究極の「政治の見える化」、5つ目は、講師不足についてです。

 

教職員の方々との、さまざまな意見交換の中で、最も課題として重大だと感じるのが、過剰な労働時間、特に講師不足に起因するものでした。


教師も無限に働けるわけではありません。教職員の方々の、子供への思いや使命感に甘えて、企業社会などではあり得ないブラックな職場となってしまっているのが、現場の真実だと私は考えます。


教師の負担軽減、特に人手不足、講師不足解消は、真っ先に取り組まなけばならない、そうでないと教育現場は崩壊しかねないという、強い危機感を持って質問しました。

 

 

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「病休の先生が1名いるが,4か月経っても,代わりの先生が来ない。単学級なので,その人の分の仕事を,残り8名で分担している。」


「今年度、病休1名。3ヶ月経つが、代わりの先生は来ておらず、教務が担任として入っている。」


「教育事務所からは代わりの人がなかなか来ないので、校長や職員がつてを頼って探すこともある。ただ折角探したのに、緊急性が高い他校に取られたこともあり。」


「学校が安全な場所であり続けるためには教員人材確保は絶対必要です。そして今、まさに崖っぷちにきていると感じています。」




これは、現職の教員の皆さんから寄せられた、悲痛な叫びです。
産休・育休・療休などに入る先生に代わって勤めて頂く「講師」が足りていない。



文科省が今年実施した「#教師のバトン」プロジェクトでも、イイ話を集めようとしたら、むしろ現場からは「死にたいってずっと思ってた」等、過酷な労働環境への悲痛な叫びが殺到しました。
千葉市でも令和元年、保護者宛に「教員募集」チラシを配布し、話題となったのも、知事はご記憶と思います。

 

 


状況は更に悪化しています。お尋ねします。

 

 

【Q】講師のなり手不足で、現場は回っていないのではないか? その場合の対策は、どうか?

 

 

【答弁:教育長】

〇近年の教員採用選考の志願倍率の低下を背景に、講師登録者数が減少しているほか、産休・育休取得者の増加などにより、地域や時期によっては講師を配置できないケースがあり、県教育委員会としても課題と認識しております。

〇そのため、退職教員の積極的な講師への採用や、免許状の有効期限が切れた教員等への臨時免許状の付与のほか、大学に直接出向いて講師募集の説明などを行っております。今後はこれらの取り組みに加え、新たな対策も検討しながら、講師の確保に努めてまいります。

 

 

田沼所感(★議場では発言はしていません)

さすがにこの問題は、県教委としても大きな課題だと認識していて、私の指摘ももっともだ、という反応でした。

しかし従来型の取り組みに終始しそうだったので、必ず結果を出すべく、「新たな対策」も検討するよう要望し、答弁に入れてもらいました。

なんとしても問題を改善すべく頑張って欲しいし、私も議会人として応援とチェックをしていきます。