佐伯啓思氏講演民主主義、平和を疑うべし



佐伯啓思先生の「民主主義論」講演をお聴きすべく、上京しました。

「自由と民主主義をもうやめる」というご著書もあり、私も昔からよく学ばせて頂いた、京大の哲学者、名誉教授です。

本質的思考に基づく鋭い指摘は、深い示唆があり、現代で貴重な方だと思っていました。楽しみに、学ばせて頂くべく、参加しました。



予想通りの、本質的思考で、大変勉強になりました。

政治に関わるものは、こういった思索を深め、通俗的な考え方をきちんと疑った上で、政策決定していかねばならないと、改めて思いました。

特に、民主主義礼賛、平和礼賛という、戦後日本の思想的傾向を、見直すべきです。もちろん反対という極論ではありません。その限界や制約、副作用などを、よく踏まえて、民主主義・平和を学ばねばならないと思いました。



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民主主義への疑問がある。


トランプさんは、通常では、大統領にならない人。

口が悪過ぎ。本来はある程度の人間性、知識、社交性。

それを裏切った。異常な人。


なぜ当選?

アメリカは、格差社会。

トップ経営者は所得何十億円。労働者は全く賃金増えない。

クリントン時代、IT革命と金融革命で、超格差社会に。


もう一つの当選要因ポリティカルコレクトネス。

守れ黒人、女性、性的マイノリティー、移民!主に民主党系。

それに対しおかしい!とトランプは正面から言った。



ハーバード大学への留学生

学生にトランプは人気ある。隠れファン。

メキシコ移民がどんどん入ってくる。

中国は不当に安価で物を売り付ける。

米は不満がある、それに応えた。



デモス人民

クラシー支配する

デモクラシー人民支配。民衆が支配する制度。

主義ではない。ism



民主主義国民主権と答える。

でも英は国民主権ではなく、女王陛下。

君主に主権がある。でも皆が自分たちは民主主義だと思っている。


米も、議会と大統領は、別個。

大統領がやりたいことがやれるわけではない。

権力の分散が、アメリカの政治の基本。主権を重視しない。

英米とも、民主主義の先進国ではない。




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民主主義は戦争と対立する、独裁国家は戦争するこれは間違い。

民主主義は、

国民が主権者のとき、平和か?

国民主権なら、国防は義務。国民皆兵、徴兵。



日本の憲法学者はズルい。

主権者の義務。



ルソーの社会契約説

国家はひとびとの自由な契約で出来上がってる。

「すべての人は、生命財産を国家に捧げなくてはならない」

ゆえに民主主義は、欧米では、必死にあまるもの。



民主主義は、国防の義務と一体。

その意味で、日本国憲法はいびつ。

我々の中に誤解ある。

西欧諸国は、国民主権など言わない。

民主主義に対しても警戒心が強い。



大衆は、自分の都合で、賛否を

民主主義への歯止めをめざしている。



アメリカは、権力の集中を防ぐ。



日本の民主主義は、万歳に、なってしまった。



イラク戦争のとき、アメリカは失敗した。英は応援し続けた。

日本は、とにかくアメリカについて行けばいい。



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戦後の日本


終戦記念日…1963年池田内閣。


サンフランシスコ平和条約で、完全な主権回復。


憲法問題改憲派だが、正確には廃止。

主権回復してないときに、制定は不可。


Peace loving people


憲法三原則国民主権、戦争放棄、基本的人権の尊重、がなくても成立する



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占領期間に、日本人に、正しい考えを植え付ける。


ポツダム宣言から戦後日本が、始まった

諸地点に駐留すること


http://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/docs/19450726.D1J.html



政府ではなく、軍隊への無条件降伏。政府ではない。


Subject to …は、×制限される ◯隷下にある


うちわで議論しているが、外が見えていない

アメリカは外から見ている。


アメリカも、主権回復すれば改憲すると思っていた。

そしたら、日本はやらない、と。


戦後日本は、素晴らしいものではなく、疑ってかかるべし