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神皇正統記の講義!
山内昌之・東京大学名誉教授による「神皇正統記」講義。実は私も東大生の頃教わっていた、有名な歴史学者です。
これまた有名な、岡崎久彦大使がこの日本史研究会の主催です。
日本国とは何か、をしっかり歴史から学ばねば、よい政治は生まれない、という大使の問題意識とのことです。

以下メモ…
・これは誰のために書かれたか?臣下ではなく、後村上天皇向けの、君主学との説が出ている
南朝が予め正統か…?自らを犠牲にする精神がないといけない、と啓発している
・万世一系と、父子一系は、別。125代全て父子一系ではない。正統さはしばしば移動してきた
・ゆえに不徳の天皇が現れたときは、易系革命もあり得る、との立場。ただし易姓革命ではない、皇統内革命。つまり、南朝の天皇の徳が足りないから、北朝が新たな正統として選ばれた、ということになる
・歴史書ではなく、行動の書。単純な南朝擁護の書ではない
・岡崎大使:神皇正統記原文を初めて読んだが、極めて常識的な内容で、驚いた。戦前この本は、皇国史観的に教えられていたが、妥当な内容だ
・岡崎大使:大日本は神国なり、で始まるが、他の国との比較はしたのだろうか?
・愚管抄もそうだが、歴史の中の、理、マコト、を語ろうとしている。武家政治の台頭と定着をリアルにクールに書いている
・政治とは何か?この書では、政道とは、正直慈悲を本として、決断する力。
一つは、人を選んで官に任ずること。
二つは、領地を自分の想いで勝手にしないこと。理屈理由があることをやらねばならない。
三つは、信賞必罰。
すべて後醍醐天皇への批判