IRシンポジウム…IR≠カジノ!
昨日、都内にてUSJBC(日米経済協議会)主催の、日本型IRのシンポジウムに参加しました。
IR実施法が臨時国会で?提出されようとしており、非常にタイムリーな企画であり、
また海外の専門家が多数来ており、最新のIRについての、非常に具体的な勉強になりました。
全く打ち合わせせず、私1人が申し込んで行ってきたのですが、普段一緒にIRの推進に取り組んでいる、千葉の経営者の皆さんにも偶然お会いできました。
日本中から関係者も集まっており、機運は極めて高まって来ていると感じました。
やはり、IRはカジノではない、カジノはほんの少しの面積だし、日本中にカジノができるわけでもない、という、
基本的なところからしっかりイメージを伝える必要がある、とシンガポールの事例を見ながら、改めて感じました。
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・経済効果は、直接・間接効果あわせると、東京圏なら2.2兆円。雇用は10万人。税収は8000億。
・スキー場で、何パーセントかの人は転倒する、が、スキーが悪いものではない。対策を打てば減らせる。シンガポールは開業前よりも依存症を減らした。
・日本はカウンセラーが不足している。対策必要
・IRの適地は、アクセスの良さ、他の地域の魅力、人口密度、競争過多でないこと
・アメリカでは…
かつては刑務所でも賭博をやっていたくらい、長年浸透していた。宝くじの収益は、ワシントンDCの建設やハーバード大学設立、独立戦争の資金援助に使われた。
ネバダ州は北部がギャンブルの中心だった。南のラスベガスではなかった。
強制力をもったゲーム監視委員会の設置により、反政府勢力の侵入を徹底的に排除する、強力な仕組みが必要。
・ブラックブックに載るのは…一般公開され、安心材料となっている。
公聴会をして掲載決定している。抗弁の機会もある。
・シンガポール事例の示唆…
メディアに訴えた。IRをカジノと呼ばないで欲しい。シンガポールは、他のイメージを持って欲しい、カジノはあるがそれ以外もある。たとえばマリーナベイサンズは、素晴らしい建築で有名になった。
・シンガポールでは、ブラックブック掲載は当然。セキュリティ確保を最重視しており、個人のプライバシーや、民主主義も、若干制約を受けるのが当然とされている。
・シンガポールのIR開業は2010年だが、その前から法整備を進めていた。
・依存症対策は、日本は理想的状況にある。先例が多数あるので
・ギャンブル障害は、極めて少人数。ただ外見上わからない。
すべての職員、ギャンブルに関わらない職務でも、教育が重要。
・警告は非常に重要。義務。効果もある。
対策は、自己的な方法や、設備からの警告、家族や第三者の介入、制度的制約など。
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●岩屋毅 衆議院議員
政府から、IR実施法が出る。
これは与党の了承がないと出せない。
IR議連幹事長として、了承していけるよう、確認作業をする。
政府法案の、中間報告を見た。
8割は良い。2割は議論必要。たとえば…
カジノフロア面積の制限はどれくらいが適切か?
日本人への入場制限のあり方は?
税収水準は?
何ヶ所、IRを認めていくべきなのか?大都会限定?地方も?
全国9ヶ所で公聴会。パブコメも。参考にする。
IRは、日本で初。先行諸国の、エキスパートの方々の意見は、大いに参考にさせていただきたい。
MICE機能も拡充が必要。
持続的な税収公課。
依存症対策。これまで手付かずに近かった。
シンガポールのように、IRをつくったことにより、依存症はむしろ低下する、という結果を日本も導きたい。
反社会勢力対策も。
なんとしても次の臨時国会で提出したい!
ギャンブル依存症対策も合わせて!