筆坂秀世氏講演「民共連合の行く末をどう見るか」



有名な、元共産党幹部である、筆坂さんの講演を聴くべく、

新宿での山田宏議員の朝食勉強会に、参加しました。

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早起きして新宿まで行って、よかった、と思える、とても充実したお話でした。

個々に言い訳しても、結局は民共連合の方向で進むであろうこと、それが共産独裁への道だとわかりました。

ダマされないよう、注意が必要ですね!



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●山田宏・参議院議員

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日露会談が終わったが、ロシアとは、ほどほどの友好関係でよいとおもう。

日本にとって大事なのは南シナ海問題。その意味で、真珠湾訪問が重要。

日本の総理で初の訪問。


パールハーバーは、日本人以上に、アメリカ人にとっては大事。一般名詞となっていて、セカンドパールハーバー、サイバーパールハーバーなどといまだに使われている。

しかもだまし討ちと刷り込まれている。ゆえに安倍総理にも、謝罪を求める声がまだ強い。慰霊といっても難しい。もちろん応じられない。

広島に行ったからパールハーバーに行くのでもない。全く性質が違う。その辺が注意。



他にもハワイには慰霊施設がある。パンチボールなど。

故・ダニエル・イノウエ上院議員の墓参もよい。

そういうことを総理に伝えたところ、すぐ返事があり、その方向で調整しているとのこと。


野田総理も実はアリゾナ記念館に訪問することを検討していた。

しかし当時は国際情勢が良くなく、やめた方がいいと提言したら、2日後に本当にやめた。パフォーマンス優先の政治家が多い中、これは立派だった。







●筆坂秀世(政治評論家)

「民共連合の行く末をどう見るか」

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共産党はいま調子に乗っている。数年に一度しかひらかない党大会を、来年1月にひらく。

常任幹事会でも「第三の躍進の波!」といっていた。「波」だと、そのあと引くだろう、と指摘したら、「時期」に変わった。その程度。



民主連合政府、といっているが、これは共産党が中心の政府。

いま共産党内で、社会主義政府ができるとは、誰も思っていない。自分のときですらそうだった。

「21世紀の早い時期に、実現を目指す」…これはつまり、2050年までに目指す、という意味。



いま元気なのは、民共連携のおかげ。

なぜ連携できるのか? かつては社会党は、連携しないと決めていた。

つまり共産党と組む、相手の政党がなかった。

そこに変化が現れたのが、民共連携…安保法制で足並みが揃ってしまった。

シールズも、若手十数人で、あとは周りは高齢者だが、目立った。

法案が成立したとき、戦争法廃止の一点で、連携しよう、となった。



民主党は今回の参院選で、敗北が決まっていた。政権与党時代の議席だから。それをなるべく抑えたいとき、共産党に頼った。

32ある一人区で、11人勝った。3年前は2人だけ。



今後どうなるか? 連合は反対しているが、おそらく民共は組むだろう。

共産党ははじめから、連合政府しか目指していない。世界中みんなそう。いろんなグループをまとめて、それで政権を取って、そのあと独裁。

共産党は90年やってきて、はじめての組む相手。絶対離さない。共産党はいくらでも候補者を降ろすだろう。



小沢一郎さんが重要。この人はもう共産党最高顧問にしてもいいと思っている(笑)

あるとき志位さんは「連合を取るのか?野党統一を取るのか?ハッキリしろ」と強気発言。こんなことは普通言わない。離したくないから。おそらく小沢一郎さんの入れ知恵。



生活の党は参院選で一議席も取れない予定だった。

そこで共産党支持者にうったえた。共産党支持者は、ある意味無垢な人が多い。ゆえに小沢さんの話ですっかり応援者になってしまう。

小沢さんは強か。共産党を焚き付けておきつつ、野田さんと幹事長就任祝いをしてる。おそらく共産党にも事前に連絡が言っている。

いまや小沢さんは、共産党の別働隊(笑)



次の選挙で政権交代などできない。

だから、幅広い政策での合意は不要。2つか3つの共通政策だけつくって、選挙やる。

それだと民進党もやりやすい。連合などにも「ここは共産党と違いますから」と言い訳しやすい。



計算すると、野党統一候補の方が強くなる選挙区がかなりある。東京では半分ほど。

共産党は民進党を離さない。

民進党も、共産党の票が欲しいので、離さないだろう。



共産党は、組織として劣化してきている。

党員は、最盛期50万人。いま20万人。

赤旗も、かつて500万部。いま120万部。日刊紙は赤字なので、休刊するか検討中。

党員の4割が、65歳以上と志位さんが言った。60歳以上だと7割だろう。若者が入ってこない。

これは革命政党としては致命的。杖をついた革命政党はない(笑)



党員がそもそも赤旗を読まない。

かつては、党員になかなかなれなかった。お試し期間が何ヶ月かあってやっと入れた。今では事務所に行けば、何の思想チェックもなく、すぐその場で入れる。

私もかつては、党員であることを誇りにしていた。「ボロはきてても心は錦」だった。



なぜか?社会主義革命ができると信じていたから。気高い目標があったから、若者達は命を懸けた。「世界の3分の1が社会主義の元で暮らしている!」

今年で94年、と共産党は自慢しているが、

一度も革命に成功しなかった。

これはもう、一度店じまいして、出直すべき。



政策的にも劣化している。

藤野・政策委員長がNHKで、防衛費を「人を殺すための予算」と言った。しかもあれは確信的に言っている。

志位さんや幹部も同意しているのだろう。

ここに共産党最大の弱点がある。つまり、安全保障政策がない。

自衛隊廃止。日米同盟解消。つまり無防備国家。そうなると、人を殺す予算、になってしまう。


かつて共産党は、9条を変えて、自衛軍を目指していた。中立自衛政策だった。

それを無くして、非武装中立になった。ゆえに自衛隊はすべて悪いものだ、になってしまった。

本当は、いまの憲法の制定に反対したのは、唯一、共産党。当時の憲法案は自衛権も否定していたので、共産党の野坂参三は「自衛権がないのはおかしい!」と訴えた。

しかし今は、憲法9条世界の宝と言っている(笑) 勉強不足。




●質疑


日本が社会主義の理想形? 

…その通りかも。

世界で社会主義を生んだのは、貧しかったから。

マルクスは青写真を描かなかった。労働者も祖国をもった。想定外になった。



政党法が必要では?

…共産党は大反対。自分も不要かと。



右からのグローバリズムは、新自由主義。

左からのグローバリズムは、共産党。

日本型の資本主義は、強きをくじく部分があったのでは?

…グローバリズムは避けられない。

…共産党は経済政策が弱い。なぜか?政権ついたことないから。



共産党はこわいのでは?

…警戒すべし。謀略性など。ただ、恐れる必要はない。



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ちなみに、駅前ビルや、何かと話題の都庁も、朝焼けで綺麗でしたので、記念撮影。

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また京王プラザホテルロビーには、モハメドアリと、アントニオ猪木戦の回顧写真が。こちらも記念撮影!


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