10/1一般質問、第5のテーマは、教科書採択についてです。


私は市議時代、衆議院議員時代と、一貫してこの問題に、最も心血を注いできました。HPで過去の質問などをご確認下さい。


http://www.tanuma.info/gikai/index.html



県教委がつくる、教科書採択のための資料は、市町村教委に大きな影響を与えています。私は市議、衆議院議員の経験で、その問題を痛感していました。



教科書が、教育基本法に沿って適正に採択されるよう、選定用資料をなんとしても改善したく、質問しました。

正直、時間も限られ、またテーマもかなり専門的なので、今回は触り程度となりましたが、決して諦めず執念を持って、今後も取り組みます。



 

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第5に、教科書採択について質問します。


教育問題は、私が政治家を志した原点です。市議時代・衆議院時代から、教科書採択適正化や教育委員会制度の改革に心を砕いてきました。


日本人としての誇りが持てる教科書を、子供たちに届けることは、自己肯定感を育むため不可欠であり、またこれからの国際社会で本県の若者が活躍するためにも、日本人としてのアイデンティティーをしっかり養うことは、外資系企業に勤めた経験からも、必須です。


本県における教科書採択は、本年度に小学校の採択が行われ、来年度に中学校の採択が行われます。
そこでお尋ねします。


 

【Q】令和3年度に全面実施となる新学習指導要領に対応した中学校教科書採択については、どのような方針で行うこととしているのか? 

 


【答弁】 

1 毎年度の教科書採択に当たり、県教育委員会では、国からの通知に基づき、各採択権者に対し、「採択に当たって特に留意すべき事項」について指導するとともに、県教科用図書選定審議会で調査研究を行った「教科用図書選定資料」を送付しています。


2 今年度の小学校教科書の採択に当たっては、新学習指導要領の下での初めての採択となることから、調査の観点に「主体的・対話的で深い学び」の実現に資するか、学習基盤の育成及び教科等横断的な視点が盛り込まれているかなど、新学習指導要領の内容に沿った 事項を付け加えたところです。


3 令和3年度の中学校教科書の採択については、来年4月頃から採択事務を開始する予定ですが、今年度と同様、各採択権者が適切に教科書採択を行えるよう、国の通知を踏まえ、県教育委員会として指導、助言をしてまいります。

 

 



県から各市町村に配布される『令和2年度使用教科用図書選定資料』は市町村でも大いに使われています。この冊子ですね。

皆様のお手元にはその一部を配布しています。





今回、小学校分については、「新学習指導要領への対応」が重視されることとなり、若干の改善が図られたことは評価しています。



しかし、実際の記載を見ると、学習指導要領の「教科の目標」へ適合しているかについて、過不足なく記載されているとは言えないと感じます。


例えば、学習指導要領に記載されている小学校社会科の「目標」は3点であり、


「1 地域や我が国の国土の地理的環境,現代社会の仕組みや働き,地域や我が国の歴史や伝統と文化を通して社会生活について理解する〜、云々」


「2 社会的事象の特色や相互の関連,意味を多角的に考えたり,社会に見られる課題を把握して,云々」


「3 社会的事象について,よりよい社会を考え主体的に問題解決しようとする態度を養うとともに,多角的な思考や理解を通して,地域社会に対する誇りと愛情,地域社会の一員としての自覚,我が国の国土と歴史に対する愛情,我が国の将来を担う国民としての自覚,世界の国々の人々と共に生きていくことの大切さについての自覚などを養う。」


とあるが、右側の、現在の小学校向けの選定資料を見ても、これらを満たしているかわかりません。


つまり、もっとも重要であるはずの、教育基本法および学習指導要領の目標に、どれだけ適合しているのかが、わからないのです。


【要望】中学校向け選定資料では、教科の目標について、たとえば各項目それぞれに対応した記載をするなど、より充実した資料としてほしい。