父は4年前、母は2年前に亡くなりました。
2人とも認知症でした。当時を思い出しながら記事を書いていこうと思います。
思い出しながらなので、話が前後している場合もあります。
今からちょうど10年くらい前かしら。
わたしと幼稚園生の息子たぬおの2人で自宅を昼頃車で出て3時間半かけて実家に行き、1泊して翌日一緒に晩ご飯を食べてから2時間ちょっとかけて帰ってくる。深夜は道路が空いていてスイスイ走れて好き
というのを時々やっていた。
たぬおはばぁばの家が大好きだったの。
じぃじとばぁばのことも好きだったし犬や猫のことも大好きだったから。
ある時いつも通り夜10時くらいに「じゃあまた来るね」って窓ごしにばぁばとバイバイってやっていたら……いきなり「ばぁばとバイバイするのやだー」ってたぬおがポロポロ泣くのよ
あんまりにもかわいくて、夫に電話して「たぬおが泣くから明日帰るね」って1泊のばしたこともあったっけ
そんなこと言われたばぁばはもう大喜びよね!
たぬちゃん、かわいいかわいいお家にもどりましょって
送りに出てくれていた じぃじとばぁば、車内のたぬおとわたし家に戻るという
息子たぬおが小学校の低学年の頃だったかなぁ。将棋を覚えたてのころ、じぃじに将棋の相手をしてもらうのをすっごく楽しみにしていたの。
「じぃじすごいんだよ!四枚落ち(飛車・角・香車なし)してもらったのに負けちゃったー」と四枚落としても勝つじぃじのことがすごく好きでね。
仕事も辞めて家事もせず、母と2人きりの生活でボケちゃうといけないでしょ。孫との将棋は刺激になるから頑張れー!ボケ防止ー!と母と2人で言ってたっけ
この頃が一番落ち着いていい時期だったなぁ。
でも、そんな幸せな頃くらいから父に認知症状が徐々に出始めていた。
⚫こちらは将棋を覚えたての息子にじぃじとばぁばからクリスマスプレゼントとしてもらった任天堂さんの将棋の駒と盤の同じ形です。10年経った今でも息子の部屋で乱雑に置かれていても壊れずにいます。
⚫ゲームするなら将棋だったら許しちゃうんだけどなぁ
今は全然将棋をやらなくなったたぬおだけど、ちょっと前にお友達と指すことがあったらしく「久しぶりだったけど勝てた」と言ってたから、この頃じぃじに鍛えてもらったのが役にたったのかなと思うと嬉しいよ
駒の動かし方を覚えているだけでもいつか役に立つよね