政府主催の「拉致問題解決に向けて~専門家100人大討論会」シンポジウムに、参加しました。
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土日は地元で活動したいところですが、全ての予定を断り、この都内のシンポジウムにフル参加しました。

あまりそういう国会議員さんは少ないようですが…^^; 三、四人かな。
自民党の塚田参議院議員、民主党の長島昭久代議士も参加されていました。

昨日に続き、ぜひしっかり学びたいと思い、参加しました。


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古屋拉致問題担当大臣からまずは挨拶。
例年、表面的になりがちなシンポジウムだったのを、今年は徹底討論方式にした、とのこと。
その説明通り、大変エキサイティングなシンポジウムでした。


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この後、拉致被害者家族の皆様の挨拶。

・横田夫妻
めぐみは拉致されて36年。13歳から49歳に。拉致は人権問題であり、国家主権の侵害。一日も早く取り返して。
・田口(息子)
母と1歳で分かれて35年。
・有本(父)
憲法改正が、拉致問題解決のスタート!

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続いて、識者による報告です。
昨日に続き、西岡先生も登壇されていました。

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報告テーマは以下。
・金正恩体制の現状と今後:武貞秀士 東北アジア国際戦略研究所研究員
・北朝鮮を巡る関係国の動向
・拉致問題解決のために我が国がとるべき道



意見をいくつか…
・2002年の奪還は、やはり強硬な姿勢が奏功した
・金融制裁がダメではなく、制裁を米が安易に解除したから、核開発してしまった。安易に融和的にいくべきではない
・金融制裁と、核開発とは、全く別個に並行して進む




識者によっていくつか見解が異なるところが、問題の難しさを感じさせました。




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続いて、三谷・拉致対策本部事務局長のコーディネートによる、討論会。

議論が百出。いま日本で最も知恵知見の集まった、ハイレベルな討議だったと思います。


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古屋大臣も、なんと自ら!パソコンを打ちつつ、聴き入っていました。
改めて、素晴らしい大臣だと感銘しました。
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以下、極めてラフで申し訳ないですが、自分用備忘録です。
敬称略。
質問はご容赦を。

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・萩原:武貞さんの、単純な粛清、という意見は、根本的に間違えている。血で血を争うもの。粛清はそんなに単純なものでも簡単なものでもない。

・?: 張成沢の言うことの方が、金正恩よりも言うことを聞く人が増えてきた、だから粛清された

・宮本:国家転覆罪は、死刑にしたいためのもの。本当にやろうとしたかは微妙。分派活動をした、のが一番重要

・?: 金日成死去のあと、体制崩壊するという人が多かったが、結局続いた。それを当時から断言していた武貞さんの分析力は信用できる

・佐々淳行:張成沢の失脚をどう見るかといえば、拉致解決には関係ないと考える。議論は不要では?

・宮家:武貞さんが言うように路線対立がない、なら、改革継続、か?その根拠は?
→武貞: 張成沢と金正恩とで路線対立はなかった。

・宮本:張成沢は、日本との窓口の一つではあった。それが消えたのは事実。ゆえに拉致と関わりは一応ある

・李相哲:張成沢粛清も、本質としては北の体制は何も変わっていない。金正恩を動かすには、心を入れ替えるか、除去するか。経済制裁をしても、彼は困らない。
→金正恩周囲の幹部の、犯罪を、資料化する。OR提訴する。北朝鮮体制が一番嫌うのは権威失墜。ゆえに効くと思う

・拉致は、外交案件ではない。犯罪案件。分離すべきときは分離。

・特定失踪者の村尾:ニューヨークでパネル展示会した。アメリカ人に言われたのは、特殊部隊を出したのか?まずそれをやった上で、助けを頼みにくるべきでは?
しおかぜを8年出している。うち7年は妨害電波との戦い。時間も周波数も変えても、すぐあちらは出してくる。
なお12月4日に変えたら、何も変えてこないまま。これはあちらが混乱している証し。今こそ勝負所。

・恵治:日本の制裁は、拉致ではなく、核・ミサイルに対して。ゆえに取引カードに使えない。
特殊部隊は、法的に使えないが、自衛隊には特殊作戦軍がいる。

・佐々:昭和52年11月、警察庁外事課長。新潟県警は身代金要求の刑事事件と間違えた。そのときに匿名で、北朝鮮の仕業と投書あった。
今と違い、政府は動いてくれなかった。拉致は犯罪であり、主権侵害である。

・西岡:恵治さんを訂正。食糧支援を止めている。これは拉致が理由。他は拉致「も」理由。それは不満。
人質犯とは、取引は必要。返してもらわなければならないから。しかし人質が何人いるかさえわかっていないのが今の状況。

・宮本:経済制裁は効かないのが50%

・古森:張成沢処刑は拉致解決に関係ある。アメリカにとってプラス。国務省長官は「残虐だ」とコメントしており、北朝鮮はひどい国という印象が広がる。ゆえにアメリカの制裁圧力が高まる。
あと、張成沢粛清を予言した人はいない。それだけ何が起きるか読めない体制。ゆえに北朝鮮のレジームチェンジも必要という声も出てくる

・アジア調査機構の加藤:解決には圧力強化しかない。COIが日本に調査に来たのは大臣のおかげ。感謝したい。
北朝鮮の外国取引を精査し、やめてくれという手紙を送ると、効果ある。政府でやって欲しい。

・潮田:体制崩壊後の準備が必要。自衛隊の能力を活用。まず任務付与すべき。平素は通信傍受。

・佐々:アメリカの拉致への基本方針は、レジームチェンジのみ。共和党、民主党とも。
モロッコ王宮のハーレムに米国人が入れられそうになると艦隊出動。そういう国。
実力行使という選択肢。アメリカに期待してもやってくれない。
これまでで一番効いたのは、金正日の個人口座を押えること。
安倍内閣を長期政権にすることが大切。

・萩原:868人の特定失踪者がいると昨年警察が発表したのは意義大。しかし拉致実行犯のただの一人も国内では逮捕されていない。アメリカに要請する前に、国内をやれ。
朝鮮総連は10億円のうち、上前をはねて本国へ送っている。
中高の教科書を4冊翻訳し、10億円の補助のうち、4億を抑えさせた。

・重村:北朝鮮は工作国家。たくさんこれまでも騙されただろう。
また小泉総理の失敗は、主権侵害を主張しなかったこと。
ICCへの提訴や、アメリカ議会を巻き込み、国際世論を作るべき。

・荒木:潮田さんに続くが、自衛隊に任務付与すべき。ここにも誰も制服がいない。元々自衛隊なんて憲法違反に決まっており、その自衛隊が何をしても国民は反対しないだろう。
武力制裁しかない。その決断を総理がするか?安倍総理にはその覚悟がないと感じる。
張成沢についても、あの体制は変えねばならない、などと総理でなくても閣僚でも幹部でも、一言言って欲しい。

・東京新聞の?:拉致を、他の外交案件とリンクさせると、日本の地位が低くなり得る。
あとテロ支援国家指定を解除するとき、金賢姫の存在をすら認めさせられなかった

・西村:粛清したのは、相手への不信感があった。
自分は第一空挺団にいた。今の状態で、北朝鮮に侵入、救出しろと言われても難しい。しかし体制が混乱していれば可能かもしれない

・加藤:2002年の小泉訪朝以降、何の進展もない。この状況への分析はできているのか?圧力一辺倒では無理、ということの証明では?経済制裁であの国が滅ぶことはない。中国の抜け道もある。
拉致対策本部も、各省から職員が出てきて、2、3年で異動してしまう。蓄積がなく不満