宇都隆史議員の憲法改正講演!



宇都隆史・参議院議員議員の、憲法改正にかんする講演を聴いてきました。






実は宇都議員とは、お互いが議員になる前からの、長い友人です。

活躍を心から喜んでいました。


今日も骨太の、素晴らしい話を聴かせてもらいました。やはり自衛隊の現場をよく知るだけに、口だけでない説得力があります。

憲法改正は自民党の歴史的使命です!





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国家の3要素…領土、国民、主権

→この3つで「國」が書ける





主権の3要素

1、最高意思決定 国民主権

2、最高統治権(国内) 警察権

3、最高独立権(国外) 軍事権 ←これが明記されていないのが日本



世界の3大強国に囲まれている日本。

…ロシア、中国、北朝鮮。



9月2日の降伏文書署名…これで初めて敗戦が決定。

この文書に書いている内容は?主権剥奪。



昭和27年4月28日の、サンフランシスコ講和条約

…1、これをもって、戦争終結。=ここまでは対日戦争は終わっていないと国際社会は認識していた

2、主権回復、国連復帰・集団安全保障・集団的自衛権を認められた




このあいだの期間7年間は…

天皇主権から国民主権?NO。アメリカに主権が渡っていた。

そのとき、憲法が改正された。

公職追放されていたし、国会議員もGHQによる審査を経ての立候補。すべてGHQによる許可制。国会のベルもGHQにより決められた。



1950年、朝鮮戦争。

マッカーサーは2つ心配した。

1、コミンテルンの浸透。特に知識階級が国内を騒乱させる

2、日本への軍事侵攻。

そこでアメリカは戦略を大転換。日本は友人、本来の敵はソ連、中共。そこで警察予備隊。主権回復後、保安隊



吉田茂は、状況の変化に応じ、独立路線を断念。

1、日米安保

2、陸海空自衛隊発足 1954年7月1日

←自衛隊記念日は11月1日だが…夏は災害が多いので



ここから、自衛隊の、憲法違反法廷闘争がはじまる。

海外向けには「Force=軍」、国内向けには「隊」…二枚舌

戦車は特車、戦闘機は要撃機、駆逐艦は護衛艦(destroyer )

笑い話に近いが本当の歴史

階級などは、旧軍関係者ではなく、警察関係者が整備。



軍と警察の違い…

警察はポジティブリスト。可能行動の規定。

軍はネガティブリスト。想定外が起こる。禁止事項規定のみ

…なんと自衛隊はポジティブリスト(!)



政治で改革しようとしたが、

栗栖統幕長…「平時と防衛出動しかない。近代戦は、その間はもっとグレー。有事法制が必要だ。でないと超法規的に動かねばならなくなる。シビリアンコントロールができなくなる」

国会で大問題になるが、栗栖さんは自説を曲げず。自ら辞職。選挙に挑むも敗れる。

しかしそのあと、研究が始まり、20年後に武力事態対処法が成立。




安倍総理の提案「自衛隊を明記」。

これは、法廷闘争がなくなることに加えて、意義大。

文民統制は…

主体的文民統制=途上国はこちら。暴走を止める政治機能。

客体的文民統制=先進国はこちら。軍への制限は小さくなければ。装備や予算は政治だが、運用は軍事組織に任せる



先進国は、軍隊は、行政と、別れている。

日本は、行政の中に、自衛隊が入っている。行政機関の一つ。

ゆえに、役所仕事もしつつ、オペレーションもやらねばならない、やっかいな立場。

かつての日本は、軍政と軍令は別個だった。世界中も概ねそう。




本来なら、安全保障基本法が必要になる。

そこで自衛隊の役割を再定義。

軍政と軍令の分解なども要検討。

自衛官を国家公務員の1つとしない。

軍法、軍刑法、軍事裁判、の整備が必要。

部隊単位で動くようになっている。



自衛隊は、主語は自衛官。一般刑法で裁かれる。全く軍事の素人である裁判官に裁かれる。

警察は、「警察官は」組織行動しない。



来年は、防衛大綱、中期防を整備する、大切な時!




<質疑>

1、臨時国会で改憲発議…これは消去法だろう。

来年は選挙が続く。消費増税もあり苦戦するだろう。国際会議も7つ。御代がわりも。忙しい。

再来年はオリンピック。

ただ現実的スケジュール感としては、少し厳しい。

参議院は3分の2がギリギリなので。



2、政治家は、海上保安庁と海上自衛隊の区別はついているのか?

「海外のことは海保にやってもらえばいい」と発言した議員がいたが。

→海外では、指揮官のとなりに、法務官=国際法専門家がつくようになっている。



3、シビリアンコントロールは、議会の承認が必要。

承認された人は、軍人と同じ扱い。

しかし日本だと内局がやっている。