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伊那食品工業・塚越会長講演!


伊那食品工業の、塚越会長のお話を、お聴きしました。
素晴らしい経営哲学で、政治家としても参考になることが多い、非常に意義ある機会でした。


こういった、欧米型ではなく、日本型の、ゆっくり成長することを哲学とする経営者の方は、私の経験でもあまりおられないので、大変貴重な学びを頂きました。


以下例のように、備忘録、文責不問で。


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海外4工場。為替で苦しんでいる。
契約書なしで、シェイクハンドだけでやってる。社員は行ってない。
日本の海が汚くなったとき、展開した。動機が正しかったから続いているのだろう。


社員500人のうち、この20年間、会社がいやで退職した人は一人もいない。
土日にも、会社に来て掃除してくれる人が20人ほどいる。誰も評価しないのに。これは他の会社ではないことだろう。
500人全員で、海外旅行も、毎年一度やっている。
国内旅行も。帝国ホテル連泊は人気。これで自信、経験を積ませる。京都グランビアも行く。取ってくれる。


日本中の会社が社員旅行やれば、日本の景気はよくなるよ。
なぜやめたのかわからない。あんなに楽しいのに…
つまり楽しくないのだろう。経費も節約だろうか。


目的を間違えている。
政治も、経営も。
政治の目的は、国民を幸せにすること。
企業の目的も、社員や社会を幸せにすること。
みんなが快適で、幸せになるためにやっているはず。


しかし、間違える。
会社経営でも、不幸がたくさん生まれる。
社会主義者ではない。社会主義の矛盾も早くから言っていた。
会社がもうけるのは、手段。
しかしみんな、成長も利益も、目的にしてしまっている。
会社経営は、社員、家族、地元を幸せにするため。
みんなが幸せになりましょう。


だから永続が大事。
倒産が一番ダメ。
永続するには、いくつか条件を満たさないといけない。
年輪経営とは、どういう不況があっても、赤字を出さないこと。安定すること。
創立以来ずっと、増収増益。



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会社の成長、というが、その定義がない。
国家の成長は、GDPか?かつてはトップクラス、いまは30何位。
この原因は、安売り競争。
安売りしてて利益あげると、ほめられる。安く売れるかを考える。
安売りをすれば庶民の味方?これが諸悪の根源。


ヨーロッパは、逆で、どうやったら高く売れるかを考えている。
土日も休める店が多いのは、一個あたりの単価が高いから。
日本では24時間経営している。正月元旦から営業している。そうすると、家族団欒がなくなる。これは幸せになるだろうか?
長時間働いていると、消費は減る。
5日制のときも、高度経済成長した。


松下幸之助を批判したのは私だけだろう。
水道哲学は、当時はよかった。しかしいまはモノが溢れている。


人口が減る、と大騒ぎしている。売上が減るのを恐れている。
しかし一個あたりの利益を高めていけば、売上減っても大丈夫。
そして利益があれば、循環する。



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うちの会社は、子供を約3人、産んでいる。
一度も減給や、ボーナスなしが、ないから、だろう。
なぜ社員の幸せを目指さないのか、不思議でならない。


ノルマもなし。
ノルマのもとにやっている人生は不幸せ。
うちは売上目標なし。それでも増収増益。


アメリカ型の考え方を重視し過ぎ。
北欧に倣うべき。イギリスは消費税20%。
ギリシャの問題のように、日本は今後、あやしい。
アメリカでも、いい会社は田舎にあるはず。しかし大手のアップルだとかばかりをマスコミが取り上げる。だから間違える。
ウォルマートは8%の社員は生活補助を受けているらしい。それでエブリデイロープライスといっても仕方ない。それを模倣するのも間違い。


食べ物があればなんとか生き延びられる。
うちは各事業所に、ようかんをたくさん貯めている。水、ロープ、かなづち。
ようかんは何年でも腐らない。カンパンは3年のみなのに、なぜ使うのかわからない。


1次産業の時代が来て…2次産業になる。この時代に伸びる。
これからは、ものづくりでは、雇用は生まれない。ロボット化するので。
だから第3次産業。しかし外食も安売りして、地域のお店が壊滅した。


政治家も役人も、無策。
たとえば法律で、いまの値段をすべて1割あげる、もうかったら社員に還元する。それで景気は良くなる。


役人もアイディアがない。
市が、歩道を通ると言い出した。そして松を切れ、と言い出した。全然必要のない歩道だし、松は大切だからダメだ、と追い返した。
U字溝も、必要のないところまで作っている。
消防法は、要らない火災報知器を作らされる。そうやって建築費を無駄に高くしている。
そういうときに、役人は、そうですねその通りですね、でも私の権限ではできないのでやはりダメです。と言う。その場で決める権限を役人が決められると、いい国。


忘己利他。
稲盛さんも、坊さん資格があるので、よく言っている。
反対は、我利。誰でもできる。
我利から、利他に、持っていけるかどうか。
社員の幸せを真剣に考えている。どこかで還ってくる。


会社は、いろいろ使って、残ったものを利益として出す。
利益は、経営の、ウンチである。


社会貢献すると、尊敬される。
尊敬されると、ブランドになる。
いまの企業は、宣伝し、有名になっているだけ。売上につながらない。
ファン作りは、そうではない。
事業は、ファン作りに尽きる。
私はトヨタが好きになった。トヨタは、言わないけど、社会貢献を非常にしている。
なので、社用車はすべてトヨタにした。
尊敬されるようになれ。
会社も右折禁止。右折すると後続車に迷惑かける。


先日、黒田総裁が来た。
首相官邸の国際広報室があり、年間5冊だけ、英訳して、世界に送っている。その1冊が、「年輪経営」だ。


上場企業も、利益の1%を、社会のために使うだけで、
日本は大幅に良くなる。
経済雑誌ばかり読んでいると、ダメ。


二宮尊徳は、学び、道を知るべし。
知識ではない。あるべき姿=道を考えるべき。
それを忘れては、勉強ではない。
知識は習得。人間的に、どうあるべきかを、学んでいない。


売上だ利益だばかり言っていないので、社員の幸せを目指して欲しい。