7/6に予算委で質問をして、執行部から答弁を頂きました。
 
 
 

そして恒例の『究極の、政治の見える化』、質疑の全文公開です。

原稿なので、実際の発言とは多少異なる場合があります。

太字が私の質問、青字が答弁、赤太字は私の要望です。

 

 

●予算委質問項目
・DX・デジタルガバメント・脱ハンコの推進について
・戦没者追悼行事について
・男性の産休・育休取得について
 

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1.DX・デジタルガバメント・脱ハンコの推進について

 

 国では、菅首相が重要施策に位置付けるデジタル改革の関連法案が5月に成立し、9月にはデジタル庁が設置されます。

 

県においても、県民や事業者等の行政手続の負担軽減や利便性を向上させ、また、自治体における行政手続のオンライン化を推進するには、手続における押印の見直しが必要となっています。

私も、昨年9月議会の一般質問でもDX推進を求めたところです。

 

県が定める手続約7,500件のうち、押印を必要とし、県が押印を独自に見直せるものが約5,800件あります。

 

そこでお尋ねします。

【Q1】行政手続における押印の見直しについて、いつ頃に廃止が完了する見込みか。

 

⇒【A】県で押印廃止として整理した約4,600件については、各所属において検討が済んだ行政手続から順次、押印を求めないよう取り組んでおり、9月末の廃止を目途としております。
なお、第三者による証明書や委任状など押印廃止の検討を継続している約800件については、考え方を整理して庁内に示すことなどにより、見直しが進むよう取り組んでまいります。
 
 
 
また、国等が定めている手続約6,000件については、県が独自に押印を見直せないところではありますが、
国で法改正をするなど見直しが行われれば、遅滞なく適切な対応と取組が必要となります。

そこでお尋ねします。
【Q2】国等が定めている手続の押印の廃止については、どうか。
 
⇒【A】県では、法改正等に伴い、国から発出される通知等に即して、各所属に速やかな見直しを行うよう働きかけ、押印を廃止できるものについては、9月末を目途に廃止を進めてまいります。
 
 
【要望】
県で押印廃止と整理したもの、国等が定めている手続きについても、合わせて9月末までに廃止ですね。スピード感を持って、しっかり完遂をお願いします。

 
 
 
また、自治体におけるデジタル化が、喫緊の課題となっています。

国では、自治体におけるDXを効果的に推進するため、「自治体DX推進計画」を 策定し、情報システムを標準化・共通化する方針を示すなど、その動きを加速しています。

昨年度、コロナ対策として実施された特別定額給付金に関して、ネット申請より郵送申請のほうが早く処理された自治体が多数出たこともあり、行政のデジタル化の遅れを懸念しています。

県民にとって身近な窓口である市町村において、デジタル化による行政サービスの向上は重要です。


そこでお尋ねします。
【Q3】市町村のデジタル化を支援すべきでないか。
 
⇒【A】県では、市町村に対し、今年度機能拡充した電子申請システムの更なる共同利用を働きかけるとともに、デジタル技術の先進的な活用事例を紹介しながら、デジタル技術の利活用を促進してまいります。

さらに、今後国から示される「自治体DX推進手順書」に基づき、必要な助言を行うとともに、国の取組を活用しながら人材確保なども支援してまいります。
 
 
【要望】
県内各市町村の、手順書への対応状況をよく把握していただき、「人材確保」というご答弁もありましたので、専門家の派遣やマンパワーの増強など、タイムリーで適切な支援をお願いします。

 
 


★田沼所感(議場では発言はしていません)

9月までと、〆切を切って、脱ハンコを進める、という答弁は、私が初めて引き出した答弁です。

そもそも、脱ハンコの全庁調査を昨年始めてもらったのも、私の昨年9月の一般質問がきっかけでした。迅速に調査、対応を、進めてくださり、安心しています。

引き続き私も、脱ハンコにとどまらない、特に自治体のDX支援に、注目していきます。





2.戦没者追悼行事について

県では、毎年度千葉県戦没者追悼式などの追悼行事を実施していますが、森田知事時代の、知事本人の出席回数は、就任した平成21年度から「千葉県忠霊塔拝礼」は毎年出席していて12回、「千葉県戦没者追悼式」は11回本人が出席していました。

