今日は、所属する県議会資源エネルギー問題懇話会で、都内視察。


浜松町(昔私が1人暮らししていた、懐かしいところです)にて、

東京電力さんから「ALPS処理水の海洋放出に関する現状と今後について」について、講義をいただきました。

廃炉カンパニーの松本執行役員から、大変丁寧なお話をいただきました。






私もかつて国会議員のとき、第一原発の中まで視察に行きましたし、

汚染水処理の問題も環境委員会で質疑をしました。

先日も復興現場をまた視察してきましたが、

原発への過剰な恐れや、放射能の風評被害は、誤解に基づくものも多く、心を痛めていました


エネルギー問題は、日本の国家的課題であり、

これを誤ると、先の大東亜戦争でも苦しんだように、大変な惨禍につながりかねません。

きちんと、科学的論拠に基づき、政策決定したく、今回視察も参加しました。




  • トリチウムは、ベータ線が非常に弱く、外部被曝の影響はほとんどない。紙一枚で遮ることができる。体内に入っても蓄積されず、水と同様に排出される
    • 細胞に入った場合も、水の循環で、40日で半分に排出される
    • 有機化合物だと長時間体内に残るが、数ヶ月から年で排出
  • WHOのガイドラインでは、飲料水に含まれるトリチウム指標は10000ベクレル/リットル
  • 東日本大震災の時に、第一原発付近のトリチウム濃度は少し上がるが、最近は1ベクレル/リットル以下
  • トリチウムは、降水中にも含まれるが、1960年台からどんどん下がっている
  • 世界各国は、日本よりはるかに大きなトリチウムを、放出している。各国とも国内の法規制に基づき放出
    • 自国は日本以上に放出しているにもかかわらず、日本の海洋放出を批判している国(中韓)もある。政治的意図と推測
  • ALPS処理水放出では、トリチウム以外は規制基準値を下回るまで浄化処理する。3基ある
  • 放出管内のトリチウム濃度もリアルタイムで算出し、管理する
  • 海洋放出した場合、海水中の濃度がどうなるか、シミュレーションした。濃度が高くなるのは発電所周辺の23キロの範囲にとどまる
  • 海域モニタリングを各地で行う。平常値を大きく超えた場合は、海洋放出を停止
  • 海洋生物飼育試験も行い、TwitterYouTubeで報告もしている
  • 海外は、台湾なども規制解除の流れ。しかし風評被害を広めてる国もある。国際理解を深めてもらう取り組みは? 安全と分かっても、風評があり売れないのでは困るが?
    • 外交官ブリーフィングを定期開催中。海外メディア向けブリーフィングも開催。IAEAには中韓メンバーも入っているので、正しい理解を広めたい
  • 2051年までには、全ての貯蔵水を放出する予定。また汚染水の発生は5070m3/ を目指す










トリチウムがほとんど人体に被害がないこと、

またALPS処理水を放出の慎重な取り組み、そして放出してもほとんど問題がないことが、改めてわかりました。


大変安心できる報告ですが、風評被害だけ、改善が必要です。誤解を解いていく取り組みが求められます。


皆さんもぜひ、正しく理解いただき、いたずらな不安に囚われないよう、ご注意下さい。




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