山田宏さんの講演会に、都内に来ました。
山田さんの言葉には、杉並での実績も十分ゆえでしょう、本質をつく、力があります。

日本を視野に、千葉の自治体経営を、勉強したく、来ました。

以下抄録。


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今の国政は、リーダーシップが欠落。
鳩山・菅の約束は、一に民主党を壊さない、二に自民党政権に戻さない…
彼らの優先順位がよくわかる。完全に保身。

文武両道の、武は、卑怯者にならないということ。
菅さんはずっと、震災なら東電、尖閣なら那覇地検に、押し付けている。

小沢さんは、勝ち目ないから、大義名分を得て逃げた。これも保身。
民主党内は、本当は不信任でもいいけど、党が大事だから反対。これも保身。
自民党はダメと言うだけ。対案がない。目算のない戦い。だから腹括れなく、保身。


被災地には支援物資が山積み。
新潟地震のときは、役所の物資をすぐ集めて送った。到着まで時間がかかったが、一番に着いた。
危機においては、早しよし!すごく喜ばれた。
そういう感覚がない。


これから菅さんは内閣改造するだろう。支持率もあがる。

そして他党を入れるのを目指すだろう。
しかし数ヶ月しかもたないだろう。


その先が大事だ。
震災で、日本らしさを覚醒させた。
「その風俗よく、盗み少なし」三世紀の魏志倭人伝。
「貧乏だが恥と思っていない」ザビエル。


秩序と礼儀を大切にする国民性。
しかし戦後は、自己主張を優先。


桜井よしこさんが先日言っていた。

権利は15
義務は3
自由は6
責任は1
これが憲法第三章。
いまは権利や自由の侵害は言われるが、義務や責任の怠慢は言われない。
かつては義務を担った。


ご皇室の存在と振舞いが、いかに有難いか、今回もわかったはず。


唐の長安と、日本の平城京は、似てるが、何が違うか?
城壁。
日本はご皇室を守る必要がなかった。


自衛隊がいかに国民を守る存在かもわかった。


震災は、平和ボケの日本人がずっと見てこなかったものを、思い出させてくれた。
東北の復興を通じて、日本の真の復興をなさねばならない。
自分の国を守る防衛、海外に打って出る経済…


愛郷心を高めるには?とJCなどで聞かれる。
しかし、杉並区のために命を捨てることはできるか?と聞くと、なかなか手は上がらない。難しい。
じゃあ家族のためは?といえば、できる人は多い。
じゃあ日本のためは?といえば、手を上げる人がやはりいる。
じゃあ国連のためは?と聞くと、誰も手を上げない。


つまり、日本への思い入れがなければ、地域への愛情は生まれない。



政治家に一番大切な資質は何か?
それは愛国心。
これは世界共通。日本だけがない。

愛国心は人に押し付けるものではないが、自分の胸に問うもの。
自分を突き動かすのは、愛国心。


自尊心なくして、相手を大事にはできない。
日本を誇りに思わずして、世界に貢献はできない。
イエローハットの鍵山秀三郎さんは言った。過去への感謝があれば、自然と未来への責任感が湧く。
こんなひどい先祖だと教われば、必ずその子は悪いことをする。知識があってもサリンを作るんじゃ意味がない。


我々社会が住みにくいのは、過去への感謝が欠けてるから。
例えばいま首相は靖国神社に参拝しない。
過去への感謝のない政治家は、未来への責任感がなく、今をなんとかするだけになる。刹那的。全部、その場しのぎ。尖閣問題も、震災対応も、不信任対応も。
政治家は、特に東京裁判史観ではない近代史を学び、愛国心を養わなければならない。




昨年八月、菅さんは、朝鮮王室の儀軌(ぎき)を返した。しかしこれはコピー。自分たちの実物はなくしてしまった。「返して下さい」と言うならわかる。

講話条約は、過去をもうほじくらない、という意味。そうでないと条約の意味がない。だから王室儀軌も、「返す」必要はない。「引き渡す」ならいいが。


日本はどんどんだらしない、卑怯者の国になっている。そんな国を後世に渡すわけにはいかない。
パチンコがその象徴。

パチンコは明らかにギャンブル。ギャンブルは必ずもうかる。だからそれぞれの法律がある。パチンコだけがない。
パチンコだけなぜ規制がないか?それは朝鮮人への罪の意識があるから。

パチンコは、戦後、朝鮮人が始めた。日本人の贖罪意識の中で、誰もとめられず、ここまで大きくなった。
過去に強制連行したから、と刷り込まれて、規制できなかった。

しかしこれはウソ。戦後、日本にいた朝鮮人は、200万人。
戦後、GHQは帰っていいと言ったが、60万人は在日を選んだ。それが今の在日朝鮮人。
かつその中で、国の命令で余儀なく徴用された人は、245人だけ。
かつ、徴用は、朝鮮だけでなく、日本人や台湾人にも適用された。

だから、反対する人に、あなたのお祖父さんはいつ連行されたの?と聞くと、答えられない。

パチンコ業界はそういう由来で大きくなった、誤った歴史観の産物。そしていまではテポドン、ノドンの一部になっている。規制をしていかねば、安全保障もできない。

パチンコに反対することは、これまで誰もできなかった。その団体が立ち上がったのは、非常に意義が深い。

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日本の再建に必要なのは、経済ではない。
1に防衛。自分の国は自分で守らねばならない。
2は教育。大学入学時の学力が低過ぎるので、高校でやって→中学で→小学校で→幼稚園で→家庭で愛情を受けてないので、吸収力がない→親があやし方を知らない。
教育の根幹は、人格教育。これが決定的に欠けてる。
3に経済。


創新党の今後。
一に、志ある現職議員を、集める。
二に、近しい他党と、大同団結。衆議院選挙はバラバラでは勝てない。
三に、野田佳彦に期待。君子豹変できるか…以下作戦計画。


一、総理になる。その上で、まずマニフェストを、土下座してご破算にする。
二に、五年以内に憲法を変える。
三に、日本を21世紀のモデルにするための知恵を、一年かけて、国民から募り、日本ビジョンを建てる。
四に、他党や民間から、大臣を募る。


これを理解してくれないなら、首相自ら離党して、解散総選挙。
これくらいして、根幹から日本を変えるしか、もうないと思う。

また、外患で内憂を正すことも大事だろう。




勝負は二年後の衆議院選挙。
創新党としても、例えば、菅さんや鳩山さんの選挙区に立つなど、身を捨てて大きなことをやり、国民に目を覚ましてもらう必要がある。


政治は信念の戦い。
政策は妥協しても、信念は妥協できない。


松下政経塾は最近、入塾の動機が不純。金払ってでもやるようなものがないと、信念は磨けない。それくらいの決意がないとリーダーにはなれない。
日本のことを胸にして立ち上がる、若い政治家がいるかどうかが、この国の運命を握っている。



最初は狂気が必要。
必ずしも成功するかはわからないが、一人、二人と、立ち上がれば。明治維新はそうだった。
常識人ではダメ。
吉田松陰のような人が必要。
自分は、狂気を吹き込むのか、吹き込まれるのかはわからないが。