江戸末期。巨大地震が起き、沖で大津波が発生したのに気付いた庄屋の浜口五兵衛は、下で働き続ける村人たちにそれを知らせるため、高台にあった自分の稲むら(一年の収穫)全てに火をつけました。火事と思った村人は全員、高台に駆け付け、逆に津波の被害から免れました。

農民にとって命の次に大切な「稲むら」を燃やす五兵衛の自己犠牲は、多くの命を救ったのみならず、その後教科書に載り、多くの国民を感動させました。皇后陛下のご記憶にも残ったそうです。

今回の東北関東大震災でも、自分を犠牲にしてでも人を思いやる、日本人本来の温かい心が多く見られました。その姿を見て、日本は必ず再建できると、私は確信しています。
皆が少しずつ、犠牲や我慢をして、日本を再建させましょう!

(『いどばた稲毛』2011年4月号掲載)


千葉から、日本維新! 日本維新の会・田沼たかしの挑戦-浜口五兵衛像(写真の出典:Wikipedia)