最後は西区の明治小学校で、公募の民間人出身校長にお話をお聞きしました。
ディーラー出身の、とても熱心な先生でした。
以下メモです。
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公募校長 明治小学校 幸田先生
・大阪生まれ、三和銀行に15年勤務、海外六ケ所勤務、AIT、円満退社、58歳、今井雅人代議士とは同じディーリングルームにいた
・動機…
1.民間での収益より、公僕の方が直接的に社会貢献できる。
2.また、海外勤務の中で、英語を話せない日本の教育に疑問大だったので、自分も国際人作りの貢献したい。
3.自殺は防ぎたい。自尊感情を高めたい。ほめる教育。
・入ってみてのギャップ…ない。毎日、幸せ。民間企業をやめて小学校の校長となって本当に良かった。
港区の公募校長が不祥事のとき、眠れなかったが、翌日も子供達は変わらず振舞ってくれて救われた
・民間との違い…緊張感。ステークホルダーが違う。
・子供の安全が最も大切。一日何もなく帰宅できるとホッとする。
・教職員には恵まれている。子供達、保護者や地域に恵まれた。軋轢などは全然ない。民間校長11人のうち2人抜けた9人でも、自分は恵まれていると思う。
・モンスターペアレンツはいない。この地域は生活保護なども少ない地域。大切なのは、頭を下げること。
子供の教育、安全、教職員の精神的健康。
・校長戦略プラン、予算を考えていたが、入校して全てやめた。
まずインフラ。子供がケガをしないこと。校門に防犯カメラ。窓から落ちない柵。廊下に滑り止め。内線電話。
・ネイティブスピーカーに来てもらって、一緒に英語話しつつ、少人数でやれるようにしてる。
・先生方の精神的健康…ディーラーも大変なはずだが?
→教員は、常に子供を見ていないといけない。全く休憩時間がない。子供が下校したあとも、翌日の準備。
トラブルのときは両方の言い分を聞くなど…
帰宅した後も電話がかかってくるリスク。プライベートはほぼない。
・エアコンがないので、暑くて寒い。激務。
・教員は、過酷な勤務と比して、給与安い。
・三年任期…その後は考えてない。もしできるなら、今の子達が大きくなるのを見届けたい。
民間人校長、と言われると、戻るみたいで好きでない。
早く同化したい。
・ストップ私学を目指している。子供の安全を守りたい。英語教育に力を入れたい。
民間出身ゆえに何かできたこと、はない(笑)ただ、これまで築いたもの、保護者との関係なども、壊してはいない。
・欲しいのは、人手。ヒトモノカネ。事務を絞って欲しい。
学校に居られない時間も多過ぎる。現場の陣頭指揮をする時間が欲しい。
・入校前の3ヶ月の事前研修。十分だったとは思うが、もっと現場研修があった方がよい。客として視察していた感じで終わってしまった。一週間就職するような方が良かった。座学より三週間の実務研修の方が活きた。