恒例の「究極の見える化」、令和2年4月臨時議会商工労働委員会質問です。


4月30日の臨時議会において提出された、補正予算案には、千葉県独自の中小企業支援事業100億円(財源はすべて国ですが…)が入っていました。

私が再三ご紹介してきた、最大30万円支給の、事業者支援事業です。

それを審議するのは、私が所属する、商工労働委員会。

各委員さんからも建設的質問がでました。私からもこの支援事業が良いものになるよう、質疑をしましたので、全文公開します。


※なおこの予算は全会一致で可決。7日から受付開始なのは、お知らせした通りです↓




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■質疑1■

田沼委員
千葉県中小企業再建支援事業について、支給対象者が売上げ半減した方ということで、少し似た制度として国の「持続化給付金」がある。これは特例があり、創業特例や季節性収入特例などいろいろある。売上げ50%の減という杓子定規は絶対なのかという問合せが来ている。
本県の事業においても支給対象を柔軟に運用することも検討する必要があると思うが、見解を伺いたい。


石井経済政策課長
国の持続化給付金は、創業特例など、様々な場合を想定して詳細が決められている。県としても、必要なものを検討し、創業特例などの問合せが多いものについて、国の制度も参考にしながら、できる限り柔軟な対応をしていきたいと考えている。


田沼委員
柔軟な対応をする、とのことで安心した。が、一方で迅速に支給しなければいけないので、設計を急ぎお願いしたい。



■質疑2■

田沼委員
受付の体制について。県内約6~7万社からの申請を想定しているとのことだが、受付の問合せ対応の人員などは充分か? 国や他の自治体ではパンクして、たとえば制度融資が受けられないなどの話も聞いている。
本事業は非常に期待の高い事業であるため、遅滞なく進める必要がある。申請や問い合わせが殺到し、パンクして電話がつながらない、給付が遅い、などにならないよう、効率的な体制整備、職員の配置を検討すべきと思うが、見解はどうか。


石井経済政策課長
コールセンター業務、審査交付業務を民間の事業者に委託することを考えている。事業者と詳細を詰めていくが、円滑な申請・給付ができるよう十分な体制を組んでいきたいと考えている。
委託業務であるが、当然のことながら指導は県が行うわけであり、職員も現在と同様に相当数関わっていくので、部として対応していきたいと考えている。


田沼委員
「走りながら考える」とすることで、理解した。状況を見ながら、パンクしていないかどうか、遅れが起きていないかどうか等、是非ウォッチしていただきたいということを要望したい。



■質疑3■

田沼委員
この事業は複数事業所の賃貸があると30万円、1事業所の賃貸で20万円ということで、家賃補助をある程度想定して設計されているようだ。国会の審議でも、同様の議論が起きている。知事会でも家賃の支払いの猶予について要望していたと思う。
本県でも、固定費部分である賃料を何とかして欲しいという要望が多くの県民・議員から来ていると思う。本県独自の取組とすべきかもしれないが、それについて、県として国に要望するべきではないかと思うが、見解を聞きたい。


石井経済政策課長
現在、国で様々な議論が交わされているものと承知している。
昨日、全国知事会がとりまとめた緊急提言でも「家賃の軽減制度等を行う法的措置を制度化すること」との要望を行っているところであり、今後の状況を注視してまいりたいと考えている。



■質疑4■

田沼委員
昨日の国会でも、この緊急経済対策は第一弾だけなのか? 緊急事態宣言がもう少し続くのではないかと、今まさにリアルタイムで議論されている。緊急経済対策も、第二弾、第三弾ということも検討しているのかもしれない。国の臨時交付金を積み増すという可能性もあるようである。
同じように、本県の補正予算についても、今回の単発だけでいいのかという議論も出てくるのかもしれない。本県でも、第二弾、第三弾の対策についての心構えをどのように考えているのか伺いたい。


石井経済政策課長
新型コロナウイルス感染症の影響が、今後どのくらい長期化するのかは不透明な状況であるため、今後については新型コロナウイルスの収束状況を見ながら、また、経済情勢や企業の声も踏まえながら検討してまいりたいと考えている。

田沼委員
本事業では1事業所に20万円。それでは1、2か月は持つかもしれないが、3、4か月は持たない。やはり状況を見つつ、走りながら考えることを要望したい。

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走りながら考えつつ、支給を急ぐという県当局の姿勢がわかり、安心しました。

苦境にある事業者の皆さんを真に支援できるよう、私からの要望にも応えてもらいながら、頑張ってもらいたいです。県を応援しましょう!



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