今日は早起きして、東京へ。政経倶楽部に参加です。


松沢成文・参議院議員による講演「今こそ学べ、地方自治のお手本!北条五代、奇跡の100年」を聴きました。


松沢議員には、私が以前の党にいたとき、幹事長として大変助けて頂いた、ご恩の方です。
明るく良識ある、改革派保守の、立派な議員と、尊敬しています。




小田原を拠点とする、北条五代について、最近松沢議員は新著も出されてます。
その内容の講演でした。


さすが神奈川県知事経験者でもあり、また歴史家でもある松沢議員、言葉に説得力があり、地方議員としても大変勉強になりました!





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北条氏綱の5箇条…
1、義を大事にせよ。公に尽くせ
2、領民を大切にせよ。人材育成せよ
3、虚勢を張らず、己の分限をわきまえよ
4、華麗を求めるな。倹約せよ
5、勝利によって驕るな。勝って兜の緒を締めよ


甲斐武田、駿河今川、相模北条の「甲相駿三国同盟」は、最も長く続き成功した同盟。

北条氏は最大、280万石まで大きくなる。
「万民を哀燐し、農民に礼を尽くす」と、よい統治をした。戦わないよう工夫を凝らした。
豊臣秀吉としても看過できなくなり、小田原攻めとなった。





北条氏は先進的な優れた統治政策。
・当時珍しい、完全な地方分権。兄弟など一族が固めた
・一斉検地。秀吉より先に北条氏がやった。徹底的にやり、建物も把握。今で言う「住民基本台帳」をつくった。税制改革。これまでは代官が勝手に税を増やしたりしていて、農民は疲弊していた
・評定衆と、目安箱による、民主的司法制度。戦国時代に珍しい。武家のみならず誰でも意見を書けた。小田原評定衆は月1度集まり裁断。
目安箱も、徳川吉宗の享保の改革からではなく、北条がはじまり。
「小田原評定」という意味は、決められない会議のように言われるが、それは小田原攻めのときだけのもの
・伝馬制度の確立。郵便・輸送ネットワークを構築した。すべての宿場町に馬を置き、リレーするので、速い伝達が可能に。それが今の「箱根駅伝」
・楽市設置。各町で取引をする、市を設置した。今でも「ボロ市」などが残る




小田原城と北条氏の街づくり…
当時、東国で最大の都市が、小田原。横浜も江戸も、千葉市もなかった。
整然とした区画整理。
日本最古の、上水道「小田原用水」を導入。
上杉謙信10万、武田信玄3.5万が攻めてきたが、小田原城に籠城して撃退。



徳川家康は、北条と組んで、秀吉と戦うか、悩んだ。
秀吉は懐柔政策…姉を嫁入りさせたり、母を滞在させたり。
家康は根負けして、秀吉にくだった。


卓越した領国統治と、小田原合戦の誤算。
秀吉の権謀術数はすごい。これこそ政治家だと、勉強になる



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