日台セミナー！
一昨日、石垣島に来てから、充実した視察ができています。
順次報告します。
7/31午前は、李登輝元総統の講演をお聴きする前に、
梅原克彦・前仙台市長による「急増する日本と台湾の姉妹都市」をお聴きしました。
自治体外交について、非常に勉強になりました！
そのあとは、李登輝友の会の、柚原正敬・事務局長による、
「台湾出身者を『中国人』とする日本の戸籍問題」をお聴きしました。
私も昔から応援している、台湾正名運動ですが、まだ道半ば。改めてその必要性を感じました。
なお会場は、大濱信泉記念館。元早稲田大学総長で、まだ米国占領下での総長ですから、島の英雄でしょうね。建物もミニ大隈講堂でした^_^
また、中には名誉市民の掲示が。具志堅用高さんや、夏川りみさん、BEGINなど。夏川さんは実家が民宿にもなっていました。
●梅原克彦・前仙台市長「急増する日本と台湾の姉妹都市」
仙台市長のとき、台南市と、友好都市協定を結んだ。
前身の経済産業省職員のころから、APECの仕事などを通じて、知己があった。その縁で、結んだ。
段取りとしては、許世階・台北駐日経済文化代表に、まず依頼した。役所の先輩に頼んで、下準備してもらった。
http://web.roc-taiwan.org/jp_ja/index.html
中国は友好都市協定を、重視し、駆使している。
仙台市と長春市は友好都市協定を結んでいる。
程栄華さん。創価大学出身で日本語完璧。いまの駐日大使。
この人が、長春出身。
公使のころ、自分も市長のときに会いに来た。で、台南市との友好都市協定締結に、抗議された。「日中共同宣言の精神に則り…」などと言って。
自治体国際化協会が規定しているのに「議会の承認を得る」がある。
http://www.clair.or.jp/j/exchange/index.html
仙台市議会は革新が多く、とても承認は得られない。
そこで、実を取った。「交流促進都市」として、具体的な交流項目を規定して、締結した。結局あちらでは、姉妹都市、と宣伝してくれている。
そのあとも、長春市長から、反対の手紙が来たりと、圧力は強かった。
中国は、日本の自治体を、どうやって取り込むか、非常に考え行動している。
各自治体も苦労されているだろう。
こんな提案もあった。「広島・長崎・南京・重慶で、姉妹都市を結ぼう」など。敵ながらその執念は大したものだ。歴史戦でとことん包囲網をつくろうとしてくる。
今後も中国からは、形式的には様々な圧力をかけてくるだろう。しかし全く無視して構わない。相手も徐々に、効き目がないことを、理解しつつある。貫徹すべし。
推進のコツは…
1。各地域に、日台交流を昔からやってきた先達がいる。その方を大切にうすること。
2。産業交流。新政権最大の課題は、中国依存体質となった台湾経済をどう自立させるか。松山市、愛媛県は、台北市と友好交流協定しているが、かなりこの点に具体的に動いている。
実利をきちんと出せるような中味とすべし。
たとえば地方銀行など、地方財界本流の人が、台湾に目を向け始めている。
かなり気楽に、動きが始まることもある。
八王子市と高雄市は友好交流都市だが、元々は、八王子に高尾があって、同じ名前だから。
謝長廷・駐日代表も今日は来ている。各自治体でも、何か縁があるだろう。
今も、防府市などが、協定締結へ動いていると聞く。
2500万人の、日本食好きな国民がいるので、潜在的に協力できる分野もたくさんあると思う。
日本の企業も、事務所を出すところが非常に増えている。岩手県観光も観光事務所を開設。熊本もクマモンを高雄市に持って行ったら数億円売れた。ゆえに熊本地震のときは数億円の義捐金をくれた。
日本と台湾は、ともに、協定を真面目に作り、実施する文化の国。
●柚原正敬・事務局長「台湾出身者を『中国人』とする日本の戸籍問題」
・在日台湾人の外国人登録証明書を、「中国」から「台湾」に改めることを求めた。2012年、外登証が廃止され在留カードとなったとき、台湾表記が実現。（パレスチナ自治区も承諾）
・1972年、日台で国交は断絶した。しかしパスポートは許可している。
・台湾に、アメリカは陸海で2名ずつ、武官を置いている。日本は1名のみ。そして交流も、民間交流団体が窓口で、軍事情報がやり取りできていない。日台関係基本法の制定が早急に必要だ。
