先日、JCPACに参加しました。

アメリカで有名な、保守界の言論大会、CPACが、日本でもこの数年、開催されています。
この日も多数の、第一線の政治家・有識者の話を、多数お聴きでき、大変勉強になりました。




特に、緊迫する香港から、逮捕され釈放されたばかりの陳浩天氏のビデオレター、その最後の言葉「自由か、死か」は、心打たれました…!
日本も、韓国問題含めて、アジアの平和のために、傍観者ではいられないと、痛感しました。

●「人道危機が起きている」 香港独立派リーダーが日本にメッセージ



保守政治家は、年に一度のこの大会、ぜひ参加し、世界の現状や、論点の最前線について、学ぶことが有効だと、改めて感じました。



ーーー備忘メモーーー


◎台湾問題


林建良

台湾の民主主義を守って欲しい!


日本の法律に、台湾は存在しない。国でも地方でも。戸籍のないようなもの。

台湾関係基本法がアメリカにはあるので、連携ができた。日本はまだ。

日台関係基本法は、提案はあるが、動きがにぶい。

そこで、日台交流基本法を我々は提案している。条文もある。民間の、漁業などの交流の取り決め。
















◎中国問題


佐々木類

ECRA=米国輸出管理改革法

兵器転用可能技術、基盤技術など、先端技術を輸出規制対象にする。新cocomと呼ばれる

14技術が対象バイオ、AI、データ分析、ロジスティック、3Dなど

中国製造2025とほぼ同じ。中国に先端技術を渡さない!

