父は4年前、母は2年前に亡くなりました。
2人とも認知症でした。当時を思い出しながら記事を書いていこうと思います。
思い出しながらなので、話が前後している場合もあります。
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同居していた祖母(母の母)が亡くなり、少しだけ母の元に遺産が入ったらしい。
両親は「腰が痛いの。毎日温泉に入りたいから温泉が出るところに引っ越すわね」と引越してしまった。
たぶん祖母の遺産が入り、住んでいた家が買った時より高く売れたから気が大きくなったのだろう。借金はあれど貯金がなさそうな両親にとっては少ないとはいえある程度まとまった金額だったのだろうから。
父は当時会社員。新幹線通勤をすることに。ただし会社は乗車券分の通勤代は出してくれるけど特急料金は出してくれないから、そこは自腹になるとのこと。
わたしもその時はまだ若くて両親のおかしな金銭感覚に浸っていたし、よく分からないながらもぼんやりと思ったこと「新幹線の特急料金て高そうだね、それ自腹で払うの大変そう」と言った記憶はある。
そしたら父は「家が遠くなったら銀座に行かなくなるだろう?新幹線の特急料金は銀座の飲み代とタクシー代と同じくらいじゃないのか?笑」と言っていたから、そんなもんなのかなぁ?と思っていた。(当時銀座~自宅まで深夜料金で1万円強)
そう。金銭感覚の全くない父は身分不相応にも銀座のクラブが大好きで、よく行っていたの。自腹で。ツケで。
後から母に聞いたことなのだけど、そのツケの支払いがボーナスでも足りなくなると同居していた母の母(わたしの祖母)に「ごめん、あとで返すから貸して!」と借りていたらしい。
そしてあとで返さないという![]()
タクシー代も寝ている祖母を起こして何回も立て替えてもらったらしいわ。
父は、母がそういうやりくりしていたこと知らなかったのかなぁ?もしかして、自分のお給料で全部できてる
って思っていたのかしら。
それか、常に自分中心の人だから「僕が困ったらみんなが助けてくれるのは当たり前」って思っていたのかもね。
ほんと、今の知識をもったわたしが当時の母に言いたい。「早く別れなさい」って。
だって父は大好きな銀座で、自分の飲み代を払ってくれている義母と妻の悪口をおもしろおかしくネタにして話すようなろくでもない人なのよ![]()
そんな人と新幹線代自腹のところに引越して……助けてくれるおばあちゃん(母の母)はもういないのに![]()