大阪府茨木市役所に、商品券事業の視察にいってきました。
茨木市では、リーマンショック後の地域経済活性化のために、二年前から、商品券事業を始めたとのこと。
相当な規模とのことで、じっくりお話を聞いてきました。
・一万円で、500円の券が22枚の商品券冊を買える
・一人二冊まで。購入は市内在住者のみ
・三万冊発行、総事業費は3.3億円。市の持ち出しは、プレミアム分の三千万円、そして印刷代その他で二千万円ほど
・7/10から販売。ほとんどが即日完売
・券の販売所は大手SCが多い。他市では郵便局などでも販売していた
・券の使える店舗は848店。なお市内全体の店舗数は3000ほど
・大規模店で使われる割合が6割。小規模店をもっと増やしたいが、苦労している
・この事業による活性化効果は、定量的な調査はしていない。一般的には総事業費の1.5倍の効果と言われる。ゆえに本市では5億円ほどで、市の持ち出し5000万円の10倍の効果
・1.5倍というのは府の調査が根拠
・各店舗でも、券を使った購買を誘発するため、セットで更に割引セールをするなど、いろいろな工夫をしていた。そういう店舗には「○得」マークを、店舗一覧につけている。しかし具体的な工夫の中身は把握していない
・近隣の七市も同種事業をやっていた。茨木市の三億は最大。なお他市はやめたところも多い。商工会議所主導のところも多い
・売り出した7月が最も券が使われる。9月までの3か月で7割使われる
財政の苦しい千葉市政で、同様の事業を即始めるのは、難しいと感じましたが、
経済施策としては興味深い取り組みと思いました。
やはり競争力を強化するための、創意工夫こそ、どんなビジネスでも最も大切です。
引き続き学んでいきたく思います。
茨木市議会の議場も視察。
阪神大震災をきっかけに立て直したばかりで、きれいな議場でした。
まあ、千葉市よりひどい建物は、なかなかないですが… 多分政令市で最低…
執行部に対する、対面方式の演壇。
この方がやはり使いやすそうです。
千葉市議会でも導入を求めたいと思います。
市役所の前には、国旗と市旗のほかに… 市民憲章も。
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/shisei/gaiyo/1315994972061.html
こういう基本的な憲章、宣言は、それを活かすならば、とても有効だと思います。
逆に単に一回だして終わりなら、やる意味はありません。独りよがりです。
市民と共に、確認しておきたい、目指す方向を定義しておくのは、大切なことですね。
こういった面についてももっと学んでいきたいと思います。
いずれにせよ、有意義な視察でした!