中村義博・元ザンビア大使 講話!


今日午前は、私も顧問を拝命している、千葉日ロ協会の総会に参加しました。


卓話「日ロ交流の現況」を、中村義博・元ザンビア大使から、いただきました。


最新の状況を踏まえたお話で、大変勉強になりました!

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最近の外務省は大きく様変わり。よくなってきた。


かつて外務省は日ロ交流について、「平和条約を結んでから交流」しか認めなかった。

しかし経済界から交流を求める声があがり、経済交流と条約交渉は並行になった。


また安倍総理となって、プーチン大統領と、ウマがあう。

そのおかげで日露関係は深まってきた。


対露関係の方針…

http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000044685.pdf

1、アジア太平洋パートナーに相応しい関係

2、政治経済文化の交流

3、北方領土問題を解決して平和条約締結



2プラス2を定期開催している。

北朝鮮問題、シリア問題で、ロシアは重要なプレイヤー。日本にとっても大切。



2016年、ソチで日露首脳会談があった。

8項目の経済協力提案を、安倍総理からした。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/rss/page3_001680.html

「8は末広がりで、日本にとっても縁起の良い数字」

「ウラジミールにも真剣に検討してもらいたい」

プーチンはこれを見て、素晴らしい、と述べたらしい。世耕補佐官と長谷川副長官に拍手したとのこと。


(1)健康寿命の伸長,(2)快適・清潔で住みやすく,活動しやすい都市作り,(3)中小企業交流・協力の抜本的拡大,(4)エネルギー,(5)ロシアの産業多様化・生産性向上,(6)極東の産業振興・輸出基地化,(7)先端技術協力,(8)人的交流の抜本的拡大



同時に、北方領土での特別な関係を具体化する。

プーチン大統領の大統領選挙のあと、本格的な領土交渉を進める方針。

それまでの過渡期を利用して、経済交流で、ロシア国民の信頼を得ていく。



中国は今後、ますます脅威を高める。

ロシアとの関係を良くし、中国を牽制したい。

日ロ関係が改善し、中露関係が離れれば、中国の進出は必ず低下する。

いまロシアは世界第12位まで経済力が落ちている。欧米の制裁や、石油価格の暴落などが背景。ゆえにロシアは中国にすがりついている。

日本にとってはいまはチャンス。ロシアを助けるべきとき。

日ロはお互い補える。


中国は、王朝の時代から今まで、相手を見ながら付き合う。

強い相手には配慮、格下に対しては強気。

中露も、いまは中国が主、ロシアが従属、になっている。

「そういう劣勢状況に甘んじるより、日本と経済協力を進める方が、ロシアにとってもいい」が日本の提案。だからプーチンも喜んだ。


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土屋会長

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臼井最高顧問