議会質問、第4のテーマは、皇室教育です。

 

一世で一度の、即位礼正殿の儀が近づく中、その周知徹底、お祝いする気運作りを含めて、皇室教育の徹底を求めました。


 

私は常々、皇室のことを、学校できちんと教えていないことに対して、強い不満がありました。

私自身が、若い頃に千葉県で学校教育を受けて、全く皇室への敬意を持てなかったのです。いま、敬意を持つようになれたのは、自ら学んだからでした。



実際、皇室の由来や意義も知らない、女性天皇と女系天皇の違いもわからない、という国民・若者が大変多く、皇位継承議論を推進するにも、非常に心許ない状況です。


 

令和に改元され、皇室と国民の絆が高まる中、きちんと皇室のことを学べる教育となるよう、求めました。

  

動画↓
https://www.gikaityukei.pref.chiba.lg.jp/g07_Video_View.asp?SrchID=697

 

 

 

 

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第4に、令和改元を踏まえた皇室教育について質問します。
 

「令和」は、初の、国書を出典とする元号となり、大変すばらしいと感じています。改元にあたっては、多くの国民が関心を持ち、国民こぞって改元をお祝いするムードが作られました。多くの人にとって、我々の住む日本という国を意識する機会になったのではないかと考えます。


 さて今月22日には「即位礼正殿の儀」が行われます。
いまこそ国民こぞって、祝意を表すべく、国旗を掲揚するよう、文科省から9月20日に通知がありました。その中では、地方公共団体はもとより、「地方公共団体以外の公署、学校、会社、その他一般においても、国旗を掲揚するよう協力方を要望すること」とされています。
そこでお尋ねします。


【Q】10月22日の即位礼正殿の儀に際し、県内の地方公共団体以外の公署、学校、会社、その他一般について、国旗を掲揚するよう協力方を要望することとされているが、県から要望した件数はどの程度か。

 

【答弁】 
1 即位礼正殿の儀の祝意奉表については、
政府の閣議決定を受け、国の各府省において、関係機関へ協力を依頼しているものと考えております。なお、県及び県教育委員会に対しては、総務省及び文部科学省から国旗の掲揚と県内の市町村や学校等への周知について協力依頼があったところです。

2 これを受け、県及び県教育委員会では、政令指定都市を除く全市町村及び全市町村教育委員会、さらに全県立学校160校、幼稚園等も含む私立学校584校に対し、国旗の掲揚について通知したところです。

3 今後も、国から各種奉祝行事等への協力依頼があった際には、関係機関に周知するとともに、その趣旨や県民の祝意を踏まえて、検討してまいります。




(答弁に対して田沼から)

もう少し、主体性をもって欲しいと感じました。

通知に「地方公共団体以外の公署、学校、会社、その他一般においても、国旗を掲揚するよう協力方を要望すること」とあり、特に民間への要望件数を私はお尋ねしたのです。


国民こぞってのお祝いを実現するためには、行政・教育機関のみならず、交通機関や自治会館など、民間にもその機運が広がるべき、との考えからです。

【要望】県は、国の指示だからと受け身とならず、自ら主体的に、県内の会社や団体に対し、国旗掲揚を要望するよう、求めます。





また、4月22日通知「御即位に際しての学校における児童生徒への指導について」では、「国民こぞって祝意を表する意義について、児童生徒に理解させるよう」求められています。そこでお尋ねします。


【Q】即位礼正殿の儀を含む慶祝行事等について、学校では、その重要性や意義を、どのように扱っているのか?

 


【答弁】 
1 本年5月1日の御即位当日及び10月22日の即位礼正殿の儀当日については、それぞれ国からの通知に基づき、県教育委員会より、学校においても国旗を掲揚し、祝意を表するよう、各市町村教育委員会及び県立学校に通知いたしました。

2 併せて、4月22日付けの国の通知では、第一に「皇室典範特例法」に基づく天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位について、第二に 「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」の趣旨を踏まえて、国民こぞって祝意を表する意義について、それぞれ児童生徒に理解させることが適当とされており、県教育委員会として、この旨、通知をしたところです。

3 また、小学校学習指導要領の第6学年社会では、「国民の祝日に関心をもち、その意義を考えさせるよう配慮すること」とされており、 教科書には、それぞれの祝日の意義や由来についての記載があり、各学校で指導されているところです。




(答弁に対して田沼から)
教科書に、それぞれの祝日の意義由来が掲載されている、とのことですが、非常に心配です。

私は子供達に「おやこで寺子屋」として、祝日の内容などを教えてきましたが、ほとんど何も知らない、教わっていませんでした。教科書の記述も極めて薄いものばかりでした。


 ましてや、一代に一度限りの、即位礼正殿の儀です。「通知した」だけで、どこまでできるのでしょうか?


【要望】まだ間に合います。きちんとその中身について… たとえば一代に一度限りであることや、高御座(たかみくら)とは何かや、その他皇位継承に伴う儀式について、しっかりと伝えることを要望します。




そして、学習指導要領では、「天皇についての理解と敬愛の念を深めるようにすること」と定められています。
しかし私は、この実現について、非常に物足りなさを感じています。


平成25年のNHK「日本人の意識調査」では、16〜29歳の若年層のうち、「天皇に尊敬を持つ」はたったの17%です。 「特に何も感じていない」が55%。

天皇についての理解・敬愛は、深まっているとはとても言えないのが現状です。


また、国会でも大変議論となっている皇位継承論でも、きちんと理解がなされているとは言えません。

今年5月の産経FNN調査では、「女性天皇と女系天皇の違いについて、「あまり理解していない」31.6%「全く理解していない」20.3%と、過半数が「理解していない」状況です。


令和改元、御代替りの今こそ、天皇、皇室についての、充実した教育が必要ではないでしょうか?
そこでお尋ねします。


【Q】学習指導要領では「天皇の理解と敬愛」がうたわれているが、教育現場では、これらを深めるような教育はなされているか?
 


【答弁】 

1 小学校学習指導要領の第6学年社会においては、日本国憲法における天皇の地位について学ぶこととされており、天皇の国事行為等を取り上げながら、「天皇についての理解と敬愛の念を深めること」とされております。

また、同解説において、国会の召集、外国の大使等の接受などの国事行為や、国会開会式への出席、全国植樹祭・国民体育大会への出席等具体的事項を取り上げることとされています。

2 これを受け、各教科書には、日本国憲法に関する単元において、被災地への訪問・励ましを行う天皇の御写真が掲載されているなど、象徴としての天皇と国民との関係等について、指導が行われることとなっています。

3 県教育委員会としては、今後とも、各学校において学習指導要領に則り、適切な指導が行われるよう、取組を進めてまいります。

 



(答弁に対して田沼から)

「天皇の理解」には、国事行為の部分だけでは、片手落ち。これでは敬愛は深まりません。
 126代、2679年続いている、一度も断絶していない、万世一系であること、
 我が国最高位の神官、祭祀王として、様々な宮中祭祀を通じ、国民の幸せを祈っていただいていること、
 世界のプロトコルではローマ法王と肩を並べる唯一の方であること、など、
 その権威の側面を、伝えなければ、真の理解と敬愛にはなりえません。


 更に言うなら、皇室の由来、はじまりを叙述する、日本の神話についても、国家の礎ともいえるものですから、学校現場でもきちんと教育がなされるべきと考えます。


 また、戦後復興や東日本大震災のときは、各地を御巡幸され、それが大いに国民の心を励ました、そういう国民を思ってくださっている側面も必要です。
【要望】以上、皇室の、権威の側面等もきちんと教えていくことを、要望します。