静岡県知事選挙が終わりました。

川勝先生は、私が日本教育再生機構に常勤していた頃の登壇者としてお越し頂いた方で、立派な文明観を持つ方です。



ただ、最近の首長選に関して、先日の横須賀市長選を除き、私はずっと違和感を抱いてきました。

そんなとき、同じ勉強会仲間の、神奈川県議、松尾たかし議員のサイトに、こんな記事が。

http://www.matsuonet.com/mtn_cgi/diary/200907.html


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衆議院選挙が直前に迫っているため、静岡知事選挙や千葉市長選挙、横須賀市長選挙、都議会議員選挙において、国政の構図が持ち込まれて報道されるのをよく目にします。
例えば民主党が推薦した候補が勝てば「追い風」、負ければ「逆風」などと報道されています。

しかし、その地域の政策と、国政のそれが一致しているかと言えば、多くは違います。それにも関わらず、地方の争点を軽視して、国政の政党間の争いの構図を持ち込まれることはよくありません。先日、「違和感」と言ったのはそのことです。

特にこれからは『地域主権』の時代。自分たちの街のことは自分たちで決めていくことが大切です。
政党や組織ではなく、地域の課題に、本気になって取り組んでいける人を選択しなければ、長期的には大きな損失となるのではないでしょうか。
そういう意味において、先の横須賀市長選挙における結果はとても意義深いものがあったと考えています。

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私も、まさに同感です。


地域の課題や争点と、国政での争いは、全く別のものです。


政党色を前面に出して戦う、最近の首長選には、私には拭い切れない、違和感があります。



どうも、メディアやネットの影響力が我々の日常にまで浸透し、情報化社会が過剰に進展してしまった結果、


地方政治まで国政動向から判断をする”クセ”が、私たち有権者のみならず、候補者にも、少しずつ強まってきている気がします。



松尾さんも書いている通り、地域を愛し、地域をよく知り、地域の課題に本気で取組む政治家こそ、本当に選ぶべき人だというのは、当然のことなのですが、


我々はしばしば、投票に際して、個人よりも政党を考えるし、政党自体よりも政党の評判を思い出す、ある種の”クセ”がついてしまってはいないでしょうか。


それは、メディアに振り回されている、ということです。

その結果、長期的に見て、地域に損失を与えることになるのかもしれません。





私たちは、今一度、メディアによる「政党の評判」から一歩離れて、

地方政治を見直す必要がある。


そしてそれこそが、地方分権の”真の土台”になる。


そんな気がしてなりません。