国会版林塾「墨子」…義に生きる!
先日は、国会版林塾、国会綜學勉強会でした。
衆議院議員現職のときから続けてきたこの会ですが、県議として生きて帰ってこられてよかったです。
今回の講義では、中国思想の中で儒家(孔子・孟子)と並んでかつて普及していた、墨家「墨子」について学びました。
宗教的なほどのこの集団、この生き方は、大変示唆的でした。
義に、天命に生きる、そのために身を呈していくことは、今こそ必要ではないか?と痛感しました。
終了後の懇親会では、超党派で本音の議論をしており、こちらも大変よい学びと縁作りになっています。
すべてを、四街道、千葉県の発展に、活かしたいです。
以下備忘録です。文責不問にて。
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子=先生
しかし、墨子は、あまり知られていない。
しかし実は戦国時代には、儒墨と言われたほど、盛んな、中国思想の大家。
ポイント1;口号が10個ある。現代への警鐘にもなる内容。
広まった理由は、教えの内容が、わかりやすく、庶民的だったから。
儒家とは対照的。
ポイント2;墨家集団は、団結力が極めて高かった。
中国人とは何者か?が見える。本当の中国人がわかる。
義に生きるか?利で付き合うか?
ポイント3;義で交流できるレベルの人を、大陸で見つけていくべきだろう。
墨家集団は、戦争での救援が、仕事だった。
ゆえに戦争が無くなった、秦漢時代に衰微。
孔子と孟子の間の、100年のときに、墨子は盛えた。
なぜ「墨」?…二説ある。
1、罰を受けて、身体にイレズミを入れられていたため?
2、建設土木集団。それで敵を防いだりした。墨縄を使っていたから?
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墨子集団は、カリスマ団体。ゆえに「子墨子=墨先生様」
10大スローガン…
尚賢、尚同
節用、節葬
非楽、非命(反宿命論)
尊天、事鬼
兼愛、非攻
1;尚賢;賢者を引き上げよ。
全体を見られること。核心を掴めること。流れを読める・作れること。
賢者による政治が一番いい。優れた人が政治家になるべし。
優秀な人が政治に入る仕組みにしないといけない。
なぜ来ないのか?…給料が少ない、権威・立場が良くないから。
松下幸之助も、もっと給与を上げて、優秀な人を集めるべきと言っていた。
2;尚同;天と合わせること。天子ではなく。
自然知にしたがって、国土を開発すべし。自然の働きを活かすべし。
現代文明は人間中心過ぎる。その結果自然が犠牲になってきた。
これまでの膨張資本主義をやめるべし。
3;節用;
日本の持っているもの、、
海。海洋資源が豊かさになる。活かしているか?
他にも、、、水が良い。空気が良い。
難民が来てしまった場合…どうやって日本人に同化させるか?
日本語教育を強化し、過疎地域に住宅を用意、など。
長期的にみれば、成果大。
4;節葬
儒家の時代は、三年は喪に服して働けなかった。
顔色が悪くなりやせ細って、やっと親孝行とみなされた。
それを止めよう、と。
5;非楽
当時、音楽は、富裕者のみが独占していた。
それを止めよう、と。
6;非命(反宿命論)
運命論に反対。運命は変えられる。
7;尊天
「義」上半分は、羊。良く整っている様子。→美、善、義。カッコいい、美しい。
義は、すじみち。天は義を尊ぶ。
天=人格神。天が喜ぶこと、が、義。
正義の政治をみなで褒めよう。
8;事鬼
鬼=先祖霊。天下の人に、よいことは褒められ、悪いことは罰すれば、天下は乱れない。
9;兼愛
お互いに愛し合っていないから、世の中が良くならない。
自分を大切にするのと同じように、周りを見ていこう。それを世の中全体に広めよう。それが兼愛。
儒家は別愛。自分を尊んでいる。自分が偉くなりたい。
孝慈…儒家の用語
⭐️西郷隆盛の敬天愛人
10;非攻
1人を殺したら殺人。しかし戦争で大量殺人したら正義と言われる。
小国が大国に奪われてはならない。
墨守=固く守る。
⭐️スターリン
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鉅子(きょし)=墨子集団の後継者。最も義に生きた。
我が子の罪でも、公平に罰した。
ある鉅子は、死を恐れず、戦い抜いた。籠城戦でも、逃げ出したら、義に厚いものはいなくなる。そして後継者を決めてから自決した。183名が同行し自決した。使者として次のものを伝えに行った者まで戻ってきて自決した。
天を信じ、天命を信じた。
10の教義を守った。具体的なことばかり。
墨子、という本が、教典。
ブレーン集団が作成。指導者も育成。
師範代が育っていた。
日本の危機を救う、政治集団を興していかねばならない。
義に生きる、任侠。裏切らない。ブレない。それが元来の中国人。
いつか、人類の危機を救う、東洋王道政治を興すべし!







