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内閣委にて、山の日祝日化に反対!

私は祝日のあり方について疑問が強く、衆議院議員になって以来、祝日の改善についてたびたび質問してきました。

今回、8/11を、山の日として祝日とする法案が、内閣委員会に提出されました。成立すれば16個目の祝日です。

私は絶対に反対です。そのことに関して官房長官に質問しました。



実際の質疑の様子は、後日動画をアップしますが、

官房長官からは、田沼委員の熱意はよくわかる、自分も以前は祝日正常化に取り組んだ、ぜひ国会で激論して欲しい、との温かい答弁でした。



訴えた内容については、以下の投稿と同じですので、ご覧下さい。

http://ameblo.jp/tanuma/entry-11787443717.html



我が党としては、この山の日については、自主投票に決まりました。これは全党の中で、維新の会だけです。

反対でまとまれば理想ですが、そこまでは私もできませんでしたが、放っておけば全党一致で成立していた法案に対し、きちんと真剣に考え同じく反対を表明してくれた同僚議員が、我が党に多数いることを、私は誇りに思います。



本会議での採決でも、多勢に無勢ではありますが、私は絶対に反対を貫きます。同じ思いの国民の方がたくさんいると信じて…






↓動画はこちらから


また、下に速記録を掲載しましたのでご参考下さい。
※ ソフト変換の関係で誤字や文章の乱れがございます。
※ 尚、速記録は正規の会議録ではないため引用などはご遠慮ください。
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○田沼委員
日本維新の会の田沼隆志でございます。

きょうは、十分ということなので、簡潔に質問、御答弁もいただければと思います。質問に先立ちまして、官房長官、先日、河野談話の見直し署名、御対応いただきまして、ありがとうございました。快く、温かくお迎えいただきまして、本当にうれしかったです。それと、あと、私が地方議員出身ということで、官房長官も優しくお声かけいただいて、本当にありがとうございました。日本のために頑張りたいと思います。

きょうは、祝日、山の日の祝日化法案というものが議員立法で出ているということに関してお尋ねをしたいと思います。この山の日祝日化なんですが、私個人としては反対でありまして、党としては、私のほか、いろいろな皆さんの意見もあり、自主投票ということで決定をいたしたんですが、どうしてこんなに山の日に私が反対なのかというのをお伝えするという意味もありながら、いろいろ御質問をさせていただきたいと思っております。

官房長官、私、実は、去年もよく、祝日の問題で何度もお尋ねをしているんですが、かなり思いが強いものですから、質疑をさせていただければと思います。

まず、祝日の定義、祝う日でございますけれども、この祝日の定義について、官房長官、御見解をお聞かせいただければと思います。


○幸田政府参考人
お答え申し上げます。国民の祝日の定義でございますけれども、祝日法第一条に、「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、」「国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日」という形で定義をされていると承知をしております。


○田沼委員
今、一条で「国民こぞつて祝い、」とありましたけれども、官房長官、私は、戦後のほとんどの祝日は、国民こぞって祝っているだろうか、祝っている祝日じゃなくて、ほぼ休日になっていないか、祝日じゃなくて休日になっているんじゃないかという懸念がどうしてもあるんですね。ちょっと、御見解ありましたらお答えいただければと思います。


○菅国務大臣
私が官房長官の立場で答えることは控えたいというふうに思いますけれども、祝日制定の日に、私も議員になってから携わりました。

いろいろな意見がある中で、そこを何となく、思想的背景だとかいろいろなことがある中で、それを成立させるために、妥協というんですか、そういういろいろな意味の中で祝日ができたものについて、なかなか、委員が指摘のような、わかりにくいとか、いろいろな意見があるということも私は事実だというふうに思いますけれども、私が見解を述べることは差し控えたいと思います。


○田沼委員
妥協があったということで、私は、非常に、そのあり方自体に大変残念というか、やはりそれでいいのかという思いが強うございます。皆さん、お手元にこの私の資料は行っていますかね、参考資料で。評論家の福田恒存さんの書籍からちょっと抜粋いたしましたけれども、表面で「祝祭日Ⅰ」とありますが、これでも「戦後の祝日の名称はまつたくでたらめで、抽象的な浅薄さをもつてゐる。」ということで、それぞれ、成人の日とか挙げながら、非常に消極的防御姿勢だというふうに言っております。

裏面が特に私がお伝えしたいことなんですが、「紀元節」とありますけれども、そこで傍線を引かせていただきましたが、「戦後の「祝日」と称するものは殆どすべて「休日」に過ぎない。」と。それだったら、もう全部、全廃して毎週土日連休にした方がよいと書いていますけれども、これは当時、土曜はまだあったころですから、あれなんですけれども、まあ、今そうなっていますけれども。

