お知り合いの先生が園長をされている、
千葉白菊幼稚園を、視察させてもらってきました。
鳰川先生は、現在は美浜区倫理法人会の会長もやられている、熱血先生。
http://www.rinri-chiba.org/members/info01_t.htm?id=23
実は先生に倫理をご紹介したのは、私でした。
いまでははるかに出世されて…すごい。やはり人間は素直であると伸びるんですね。。
教室はとても整理整頓されています。みんな園児自らやっています。
注意事項は、
・おおきなこえでおへんじ
・おしゃべりしない
・3びょうでうごく
特にこの、3秒、ということに、こだわっているそうです。
素早い反応こそ、重要とのこと。同感です。
本読みの時間。決められた時間で、やり切ることを重視。
保護者が「持って帰って予習してきてもいいですか?」に対しては「ダメ」
その瞬間の集中力を養う、とのこと。
この読み書き計算、体操を毎日。短くてもいいので。
繰り返すと大幅に成長する、とのことです。
みんな集中しているのがすごい!我々大人が近付いても変化ありません。
・重視しているのは、園児同士の競争。みんな一生懸命学ぶ。子供達の環境を整えるのが幼稚園の仕事。
・自学自習の習慣をつけることを重視。子供達は、できることが楽しい。これは将来的には、経済的精神的自立力にもつながると思っている
・自由保育と一斉保育の論がある。ひところは自由保育がよいと言われた。しかしうちは一斉保育。基礎や躾を教えるには、無条件にやる。挨拶、親や先生への敬意は、無条件。
とにかく規律を重視
・少人数教育がよいという考えがあるが、むしろ多人数の方がよい。
たくさんの子の中でもまれた方が子供にとっていい。活気もでる。競争もできる。
多過ぎて見切れない、なんてことはない。先生の指示一つで動く。その状態を目指す
・理想は寺子屋教育。建物で教育はできない。だからかっこいい建物を作るなどはしない。立派な建物で立派な教育ができるんじゃない。大切なのは熱い想い、情熱!これだけ!
・幼稚園見学に来園された保護者の方も、園児達の活動・成長ぶりを案内すると、ほとんどの方が入園を希望される
・人数が多過ぎれば、抽選で入園となるが、やはり親が園を応援してくれる姿勢だと有難い。学校と親が信じあってこそ、よい教育ができる。
なお入園判断のときは、子供自体は見ない。どんな子でも入れば伸びる。むしろきちんとした親かどうかを見る。ある意味、うちは、親を啓蒙するために頑張ってる。
・ルールは厳格に。挨拶しないと、園には入れない。
・書き取りや計算の進度はひとりひとり違う。違っていていい。その方が周りを気にせず、個人で集中できる。
・競争原理が働いていないため、教育委員会や公務員が堕落してしまったのでは。
昔の先生は志があってやっていた。しかしいまは、部活もやらない。今では聖職者と呼ばれるような教師が少なくなったかもしれない。中には担任にもなれず、一日中PCをいじっているだけの人も。そのような人でもクビにすることはできない。
・私学は建学の精神ある。これが大事。精神が大事。
親を変えれば子供が変わる、子供が変われば未来が変わる。
・先生達への指導は、完全にトップダウン。社長が右向け右なら、右を向いてもらう。
志ある人がトップとなり、皆がそれについていくべし。ウチは生もの
かつては苦労した。自分が園長着任後、職員も総入れ替えした。しかしここまで来た。いまは職員に、ルールの下、自由にやらせている。
・職員に本は買わせる。自分のものとして残るし、支給されると読まないから。
小林よしのりの「天皇論」「国民の遺書」を課題にした。
そして互いに発表会をする。国旗国歌を大事にする理由を職員もわかってくれた。
経営をするようになってから、判断が非常に早くなった。失敗も学べば次同じ失敗は絶対しない。失敗を恐れない。
・
また私立は、断ることがある代わりに、園児の募集も自助努力、入園児が来なく経営が困るのも自己責任。
・親にもいろんなニーズがある。それに対応できることが重要。
そして親は、親は格差社会がダメだ!と言っても、やはり我が子には勝ち組になって欲しいもの。多くの人にパンを与えるためには、まず自分自身がパンを得なくてはならない。社会に貢献するためには、それ相応の実力が必要。
・子供をダメにするのは簡単。なれと甘え。「いいのよできなくて」と言えばすぐダメにできる(笑)
・自分がこういう経営をするようになったのは、祖父の「日本のために尽くせ」という言葉が原点。
・小学校の入学式で、白菊出身の一年生だけが、国歌を大声で姿勢よく歌っていた。それを見た保護者が泣きながら「先生ありがとうございました」と言ってくれたのが、うれしかった。自分としても誇りだ。
・小学校の先生の新任者研修を、引き受けたことがある。
その謝礼を、「自分の金じゃないので」といって渡された。
あまりに税金だという意識の低い、無責任な態度に腹が立った。
・妻は以前、七年間幼稚園で教えたあと、小学校で三年間教えたことがある。
その中で体験的に感じたのは、小学校は甘過ぎということ。事故が恐いため、子供を赤ちゃんのように扱う。
たとえ幼稚園で3年間、厳しく鍛えても、そのあと小学校でダメになってしまうのが、非常に残念とのこと。
・自分は、先生ではない。経営者。とにかく入園児が増える幼稚園を目指した。
しかし経営を突き詰めると、経営的には損となっても、教育効果あるならそうしてもよいと思えるようになった。
経営は、生きるか死ぬかの世界。その真剣さがあると、逆に価値あるムダにも寛容になれる。
自力で入園児の募集努力をしなければならない幼稚園と違って保育園は募集の努力がいらない。行政の窓口で認定が必要なため、行政が児童を集めて、保育園に振り分けるようになっている。だからか、コストへの意識が大きく違う。保育園の体質が予算の使いきり型になってしまっている。
こども園になると、園児は断れないらしい。断るのが美徳とは思わないが、学園の方針に賛同頂けない方とは信頼関係を築く事はできない。必然、教育効果が薄れると思っている。だから、賛同していただける方をどれだけ増やすかが大事だと思う。