4.教育に関する諸問題について(1)高校の日本史教科書について
ライフワークの教科書問題ですが、なんと高校日本史教科書に、中学教科書で消えた「従軍慰安婦」や「南京事件」が、そのまま載っているのです。

スライドの通り、

$千葉から、日本再建! ~千葉市議会議員・田沼隆志の挑戦

両市立高校で使用されている山川出版の教科書だと、「いわゆる従軍慰安婦」と書いている。あたかも日本軍が強制的に女性を集めたような印象の記述です。

しかしそもそも「従軍慰安婦」という言葉は存在しません! 確かに各国から女性を集めたことは事実ですが、それは民間業者が仕事として募集しただけで、軍はやっていないし、当然強制連行もない。「従軍」という言葉遣いは明らかな誤りです。

また「南京事件」については、ご覧のように、大虐殺があったとする説を一方的に記述している。しかしこの事件は、現在様々な議論、学説があり、国内においてはそのような事件は存在しなかったという説のほうが有力です。名古屋市の河村市長がその旨の発言をしたことも記憶に新しいと思います。

【問1】市立高校で使用している教科書に、根拠が弱い、日本の誇りを傷つける不適当な記述が含まれている。そのような教科書の使用は、やめさせる必要はないでしょうか? お尋ねします。
【答弁】検定を通っている

 また検定通ってる、ですか… いつもその答弁に、うんざりします。

 確かに文科省の検定はおかしい。でもそれはそれとして、本市の子供達がそのおかしな教科書で学ぶことに、危機感はないのでしょうか? 再考願います。

 関連してお尋ねします。高校教科書の選定は、校長を含む現場の先生方が行っています。

【問2】いま私が行っているような、住民の代表たる議員が議場で行っている議論を、当事者たる現場の先生方に伝えられるべきと考えるが、どうか?
【答弁】広い視野で選んでる、ようです

ものすごく奥ゆかしく曖昧な答弁ですね… つまり「校長は、見ていると思う」ということで、教育委員会としてはわからない、ということのようです。

市長、これこそ責任の所在曖昧の例です。市民の税金を使っている市立高校に、教委は情報伝達すらできない。これはおかしくないでしょうか? あまりに治外法権となっていませんか?

教育長や次長が「伝えろ」といえば済むことのはず。ぜひ検討をお願い致します。



(2)道徳教育について


 最近、育鵬社から『13歳からの道徳教科書』が発売され、大きな旋風を巻き起こしています。

$千葉から、日本再建! ~千葉市議会議員・田沼隆志の挑戦

 予想外の重版を繰り返しているとのことです。スライドのように、

$千葉から、日本再建! ~千葉市議会議員・田沼隆志の挑戦

南房総市では、市内の全中学生に配布されたとのことです。また、和歌山県知事もブログで紹介しています。

戦後の道徳教育は、価値観押しつけは良くないと言われていた。だから教科にもならなかった。そのため形骸化してしまいました。いまも道徳の時間は、ありますが、記憶に残らない。皆さんいかがですか? 教科書もなく、副読本でやっている。学校行事などがあればそちらが優先されやすい。中学だと専門の先生もいない。とにかく形骸化しています。

道徳とは人間としてどう生きるか、という指針だが、それが戦後教育ではなくなってしまった。それがいじめや暴力などを引き起こす要因となっているのではないでしょうか。

教材も「価値観押しつけは良くない」のもと、当たり障りがなく、何を言いたいのかわかりにくい。今使っている教材「新しい道」目次を見ても、抽象的なのがわかると思います。

千葉から、日本再建! ~千葉市議会議員・田沼隆志の挑戦

そこで、将来の教科化を目指し、教科書として世に問うため、この「13歳からの道徳教科書」が作られました。この本の特徴ですが、

$千葉から、日本再建! ~千葉市議会議員・田沼隆志の挑戦

各項目が吉田松陰や小林虎三郎等歴史上の偉人の話を基に作られています。またビートたけしやイチロー、本田宗一郎の話も載っている。これによって、生徒達は自分の生き方を問うモデルとなる人物と出会うことができます。記憶にも残りやすい。はっきり言って、36歳の私でも非常に感動します。大人にも大変良い本です。経営者の方が社員教育によくまとめ買いをしているとも聞きます。そこでお尋ねします。

【問1】本市の道徳教育の副読本として『13歳からの道徳教科書』を取り入れてはどうか?
【答弁】道徳主任会で紹介した

 若干前向きと理解しました。私に財力があれば、全中学校に一冊ずつ寄付したいくらいなのですが、とにかく、同じ副教材なら、ぜひこちらを採用頂けるよう、要望します。


(3)伝統と文化について


 今年の4月から新学習指導要領が施行されました。この中には、国民の自覚を育てる伝統文化教育、とあります。

 ここでいう伝統と文化とはなんなのでしょうか。さまざまなことが考えられると思いますが、私は、伝統の中には御皇室が、文化の中には神話が含まれると考えます。なぜなら、国民としての自覚を育てるためには、日本の中心や、日本の始まりについてきちんと知ることが不可欠だからです。

 しかし学習指導要領ではそこまで具体的に書かれていないため、各学校での解釈が自由となり、実態としてはほとんど教えられていないようです。制定の際の議論を見ればそれらが含まれることは明らかなのですが…

 今、皇室について教えているのは、公民科の中で、憲法における天皇の国事行為や象徴天皇制、任命権など、形式的な面ばかりです。しかしそれだけでは、皇室の尊さが伝わるとは思えません。

千葉から、日本再建! ~千葉市議会議員・田沼隆志の挑戦

そこでお尋ね致します。

【問1】御皇室が125代続いていること、天皇陛下が世界の中でローマ法王と並んで最高位の尊敬対象にあること、東日本大震災の際に天皇陛下が被災地を巡幸されたことなどを、教えるべきでないか?
【答弁】学習指導要領にのっとって指導している

 誤解ないよう言いますが、皇室の話はイデオロギーではありません。例えば、イギリスでエリザベス女王について教えたとしたらそれはイデオロギーになるでしょうか?それと同様なのです。イデオロギーではなく、事実として伝えていただきたい。

 あと日本の伝統も大事だが、国際協調も大事だという人もいますが、自国のことを理解してこそ、他国のことを理解できます。だから尚更、子供達に日本の皇室の姿をきちんと教えていただきたいのです。

 かつての教育勅語、軍人勅諭、開戦・終戦の証書なども、陛下の言葉だからこそ、国民の心に届き、実効力があったことを忘れてはなりません。今、国が混迷を極める中再び我々は日本の伝統文化を学び、日本には皇室があることをきちんと子供達に伝えることで、日本の再建に向けて歩みだす力になると、私は確信しています。徹底を、ぜひ、お願いします。


(4)通学路の安全対策については、次回取り上げさせて頂きます。