馬渕睦夫大使講話!
今朝は千葉市倫理法人会にて、保守言論界では有名な! 馬渕大使の「日本の知恵が世界を救う」というテーマの講話でした。
私も何度か、イベントなどで一緒に登壇させて頂いたりもしてきたので、今日は楽しみに参加しました。
大変素晴らしい話でした! まさに直球ど真ん中!
日本の誇りを取り戻すべく、私も頑張ろうと、改めて思いました。
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2008年に外務省を65歳で退官。しかし退官したときに、これでいいのか?と自問し、覚醒した。そこからの人生。
日本の中にいると世界のことがわかりにくい。なぜか? メディアを通じて世界を理解するから。
メディアは一次情報ではない。メディアはおかしいと、みな薄々気付いていると思うが、検証できないので、結局信じてしまう。メディアを通じて洗脳されてきた。
この洗脳が、最近徐々に、解けつつある。
典型的には、イギリスのEU離脱と、アメリカ大統領選でトランプ勝利。
これは、洗脳されてきた世界から、自分で考え始めた、象徴的な事件。
そもそもなぜメディアは洗脳するのか?
それがメディアの役割と、実は100年以上前から、広言されてきた。
アメリカメディアが事実上世界の方向を決めている。各国はその下請けをしている。
アメリカメディアの元祖は、ウィルソン大統領の時代。
ウォーターリップマン「アメリカ民衆が民主的な権限を持ってるとおもっているのは、錯覚だ」
「プロパガンダ」の著者である、エドワードバーネイズ「国民を洗脳できるのが、真の支配者だ」
2人とも有名なジャーナリスト。
報道には、洗脳の要素が入っている。世界はこうなっていると、信じ込まされている。
ゆえにいま、トランプ大統領とメディアは、大戦争をしている。
いまも「トランプ大統領は人種差別主義者だ」などのレッテル貼りをされている。
この、なんとなく抱くイメージこそが、危険。
メディアは、彼の発言全文を伝えない。ゆえにイメージが作られる。
例えば入国禁止措置。これはアメリカがこれまでずさんだった入国管理を正すという、極めて真っ当な政策。
それがなぜか、人種差別主義者となってしまう。
このようにして、メディアは洗脳していく。
グローバリズム…
ハリウッドなども、それを推進洗脳している。国境を無くそう!
先ほどのような、新聞と同じ手法が使われている。
グローバリズム、というと、反論しにくいだろう。
そのほかにも、男女平等、人権尊重、マイノリティー保護など…
これらをポリティカルコレクトネスという。
政治的に正しい、ということは、逆に言えば、人の道としては正しくない、ともいえる。
最近は皇室の中にまで、男女平等を訴える人が出てきた。
これらに対する反発が、トランプ旋風。
1年前の今ごろ、メディア人は、トランプのことをほとんど馬鹿にしていた。
まさかの当選。
ゆえに今でもメディアは、トランプ叩きをしている。
日本は、彼らアメリカメディアの、洗脳の通りになっていない部分がある。
それが一筋の明るい希望だ。
メディア、メディア知識人は、トランプがアメリカを分裂された、という。
しかし実態は全く逆。既にアメリカは分断されていた。それをむしろ、もう一度団結しようと訴えているのが、トランプ。
トランプはアメリカの救世主。
彼は普通のアメリカ人。
これまで、実直に仕事を打ち込んでいる、そういう人の声が無視されてきた。
華々しく金融市場などで活躍する人が、目立ってきた。
企業も、安い労働力を求めて、どんどん海外に進出していった。グローバル市場化とは、コスト競争。
こういう勤労観は、我々日本人とは違う。
日本の場合、雇用を大切にする。会社は家族のようなもの。
かつて日本的経営といわれた真髄は、社員を大切にすること。
しかし今は、コスト第一主義。いまはアメリカ的、株主資本主義。
最近の、東芝の問題もそうだし、かつてのソニー、パナソニックなども苦労した。
いま日本が経済成長しない理由は、日本的経営をやめたから。
斎庭(ゆにわ)の稲穂の神勅…
古事記・日本書紀では、これが出てくる。
我々の建国の理念の一つが、農業。
なぜ農業?
高天原で、農業をしていた。つまり、神々が、農業していたから。
それが日本という国。
労働と倫理は表裏一体。
それがグローバリズムで壊され、金儲けが第一になった。製品の質ではなく、製品の安さが問われるから。新自由主義になった。
コストで勝負する、というのは、我々の生き方ではない。
ゆえに日本経済はいつまでも成長しないだろう。絶対に成功しない。
アメリカ化は、悪いこと。
アメリカ本国が崩壊寸前だったところに、トランプが待ったをかけた。
日本もここから学ぶべき。
トランプ同様、ジャパンファースト。
トランプの大統領就任演説も、肝心なところを伝えていない。
アメリカはアメリカファーストで行くが、各国も各国ファーストでやってくれ、と言っている。それをメディアは伝えない。洗脳だ。
日本も、日本を取り戻すべき。
日本ファーストは、安全保障はもちろんだが、精神的自立なくしては成らない。
憲法改正は不可欠だ。
憲法とは、国体。
日本という国体の一部を、文章化したに過ぎない。憲法より国体が、上位にある。
たとえば自衛隊も、世論では認知され必要とされている。9条になんと書いてあろうが、国民は軍隊は必要だと認識している。
他の例だと、89条。私立学校への補助金。
明確な憲法違反のはず。しかし今は堂々と出ている。
つまり、我が国体は、私立学校への補助金を許しているのだろう。憲法になんと書いてあろうが。
現状をまとめると、メディアに洗脳されている。
しかし国体意識がある。それが救い。
元々日本は、道義の国。高い道徳意識の国。
これを取り戻すのが大切。
世界は、日本の道徳性に気付いているが、日本自身が気付いていない。
自分はかつて大使として、ウクライナにいた。2005〜08年。
驚いたことに、ウクライナ人は非常に親日。
なぜか?
ある時わかった。
ウクライナの学校教育で、日本について非常にしっかり教えている。
小学五年生で、外国文学を学ぶが、そこでなんと、松尾芭蕉を教えている。9ページも!その隣はゲーテ、3ページのみ。
18個も芭蕉の俳句を教えている。私は1つしか知らなかった(笑)
なぜウクライナは日本を学ぶのか?
日本に対する尊敬の念を養うため。
日本は、自然との調和の中に、美を見出している。
国際理解教育の理想。
外国との接し方の基本。
なぜ外国を尊敬できるのか?
ウクライナの国の説明パンフレットに…「私達の歴史に誇りを待っている」
だからこそ、尊敬できる。
自分の国に誇りを持つ国民を育てられないのでは、 外国も尊敬できない。
その点、日本は伝統も大切にしており、ウクライナからみて尊敬できる国、となる。
しかし日本人自身が誇りを持っていない。
自虐史観のままでは、日本に誇りを持てない日本人が育つ。
それは他国をも尊敬できない日本人が育つ。
日本の知恵とは?
私達が、日本という国に誇りを持つこと。
倫理観の高い国。我々は、良心を持っている。神々の子孫。
そういう誇りと知恵で、世界に関わるべきだ。