「世界ウイグル会議を支援し中国の覇権と闘うシンポジウム」に参加してきました。
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増大する中国の脅威に対峙するには、チベット、モンゴル、ウイグルなど、周辺民族と連携していく必要があります。


日本を再び蘇らせるとき、中国の覇権主義を抑えることは、絶対不可欠です。
周辺民族に対しても、大変過酷な同化政策をしています。



日本の国家戦略を考える、非常に重要な機会となりました。


以下、メモです。
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・平沼、山谷議員
中国大使から、ウイグル会議を支援しないようとの手紙が来た。
内容は、ウイグルを暴力組織と決めつけ、現実に行われている人権侵害には触れられていない。問題だ。
日本自身の安全にも害がある、との文面は、内政干渉そのもので、断固抗議する。

地下資源が多く、数千人から数万人が投獄され処刑されているという。




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ここで、ラビアさんから、東京都の尖閣諸島購入基金に、寄付がありました!



・ペマギャルポさん
ウイグルにお祝い申し上げたい。世界で初のウイグル議連ができた。
一言いいたい。ラビアカーディル代表が靖国参拝したことを批判する人がいる。一部ウイグル人にも動揺がある。しかしダライ・ラマも参拝したことを忘れないで欲しい。

ウイグルもチベットもモンゴルも、自由と独立が必要。



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・櫻井よしこさんシンポ

櫻井:いまウイグルでは何が起きてますか?

ラビア:西トルキスタンと東トルキスタンにわかれ、ロシアと中国にわかれて支配された。
独立しているカザフスタンなどは我々の兄弟。
いまの我等の地はウイグルスタンともいう。
我々ウイグル人はトルコ民族の中でも最も文明発達。トルコ人は我々を父なるトルコと呼ぶ。我々が発明した文字、トルコ語。
我々の食事、文化などは、独自のもの。数千年の歴史。

はじめ中国が来たときは、我々の文明に驚き、尊敬していた。この民族がいかに優れ、文化的で、美しいかを、認め、宣伝していた。
しかし今日、野蛮な人たちに文明を教えている、と宣伝している。

中国政府はいかに我が民族を貶めたか。
はじめは、ウイグルを解放するために来た、と言った。
49~54年の短期間で、数万人を大量に虐殺した。
対象は四種類。一、豊かな人、二、知識人、三、指導者、四、宗教指導者
こういう人を虐殺したあと、一般民衆から土地を奪い、中国人に与えた。
中国の狡猾なのは、人を貧しく追い込めば、人間の基本的な考えができなくなることをよく知っている。
三つの家庭に一つの石鹸を配った。当時ウイグルでは、自宅にお風呂を持たないようさせられており、厳しい状況にあった。家畜以下の生活を強いられてきた。
ウイグル人は犬、猫、馬などを飼うのが習慣。中国政府はそういう鳥獣を、我々の目の前で虐殺した。我々に虐殺を任務として命じたりもした。

また10人が一つの部屋で暮らすように強いた。そして、可哀想な状況だからと意見を表明させ、本音を言ったらひどい目にあった。侮辱した!と。優しい人間が中国政府に騙された。61000人以上を、砂漠に追放した。戻ってきたのは千人以下。
学者はいなくなり、中学の先生

一つの家族に250gの油、16キロの食糧を、配給された。
中国の文化大革命のとき、役職者を虐殺した。ウイグル人を追い出すことに。饑餓に。

今度は母国語を禁じた。反対者数万人を、逮捕投獄虐殺。
保護してる、貧困から救った、文明にを教えていると、ウソをついた。
しかし我々は他の文明をもっており、他の文明を学ぶ必要はない。
逆に中国人は数万人が来て、あっという間に豊かになった。一方ウイグル人は貧しくなって来た。
カシュガルの美しい文明資産を隠した。
ダライ・ラマは、チベットと一緒にいれば幸せ。我々も同じだ。


櫻井:中国政府のやり方はいつも同じ。まず指導者を捕まえて殺す。
ウイグル人に聞いた話だが、結婚適齢期の若いウイグル女性を、中国に連れていき、工場などで働かせる中で、徐々に中国人に結婚していった。ウイグル男性は結婚できず、民族は収縮していった。この実態は?


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ラビア:9.11で、中国政府はウイグル人をテロリストだと決めつけ始めた。
まずバイリンガル教育と名乗り、ウイグル語を話せない人を増やした。
次にウイグル人を各地に散らばせる。
次に若いウイグル人を中国本土に連れていった。
逆に貧しい中国人を連れて来で、この農民が我々に農業を教える、と。反対したら、分裂主義と決めつけられ投獄された。
ウイグル人の農業技術は中央アジアで最高。86%が農民。
多くのウイグル農家は嫌になって辞めてしまった。
次に、宗教を禁じた。反対すると全てテロリストとみなされた。

24万人の未婚女性を、中国本土に連行。先日のウルムチでのデモは、彼女らを取り戻せという訴え。
ウイグルは豊かな地。しかしウイグル人は就職できない。

櫻井:ウイグル男性は結婚できないのか?