制裁関税も許されている。

今後、中国への輸出や共同研究開発は、制約される。孔子学院などまで含まれている。

日本は?何も制限していない。危機感不足。





甘利

どの先端技術が、軍事利用リスクあるか、日米で事前に協議しておく必要がある

研究も、同盟国間の内外で、分類すべき

世界の中で、抜け駆けできないように、中国を囲い込むべき






ポール・ゴーサー下院議員

プラットフォーマーはいくつかの責任を果たしていない。ECRAは、共和党と民主党ともに可決した。

日本企業がこのECRAに違反する場合、制裁はあり得る。

自分は元々医師だったが医療技術の発展でサービスは変わってきた。

排他的ではない枠組みにすべき。






◎産業空洞化


・ウェスターマン下院議員

林業、生物科学者を経て、3期目。

将来は明るい。通商へのアプローチ、ルールを正しく作り、守り、競争する。権利も守る。それらで日米は協力できる。




・ロバートグラント 米国商工会議所GIPC国際政策部長

米中の競争。中国は勝てばいいだけ。

日米は公正な競争条件を整備し、それに対抗すべき。知財など





◎暗号資産と保守運動の未来予測




・エドモンド・モイ 米造幣局長

暗号資産について、共和党=保守は、個人・民間が大事。民主党=リベラルは、政府が大事。



・松田・OKWAVE社長

感謝経済。QAを、Liberty ecosystemは、ポリティカルな領域でもやろうとしている。これはアジアには無い。

米にはクオナがやっている。



・情報セキュリティは4盗難、改ざん、なりすまし、サイバーアタック。

法的には、民間の立場に立って制度設計して欲しい。



・クリプトキャッシュは、分散している保守を統一できる可能性がある。ただ暗号資産は、相手を信用できなくてはならない。

保守運動を強化できる。





◎香港の自由



・陳浩天氏は、逮捕され、釈放されたが来られず。

https://www.sejp.net/archives/3773

自由か、死を。











・福島香織

香港に絶望し、自殺しようとする若者がいた。

親中派のデモ隊が、それをけしかけようとした。

そしたら周りの人が「香港がんばれ!」と言い始め、大合唱となり、デモ隊は雲散霧消した。自殺願望の女の子も、改心した。

「死なないで」と書いた紙を、通勤者が持ってアピールしていた。

香港市民の9割は同じ思いだと思われる。

香港の若者たちは、死にたいほどの絶望感だが、デモをすることで、希望を持っている。


170万人デモ、200万人デモこれはSNSデモ。リーダーはいない。でも集まる。

火炎瓶がでて、暴動では?!との意見も出ているが、大変冷静で理性的で平和的なデモ。片付けもしている。過激ではない。

中国側から出ている、操作された情報にだまされず、応援はしなくても、よく見ておいて欲しい。





・石井英俊・自由インド太平洋連盟副会長

陳浩天氏…29日深夜に、空港で拘束された。

彼は弾圧されてきた。

元々彼は、立法府への立候補が禁止された。

香港民族党の活動も禁止された。



・ゴードンチャン・FOX NEWSコメンテーター

この画像は銃を持っている。つまり扇動者は、香港警察ということ。

おそらく、扇動し、介入する口実を作っている。


田沼注…同内容の記事もありました





・デモの着地点

福島香織

デモの着地点はまだわからない。

一番恐れているのは、デモを軍事的に鎮圧すること。天安門事件のような。

そのために、いかにもデモが過激であるかのように、世界に報道しているのだろう。情報戦や扇動。それを冷静に見極めるべき。

9割の香港市民は、非暴力で合理的と、デモを肯定している。

香港が自由統治を取り戻せるか?デモによって、不完全な民主主義の国の、希望になるだろう。

国際社会は、よく注視するべきだろう。

もし香港が中国の地方都市になってしまったら、香港の特権は無くなるだろう。


石井

陳氏は、中国から独立するしかない、と、たしかに過激な訴えをしている。しかしその賛同者は確実に広がっている。

一国二制度は、あと28年しかない。独立、そして共産党を打倒するしかない。


ゴードン

香港はながらく政治に無関心だった。しかしこの数年は持たざるを得ない。


福島

中国は揺らぎ始めている。中国共産党体制の末期を感じる。

デモを、コントロールしつつ、できるだけ長く、大規模に、継続すべきだろう。

台湾の総統選が来春ある。連動している。

香港の若者も、台湾のためになるなら、や、国際社会のために、と思っている人もいるのを知って欲しい。


ゴードン

大事なのは、香港の人が団結し、平和にデモを続けること。

200万という規模だと、当局は危機感を持つ。

言論の自由は潰すことはできない。



饗庭

政府は、101日の国慶節、その前の911日に一帯一路セミナーがある。そこまでに抑えたい。

天安門事件も、まもなくゴルバチョフが来るときに、なんとか停止してくれと交渉し、それでも何名かが動いたため、武力介入となった。

注視して欲しい。




◎アジア地域の保守連帯



・顔慶章・元台湾財政部部長

いまの香港の状況が、台湾に波及するか?

陳氏の「自由か、死を」に心打たれた。

香港は危機的な状況にある。しかし北京は決して譲歩はしないだろう。

香港返還条約は、50年の12制度。国連でも認められている。

しかし中国は返還直後から、中国は介入し続けた。

香港総督は1997年、北京語でこう話した「これは平和と正義が勝ったことを象徴する。香港が主権を持つようになった。開発の時代に入る」

しかし今は非常に懸念している。来年台湾は総選挙だが、台湾は絶対香港のようにならない、なぜなら香港は英国支配の地域。台湾は中国本土の一部になる必要はない。領土になる、国際的な法も、何もない。

台湾でも、中共を支持する人はいる。しかし多くの国民は、一国二制度が成功するならいいが、香港の状況を見て、それは不可能だと気付きつつある。台湾は日米の支援を必要としている。



・チェ・ヨンジェ KCU代表

(饗庭勇気を持って参加してくれた)

韓国は危機。朴槿恵への不当な弾劾。平壌から地下の指令があった。

いま、文在寅大統領は、日米同盟から離れ、北朝鮮と組もうとしている。

韓国内の保守派は、危機をもっている。動いて欲しい。




・アンドリュー・クーパー Liberty Works代表(オーストラリアのCPACを開催)

世界中で、CPACが開催されるだろう。

オーストラリアでも600名で開催した。各国から来た。大成功。

あと、香港の陳氏のスピーチこれはひどい。

しかし中国を封じ込めるための、チャンスでもある。我々は支援すべき。



・マットシュラップ・ACU議長

なぜ保守運動にコミットするか?

政治家には頼れないから。問題解決は、個人。

「自由か、死を」は、挑戦。200年前に米国で建国の父がいった言葉。それが実現していないから。

なぜ21世紀でも専制国家が存在しているのか?

世界中でCPACをやるのは、真実を知り、人生の目標を知るため。