうに





そうなのよ

だからね、その人のこと

ガツガツさん

て私のお隣に座ってる方とこっそり呼んでいるの





ガツガツさん……





ガツガツさんがお隣の人のご飯を盗るのを

見たときにはね

「ほら見て、ガツガツさん

お隣の人のご飯をまた盗ったわよ!」

って私のお隣の席の方と話すのよ

そしてその方と「いやねー」って言うの



小学生女子かい!

なんかその光景が目に浮かぶよ笑笑




お隣の方のお名前は何さんて言うの?





知らないわ

でもね、すごくいい方なのよ



名前は分からないのね~😅





ちょっと離れた席の人のことを見て


2人でこそこそ

「ガツガツさん」とか呼んでるなんて




いくつになっても女子だなぁ




と可笑しくなってしまいました泣き笑い





ワタシが小学生の時には

人のことをこそこそ悪口言ってはいけません!

って言ってたくせにね!笑






後日、母のお隣の席の方のお名前を

施設の方に聞いたら


Iさんとおっしゃる方で、

いつも母とIさんは仲良くしてると

教えてくださいました