ラビア:去勢させられる人も多い。
女性は連行先では幸せな振りをさせられる。

櫻井:現代では信じ難い人権侵害が隣国で起きていることに、我々は関心を持たねばならない。
シリアのアサド大統領は自国民を一万人虐殺しているが、中露が保護するためまだ政権維持している。
人間の根源的な渇望である、自由を求める気持ちは、止められない。そういうインターネットなども生まれた。民主化の流れは止められないだろう。我々は必ず勝つだろう。
今後中国に、どう具体的に闘っていくのか?

ラビア:中国に連行されたとき以来、非暴力で訴えている。非暴力によるウイグル問題の解決。
中国政府は、我々が暴力に訴えることを望んでいる。しかし我々はそうしない。世界各地で、ウイグル人への弾圧は限度を超えていると、私は訴えている。
97年、ある母親の目の前で、五人の子供が虐殺された。しかし抗議すると、投獄されるため、誰もしない。
youtubeに、ウイグル人を弾圧する様子がたくさんある。
中国政府は、このウイグル人はナイフをとった、だから我々は対処したと言う。でも、一人のウイグル人がナイフを持ったとき、周囲の七人のウイグル人をなぜ殺すのか?
私は暴力には訴えない。ただ、無抵抗であるべきとは思わない。
すべての責任は、中国政府にある!

櫻井:これは決して過剰ではない。
そして、ウイグルのみならず、モンゴルやチベットも同じ。
墓標なき草原、という本でその様子がわかる。
チベットだと、シャーチエ、冊号という本。
信じ難い弾圧が、リアルに書かれている。ラビアさんの言っているのも真実だと思う。

日本は長年、主張しない国だった。しかし変わってきた。ウイグル議連ができた。
先月はチベットのロブサンセンゲ首相と95人の国会議員が意見交換した。
日本に何を望む?

ラビア:中国は大国になってきている。異民族同士の対立を煽る。
中国国内には自由がないため、国民は知らない。
中国の脅威について、中国国民、そして全世界が知らねばならない。
これまで、アメリカのような、自由と民主主義を価値観とする国がリードしてきた。
しかし中国のような国が世界をリードしたら、大変なことになる。
例えばカザフスタン、キルギスタンなどにも圧力をかけ、我々の代表者は東京に来れなかった。中国の脅威に、カザフスタン、キルギスタンは気付いていない。

日本政府には、中国との交渉において、常に議題にして欲しい。国会でもそういう決議を出してもらえることを、望む。
民族の自由、民主主義を求める運動に、支援することを望む。
日本はアジアの大国。日本はウイグル、チベット、モンゴルを救うために力を発揮しなければならない。

櫻井:温家宝首相と会談した野田総理は、ウイグル会議をテロリストと呼ぶ温家宝首相に対し、我が国は自由と民主主義の国であり、法に抵触しない限り、入国は拒否しないと答えた。これが正しい。

ラビアさんのご家族がまだ中国に逮捕されていることも知っている。皆で応援していきましょう!



質問者:非暴力主義でいくには、情報戦が重要だと思う。ウイグルへの酷い弾圧を、世界に発信などしたらどうか?

ラビア:まだまだ弱い。ますます取り組みたい。


黄文雄:日本の知識人は平和思想なのが不思議だ。
一貫して果たして中国と、平和友好は、できるだろうか?
台湾でも弾圧酷かった。むしろ付き合うのは危ないのでは?

ラビア:世界の情勢は、平和友好。
暴力的な国家が、平和友好を言うと、世界は黙る。
インドのガンディーを思い出すと、ダライ・ラマ法王が必ず勝つと思っている。

櫻井:我が国はきちんとした軍事力を持つべき。そのための憲法改正が必要。



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・イリハム・マハムティ 日本ウイグル協会会長

皆さんのおかげで大会が成功した。感謝したい。
今回来日した代表120人は、日本がこんなに応援してくれることに感動した。
彼らは涙を流している。なぜならこれまで、こういうことはなかったからだ。
この日本が、私達と同じ運命にならないため、このご恩を返していきたい。



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・頭山興助 呉竹会長

日本で愛国心と言っても、いかに甘いものかを、教えてもらった。ウイグルの皆さんに感謝したい。
漢民族は大嫌い。裏切る。裏切る奴は大嫌い。

そして、ウイグルを可哀想と思わない。むしろ、日本もそうなるということを教えて下さった。我々もそろそろ、闘うということに、気付かねばならないのではないか。

先の大戦で負けたのは、だらしなかったから。一等国と思い上がった。
今もそうだ。そうして思い上がっているうちに、中国は着々と準備している。
ウイグルに教わり、再び強くならねばならない。