視察1:進出企業視察…JFC International社
 
 
千葉の有名企業、キッコーマンの100%子会社である、JFCさんをお邪魔してきました。
ロスでは空港の出国審査で90分も待たされ、時差ボケでみな疲労の中でしたが、しかし頑張って、きちんと正装して伺いました。
 

 
 
 
 
もともとDupontの一部門で、100年以上前に創業した会社ですが、
日本食の拡大により事業拡張し、1000名を超える大企業に。
世界でも、23ヶ国65拠点を持つ、Distributorです。
キッコーマンの醤油に限らず、米、味噌、酒など、12000以上の商品を流通させています。
もともと、Japan Food Corporationで「JFC」ですから、幹部は当然みな日本人。社長は我孫子の方でした。
 


 
 
 
業務拡大により、5500坪という巨大な新倉庫も建設中で、そちらも視察させていただきました。

 
 
 
質疑も盛り上がりました。印象的なのは…
 
・かつては円高なので、海外の現地生産が増えた。アメリカでも工場できた。しかし今は円安となり、逆に苦しんでいる。日本から輸入したりしている
 
・マクガバン報告以降、ヘルシー指向となり、日本食への関心も高まる。日本レストランも普及し、日本食ブームが続いている。最近はかなり高品質のものも
 
・ラーメン市場が拡大している(確かに、ホテル付近のリトルトーキョーも、ラーメンショップが多数。日本並みの品質の店もあるとのこと)
 
・カリフォルニア州は税金が高い。企業への支援も少ない。トヨタの米本社もダラスに移転した。誘致の時は熱心だが、そのあとは冷たくなる
 
・労働力不足。特にドライバーや倉庫などの物流が不足(日本と同じ!)。最低賃金が13ドル、来年は15ドルになる(!) 失業率も4%だが、実質0%
 
 
 
 
 
 
 
 
日系企業が進出したケースではありませんが、千葉県にルーツのある会社ですので、
私からは「行政としてはどういう支援ができるか?期待したいか?」を質問。
 
・各県が「うちのコレを売ってくれ」と来る。鹿児島県知事も来た。海外にセールスしたい生産者・ベンダーもたくさん来る。
 
・色々な非関税障壁の除去や、いい商品の紹介、PRなどが有難い。
 
・知事のトップセールスよりも、我々と相談して欲しい。
 
 
田沼所感…これだけの流通網を持つJFCさんなら、当然。
海外マーケット進出に対する行政支援も、JFCにような、既にネットワークのある日系流通業者とよく連携して、支援メニューを用意する必要があると感じました。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
現場の実態がいろいろわかり、初回から大変有意義な視察となりました。
 
 
しかし…アメリカはとにかくデカイ!なんでもデカい。
大雑把でもありますが、規模では日本は、アメリカにはとてもかなわないですね…
 
 
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