 先日、自民党の中村実議員の一般質問において、靖國神社への参拝について質問していましたが、その答弁で知事自ら「今後も、戦没者への慰霊と恒久平和への祈りを欠かさずに行う」と答弁されていました。
千葉県知事、8月15日の靖国神社参拝「しない」と県議会で明言千葉県の熊谷俊人知事は県議会本会議で、今年8月15日の終戦記念日に靖国神社(東京都千代田区)に参拝しないと明言した。自民党の中村実氏(船橋市選出)の一般質問に答…リンクwww.sankei.com

 

 



慰霊と追悼の気持ちをしっかりと堅持するためにも、県が主催する戦没者追悼式行事など非常に大事な式典には、知事代理ではなく、知事本人による出席が重要だと思います。

そこでお尋ねします。
【Q】千葉県主催の「千葉県忠霊塔拝礼」及び「千葉県戦没者追悼式」について、これまで同様知事本人が出席すべきと考えるがどうか。

⇒【A】県では、例年、本県出身の戦没者を追悼するとともに、平和を祈念するため戦没者追悼式等を開催しております。

いずれも本県主催の行事であり、今後とも可能な限り、知事の出席のもとで行事を執り行ってまいりたいと考えており、この件については、知事にも確認しております。
 

【要望】630万県民の代表として、しっかりと感謝と慰霊を果たすべく、必ず知事本人の出席する式典としていただけるよう、強く要望します。
 
 


★田沼所感(議場では発言はしていません)

千葉県護国神社は本年度で桜木に移転してしまい、忠霊塔の式典やあの場が形骸化してしまわないか、強く懸念しています。

それを払拭するためにも、知事本人による参列は、必須です。

しっかりチェックしていきます。



 
3.男性の育児休業の取得について

「令和3年版 少子化社会対策白書」によれば、「子供がいる夫婦は、夫の休日の家事・育児時間が長くなるほど、第2子以降の生まれる割合が高くなる傾向がある。」という調査結果があり、
昨年閣議決定された「少子化対策大綱」においては、「2025年に男性の育児休業取得率30%を目指す」とされています。
 
県では、「千葉県職員仕事・子育て両立支援プラン」において、男性職員の育児休業取得率の中長期的な目標を50%としていますが、令和2年度における取得率は27.6%であり、目標には届いていない状況です。

一方、熊谷知事が市長を務めていた千葉市では、令和元年度における取得率が99.1%と、都道府県・政令指定都市の中で最も高い数字となっています。
千葉市で実施した改革をぜひ千葉県でも実施すべきと考えます。

そこでお尋ねします。
【Q】千葉市と同様、千葉県においても男性職員の育児休業の取得を強力に推進すべきと考えるがどうか。

⇒【A】県では、男性職員の育児休業の取得促進に向けて、育児休業取得者セミナーの開催や、育児休業等の制度をわかりやすくまとめた男性職員向けのリーフレットの配付、子どもが生まれる職員と上司との対話などを実施しているところです。

今後は、他自治体の先進事例も研究しながら、「男性職員も育児休業を取得して当たり前」という意識の定着を目指して、上司が職員に育児休業の取得をさらに強く促すなどの取組を進めてまいります。
 
【要望】千葉市長が知事になったのだから、特にすぐれている千葉市の例も含めて、しっかり研究いただき、県でも「育休先進県」と呼ばれるよう努めていただきたいと要望します。



★田沼所感(議場では発言はしていません)

「子供を増やそう」を県議選で訴えた私としては、少子化対策のためにも育休取得を推進すべき、と、強く訴えたく、取り上げました。

かつ、それを成功させていた自治体首長が、今度は県知事になったわけですから、ぜひ県庁でも育休取得率を千葉市並みに高めて欲しいです。

まずは隗より始めよ。県職員の出生率なども聞いてみたいです!





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