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木樽正明さん講話!
美浜区倫理法人会にて、元ロッテオリオンズの、木樽正明さんによる講話に参加しました。
スカウトの経験談は、大変勉強になりました。

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スカウトを長くやった。2005年のバレンタイン監督が来て、優勝したとき、その主力はほとんど自分がスカウトした選手。

投手が鍵。野球は勝利の7、8割が投手力。スピード、コントロール、変化球の3点がポイント。

広岡さんがGMに来たとき、スカウト部長。全国一緒に回り、いろいろ学んだ。辛口。でもそれは物事に真剣だから。はじめは自分も、怖い人かと構えたが、そのうち、この人は正しいと気付いた。


社会人選手をたくさん採った。無名の選手を、採って、育てて、活躍してもらうことが大切。
採用のポイントは、
1.本人の考えを、きちんと言えるかどうか。
2.声。声が出ないのはダメ。
3.顔。目を逸らすのはダメ。

かつては契約金1億円、出来高払い五千万円。トータルしたら、ロッテが一番採用した。
ロッテは選手層が薄いので、新人はチャンスがもらえる。数字的にも相当活躍した。それが今のチーム力の基礎となっている。

新人が一軍で初ヒットを打ったとき、必ず自分と、担当スカウトに電話するよう、言っている。それがかかってきたときが、スカウトとして一番の喜び。

コーチが教えられるのは、2、3割。あとは自分が考えるしかない。
村田兆治は自分の二年下。彼はコントロールが悪かった。自分でいろいろ考えて、あのマサカリ投法を編み出した。
あれができるのは、下半身の強さと柔軟性ゆえ。他の選手では不可。野茂のトルネード投法も同じ。

あと影響受けたのは、金田監督。
自分で自分を天皇と言ってるくらい、自己中心型。カリスマ的で、気に食わないとすぐはねる。
昭和49年に日本一達成。あのメンバーなら50年も連覇、のはずだったが、うまくいかなかったのは、給料の問題。
異例なことに、選手の給料を、金田監督が決めていたこと。普通は球団なのに。それで不満が出てきて、逃した。

プロ野球界は時間に厳しい。

とにかく走らされた。そして下半身を鍛えろ。

巨人に入って一番影響受けたのは、清武さん。非常に攻撃型の人。
ナベツネさんがいたから、球団全権を持てた。噛み付いたときは、気でも狂ったか?あのままなら社長になるはずなのに。
当時は挨拶しても、返してこなかった。


スカウト部長時代が一番充実していた。
トレードも、責任が大きかった。諸々で5億円かかる。いかに無駄な投資としないか、大きな責任と、やり甲斐あるしごと。

清武代表がやってきて、巨人はこのままでいいのか!?と議論する。
普通トレードは、外からやってくるもの。ドンドン取りに行け!
あの選手、年俸高いです、と言うと、ここは巨人だぞ!ロッテじゃないぞ!

選手採って一番困るのは、故障。

王貞治さんとは、編成で、人を知った。
王さんが素晴らしいのは、立場が上がっても、先にあちらから挨拶しに来るような人。
長嶋さんはそうではない、というか全然覚えてない(笑)

巨人は、敵方チームのサインを、既に見抜いていた。ドジャースの視察でそのノウハウを学んできた。ゆえにあれだけ強かった。王長嶋の力だけではない。

いまは母校の、銚子商業のボランティアコーチ。