その次の行が一番核心でありまして、「祝祭日が休日と違ふのは、それに儀式や行事が伴ひ、それを通して国民、或は集団が連帯感を確認する事にある。」ということで、国民みんなが覚えている、例えば、東京オリンピックの開会式が体育の日になったとか、儀式として、建国記念の日で、さっき第一条ありましたけれども、国民こぞってお祝いする、そういう行事ですとか儀式ですとか、そういったものを通じての連帯感の確認が極めて大事だと思っております。

一方、この山の日は、問題が非常に多い。まず、いろいろ、るる申し上げますが、八月の十一日である、この十一日の日付である理由、根拠がないんですね。もともとは十二日を考えていた、十三から十五のお盆につなげる、その発想自体もあれですけれども、それで、航空機事故があったから十二を十一にする。そんないいかげんな決め方で本当に国民に定着するかという非常に強い疑問がございます。もともと、山岳会は六月ぐらいがいいと言っていたんですよね。

なのに、何で八月十一なのかわかりません。それがまず一点。

それから、これはちょっと時間があればあれなんですが、日本は休日が多い国ですね。今も十五、今回山の日が通れば十六です。例えば、アメリカだと十、イギリスは八、ドイツは十、フランスは十一ということで、これは今日本がアベノミクスで景気回復しなくちゃというときに、また祝日がふえちゃったら、官房長官、お尋ねしませんけれども、経済団体も反対していますね。ですので、私としても、非常に、今、意義の薄い祝日、意義があるならわかりますけれども、意義が薄い祝日をふやすことに非常に反発がある。それが二点目です。

それから、三点目が、何で山なのかわからないですね。私は千葉市出身で、山がないからというわけじゃないんですけれども、海の日があって山の日というふうに始まったと聞いているので、これもそんな安易な発想でいいのかと。

だったら、沼の日も必要だろう、太陽の日も大地の日も必要だろうと。要は、これは冗談で言っているんじゃなくて、田沼の沼で沼なんですけれども、それはいいんですけれども、やはりきちんとした理由がないと定着しないんですよ。だから、今、日本の祝日のほとんどは、戦後、休日になっちゃっている。やはりしっかりとした理由、背景がないと、国民は、ああ、また一日祝日ふえた、よし、休日ふえたと思って、ただ遊びに、だから、ハッピーマンデー、私は反対なんです。

そういう、なぜ山なのかが不明、これが三点目。

それから、四点目、これは先ほども申しましたが、この資料の福田恒存の資料にありますけれども、「連帯感を確認する事にある。」と、この連帯感を確認していこうという一貫した文化政策がやはり必要だと思うんですね。かつては、宮中祭祀と一緒だったわけです。春分の日、秋分の日だって、春季皇霊祭、秋季皇霊祭だったわけです。

勤労感謝の日が一番大切な新嘗祭だったわけで、非常に宮中祭祀と一体化して、君民一体での国づくりをしていた、委員長もうなずいているんですけれども、その大事な節目だと思うんです。だから、一貫した文化政策がやはり背景にあってこそ祝日ですよ、祝う日ですから。そこがどうかなと。山の日が何で山なのか、まだやはりその背景がわかりません。なので、そこに対してどうしても私は納得がいかないわけでありまして、それが四点目。

五点目が、山の日の祝日より先に、いろいろ直すべきことがあると思うんです。先日も官房長官にお尋ねした、例えば明治の日とか、文化の日は何かよくわからない、あれは、明治天皇陛下の誕生日でしたから、明治の日にするべきだとか、先ほど言った、勤労感謝の日は、もともと一番大事な新嘗祭でしたから、新嘗祭に直した方がいいんじゃないかとか、建国記念の日も紀元節に戻すべきじゃないかとか、そんないろいろな議論を、もっと先にすべきことがあって、今やるべきとはどうしても思えない、先にやることがある、これが五点目ですね。

以上五点ありまして、さまざまな反対の理由を挙げさせていただいたんですけれども、ちょっと時間もあれなので、最後に官房長官、この山の日に関しての御見解があれば、お尋ねしたいと思います。


○菅国務大臣
あればといえば、私は答えるべきじゃないと思うんですけれども。ただ、田沼委員の祝日にかける熱い熱意だけは私も感じさせていただきました。いずれにしろ、これは、国民の意思を決定する代表であります国会で大激論していただいて決定をしていただければと思います。


○田沼委員 では、ぜひ激論していきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。