私は西郷隆盛が大好きで、このコーナーでも連載してきましたが、同時に、幕府側で最後まで戦い抜いた、新撰組副長の土方歳三も、大変尊敬しています。

若い頃は親友・近藤勇と共に道場で腕を磨き、そこでの仲間たち中心に新撰組を結成、「誠」を掲げて京都の治安維持にあたりました。土方は「鬼の副長」として、隊の規律を厳しく守らせた結果、内紛も多かったものの、非常に強い集団として、新撰組は恐れられました。その後の戊辰戦争でも、幕臣として新政府軍と戦い、函館で戦死しました。

たとえ形勢が悪くなっても、最後の最後まで戦い抜く。幕臣でなかったのに、最も将軍に忠義を尽くす。その信念の強さ、誠を貫く姿勢に、胸打たれます。

現代日本の政治は依然混迷が続いていますが、土方のブレない姿勢に、もう一度学びたく思います。
(『いどばた稲毛』2011年2月号掲載)


千葉から、日本維新! 日本維新の会・田沼たかしの挑戦-土方歳三(写真の出典:Wikipedia)