4月5日(木)の朝に行われた、政経倶楽部連合会例会での講演に、参加しました。

講師は、髭の教授ともいわれる、高橋史朗氏(明星大学教授・一般財団法人親学推進協会理事長)
私も大学時代の一時、ヒゲをはやしてましたし、今も濃いのでf^_^;)、史朗先生にはとても親近感があります。

テーマは「富に処する教育~親学の視点から」
毎度ながら、本当に素晴らしい講演でした。ぜひいつか、千葉にもお招きしたいです。

以下備忘録です。
※なおこれは講演者の発言の備忘メモであり、私の意見ではありませんので、ご留意願います


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$千葉から、日本再建! ~千葉市議会議員・田沼隆志の挑戦



憲法改正できないのは日本人の問題、と米国人に言われた。武道を禁止されたが、占領終了後、復活しなかったのは、日本人自身が日本の心を失ったから。

地方でも、家庭教育支援条例を作るべき。全国で地方議員連盟を作っていく。

維新八策は、まだ政策の羅列。心棒が必要。松井知事との対談で、知事は、教育目標の決め方が難しいと言っていた。

維新の理念は自立とのこと。そのためには自律が必要と訴えた。福沢諭吉は独立自尊と言った。自由の根っこは自尊心。
ブータンは国民総幸福。幸福には、自己肯定力が必要。

日本の子供は自己肯定力が弱い。心のコップが下を向いていては何も入らない。
日本の若者は、偉くなりたいが8%で最低。昨年ハーバードに留学した学生はゼロ。
いま教育現場は戦場。先生が辞めていく。新型学級崩壊。虐待と発達障害。引きこもりの46%は30代。情緒障害は五年で2.5倍。

戦後の殺人事件60件のほとんどは、家庭のぬくもり不足。
青少年健全育成には、乳幼児期の予防に全力あげるべき。そしたら行政は、縦割りでわからない、と言う。発達障害の子の八割ほどが虐待受けてる。非行の子供に発達障害。
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子供が犯罪を起こさない理由は、家族が悲しむから。起こす子は、インターネットから情報得てる。
やはり家庭がおかしい。珍しい名前がそれを表している。
輝宙でぴかちゅう。一二三でわるつ。
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何がいま親に起きているか。お母さんのようになりたい、が女の子の夢のランキングに入らない。お父さんになりたいは50位内にずっと入らない。
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親がまず、おはようと挨拶してる人は、JCで5%。
しかし親が、子供を抱きしめて「お前は俺の宝だ!」と一言言えばいい。JCも変わった。


ながら授乳のお母さんが八割。これは虐待。殴ることが虐待ではない。ネグレクトが虐待。授乳中に携帯をやってるお母さんが虐待してるのだが、その自覚がない。親子の情がなくなったら、日本は崩壊する。
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スポック博士の育児書は、母乳をやめるべきと提言。これを自立と勘違いしたのが根本的誤り。自立には愛着が必要。

今朝の朝日新聞一面で、胎児異常での中絶が倍増。
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背景に、産む産まないを決めるのは女性の自由という考え方。お母さん中心。

これは象徴的。保育政策も全て親の都合優先。ある保育士は待機児童などいない、待機親しかいない、と言った。

これはこれまで、母親にも働かせて納税させるべき、という自民党政策があったのが一因。

日本の心がなくなった。

ある妊婦に、おっぱいにタバコは良くないよ、と保育士がいったら、じゃあおっぱいやめると言う。これが親心の喪失。これが世代超えて、負の連鎖となって続いてる。

先生はどうか。精神疾患急増。

教育委員会や組合は学力テスト公開反対。なぜか?競争を煽るから。おかしな話。

学力には、つながり格差。離婚率、持家率、不登校率。
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秋田なぜいつも学力トップか?三世代同居が一番の要因とのこと。また先生を「先生様」と呼ぶ。

教育理念が一貫してないため、小1プロブレム、中1ギャップが起こる。
人生を切り開き、社会参加する力を育てるのが学力。

今求められてるのは父性の復権。明治維新や戦後復興は、それまでを否定することによる進歩だが、これからは補完による進歩。

かつて日本は子供の楽園と言われた。今は世界一孤独になった。

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親学は、誰かに責任転嫁しない。親学は家庭への介入ではない、子供の発達保障のため。

今の行政は、一歳でお菓子を選ぶ自由がある、と言う。子供の権利をはき違えている。
父と子が交わるのが、教という字の成り立ち。育児には、父性と母性、両方必要だが両方欠けている。

道徳は小学校からでは遅い。信頼は一歳。善悪を把握するのは三歳。ものを覚えるにはタイミングがある。

いじめ予防には愛着。恥の文化感覚には、親からの働きかけ。それで感性が育つ。