京葉地域の5市の議会による、研修会が開かれました。
政治ジャーナリストの、角谷氏による、「政局のゆくえ」講演。ニコニコ動画のコネクターでもあり、わかりやすい解説の方でした。
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以下、メモです。



・タイガーマスク現象は、政治への不信の表れ。マニフェストを契約と言ったのが間違いだった。政治主導なんて当たり前のことで、大袈裟過ぎた。というと、自民党は官僚丸任せだったじゃないかと反論する。その通り。しかし今はそれ以下になっている。

・国民の求めていることをキャッチできない政党が政権にあるのは問題。国民生活への対応が遅過ぎ。与野党でのいさかいをしていられるほど今日本は余裕ない。

・民主党内でも、マニフェストを現実的にするべき!派と、それじゃ第二自民党だというマニフェスト原理派が、ぶつかっている。事業仕分けで財源はできなかったが、元々は予算組替えを言っていた。しかしできないのは、役所と政権との信頼がないから。鉛筆を共同購入するには、仕組みが必要というが、本当はそれを断行するリーダーシップが必要だった。

・民主党政権ですべて悪くなったわけではない。国民の心を一つにするには、スポーツ。民主党政権はスポーツ庁を作ろうとしている。これは評価できるし、与野党でも合意している。

・自殺対策も、民主党政権で良くなった点。今まで自殺の原因にまで踏み込んでの対策は講じて来られなかった。自殺の例をデータベース化し、分析するようになった。NPOで連携し、相談する窓口ができた。民主党が作ったというより、この時代が必要としたのだろう。

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・民主党はなかなか評価されていないが、政権交代の意義はあっただろう。

・国債が値上がりすれば、予算が組めなくなる。歴代財務大臣四人がいるのにそうなったら、内閣はもたないかもしれない。

・民主党は一生懸命やってるが、政権経験がないので、うまくいかない。特に外交、安保に弱い。なぜなら外交には、野党には言えないことがあるから。だから尖閣問題も失敗した。

・与謝野さんをレンタル閣僚と言っている。与謝野さんと民主党政権との政策すり合わせができていない。地方議員もどっちにつけばいいのか困っている。

・日中間のガス田も、中国側はもう基地ができているらしい。採掘が始まったとき、対応ができるか… 非常に不安。
国際社会では、黙って聞いてる、というのは、認めたのと同じ。

・小選挙区制による、二大政党制は、根付くかわからない。
比較第1党でないところが総理を出すと、おかしくなる。細川政権がその例。

・前原は次期総理と言われつつ、地元で、いつ選挙でもいいようにと指示をしている。いかにも民主党的。菅さんを支えようというのはないのか?
総理大臣の使い捨てが、自民党の頃から当然になってきた。

・菅さんは仙谷更迭を聞かなかったので、西岡参院議長が止めた。そして代表代行になったが、いろいろ決め始めた。それに対して岡田、玄葉は面白くない。まだ内紛している。

・愛知県の河村たかし、大村さんは圧勝するだろう。民主党の掲げる地域主権を、先取りしてしまい、岡田幹事長は面白くない。

・みんなの党は、1500人を地方選で受からせたい。公明党を超えられるかが勝負。
いまの民主党内閣は都心部出身者が多い。

・新潟州構想も、国がもたもたしているのを待ってられないから。民主党政権はまだ維新ではなく、最後の将軍であり、菅さんは徳川慶喜のように無血開城をする役割かもしれない。

・東京都知事がどうなるかで、首都圏は影響を受けるし、この統一地方選は国政を超える意味を持ち得る。地方議会の反乱どころか、政局になってくるかも。