究極の「政治の見える化」、最後の9つ目は、

児童虐待防止、特に児相の機能強化、システム構築について。

 

 

これも昨年も議会質問をしたテーマです↓

https://ameblo.jp/tanuma/entry-12538175405.html

 

 

 

県議選で「子供を増やそう」と訴えた私としては、

「子供を守る」ことも同じく使命だと思っています。

何の罪もない子供達が、犠牲とならないためにも、パンク気味の児童相談所の機能強化は待ったなしです。

特にITシステムを新たに導入する局面でしたので、機能強化につながるよう、質問しました。

 

 

 

ーーーーー(以下原稿)ーーーーー

 

 

 

児童虐待防止についてお尋ねします。

 

この件も昨年質問しましたが、質問以降も悲しい事件が絶えません。ぜひとも児相・警察の連携のもと、虐待死根絶を目指して頑張ってもらいたいです。

 

そんな中、本県では、児相と警察の情報共有をも可能にする新システムを導入することということです。これは期待したいと思います。

また、様々な悲しい事件の背景には、児相現場職員の皆さんが過重負担でパンクしていた点があります。このシステムが負担軽減に寄与することを、心から祈っています。

 

ただし、システムはただ導入すればいいというものではありません。私は会社員時代に、クライアントの会社にシステムを導入する仕事を何件もやってきましたが、現場の意見を踏まえて使いやすいものになっているか、今ある課題を解決できるものになっているか、丁寧かつ詳細に検討する必要があります。

 

そこでお尋ねします。

 

 

【Q】新システムの仕様決定において、現場である児童相談所の意見をどのようにどの程度の頻度で聞き取りをしたのか。また、不安の声はないか。

 

 

【答弁:健康福祉部長】

○昨年度には、児童相談所業務の実態や課題などについて、書面調査やヒアリングにより合計6回、意見聴取を行ったほか、児童相談所の担当職員で構成するIT委員会において、新システムの仕様について意見を聞いたところである。また、大きな不安の声はなかったものと承知している。

○現在、本業務の入札公告を行っているところですが、落札者決定などについては、児童相談所長等を構成員とするシステム開発運用業務の総合評価委員会において行うこととしている。

今後、システム開発の実施に際しても、職員の負担軽減や効果的な情報共有ができるシステムとなるよう、児童相談所の意見を聞きながら進めていく。

 

 

【Q】新システムの仕様における「警察との情報連携」との記載は、全件共有ができることを意味するのか。また、そうすべきと考えるがどうか。

 

 

【答弁:健康福祉部長】

○児童相談所と警察との情報共有では、児童の迅速な安全確認につながるなどの効果があると考えられるが、その一方、業務量の増大などの課題もある。

○新たに開発する児童相談所支援システムの仕様書等については、警察との情報連携について幅広く対応できるよう準備しているところであり、今後、児童の安全を守るために効果的、効率的となるよう運用方法や情報の範囲などを検討していく。

 

 

 

新システムにおいて、児相と警察との情報連携について幅広く対応できるよう準備していることは、良いことですが、つまり「全件を共有する」かは未定ということです。

また…児相の現場の声として、「警察との情報連携という話は寝耳に水」という話も聞いております。

 

 

そこでお尋ねします。

 

 

【Q】「警察との情報連携」は、どのような情報を、どのように共有するのか?また、この点について、児童相談所の意見は聞き取りされているのか?

 

 

【答弁:健康福祉部長】

○「警察との情報連携」については、現在、警察との協定に基づき、重篤な虐待事案や、転居等によるケース移管事案などの情報を、書類や口頭により、共有しているところである。

○今後、新システムの開発に当たり、共有する情報の内容については、まずは協定の内容を基本とした上で、その範囲や運用の詳細などを、児童相談所職員の意見も聞きながら、警察と協議してまいりたい。

 

 

 

これは答弁になっていません。現場に聞き取りをしたのか?と聞いたのです。

こういう答弁ということは、つまり現場の意見を聞いていないのだろう、と理解しました。

少なくとも全体の一部に埋没していてしまって、現場には伝わっていなかったのではないかと推測します。


 

【要望】とにかく現場の意見をきちんと丁寧に聴き取りし、乖離のないよう、要望します。また、全件共有についても、急ぎ検討を進め、決定下さるよう要望します。

 

 

★田沼所感(議場では発言はしていません)

今回は特に現場との連携について、きちんと担保するよう、求めました。システムに期待するがゆえに、頓珍漢なものができてしまってはいけない、との思いからです。

また警察との情報連携も、システム導入を機に、大きく進展できるのではないかと期待しています。

率直に言って、答弁は物足りないですが、しかし私が見張っているという”クサビ”を打ち込んだ部分もあると思います。

引き続き注視をつづけます。