克 様


コメントありがとうございます。


おっしゃることは全て同感です。

私も政治がしっかり責任を取れているとも思っていません。ゆえにどの政党にもいまのところ、身を預ける気にはなれなかったため、私自身も無所属で出馬しました。いまの政治を擁護するつもりも全然ありません。



ただ、政治をやってみてわかったのですが、政治は思った以上に真剣だ、少なくともマスコミ以上にはリスクを背負いながらやっている、と私は体験的に思ったのです。これは外野にいるとなかなかわからない感覚なので(私も出馬前はわかっていなかったです)、私は経験者として訴えたく、書いた次第です。


政治界はリスクが多い業界です。発言も多くの人に見られ、行動の正当さも常に問われ、たとえそれをクリアしていても、思わぬ状況変化により自力を超えたもので、上ったり沈んだりします。ビジネス界、少なくとも私がいたところよりも、ずっとリスクが多い業界です。やってみればわかります、選挙の手伝いなどをされればすぐわかります。労多くして功少なし。本当に作りたい社会、理想がなければ、少なくともゼロの人には続かないと思います。
そんな中を真剣にやっている人も多数いるのです。わかりにくいと思いますが、実態です。それも私は当然の義務と思っていますが、厳しい世界であることは間違いないと思います。



言い換えれば、政治は思った以上に、有権者の意識に敏感です。これもやってみてわかりました。そうでないと当選できないからです。どの政治家も当選してきていることを、私たちはよく考えるべきです。

だから、克 様も書かれている通り、政治の質は、それを選んでいる有権者の質と一体だと心底思います。ゆえに政治批判は自己批判になりますので、控えめにすべきと思います。それよりは、この人を落とそう、この人を受からせよう、と皆で日々話し、団結することが、有権者としては大事だと思います。…少々話題がそれました。



政治はリスクに気をつけながら一生懸命やっている一方で、マスコミはそうとは思えません。それに私は腹が立つのです。権力の大きさからすれば政治家よりも更に気をつけるべきなのに、その責任感がない。

今回の件もその象徴で、オフレコ懇談を急に公開するなど、信義にもとる行為以外の何物でもありません。

もちろん、その批判を覚悟で、そして今後その会社には情報提供が減ることも覚悟で公開に踏み切るなら、その戦う覚悟もよしとしましょう。

しかし各社一斉に、信義違反をするのは「赤信号みんなで渡れば怖くない」と同じで、ただ卑怯なだけです。



すいません、同じことしか言えていないかもしれませんが、私はいまの政治を擁護するつもりはないにしてもよく頑張ってはいる(これ以上批判すると自己批判と同じになる)、一方でマスコミはその力の大きさに比してあまりに卑怯、と言いたいのです。

マスコミが一政治家を抹殺することなど簡単です。それでどれだけ、この数年、政治家が倒れてきたか。絆創膏だとかホテルバーだとか定額給付金を閣僚が受け取るかとか漢字が読めないとか、どうでもいい話題で難癖をつけているようにしか思えません。しかしそれで、政治家は抹殺されてしまいますし、実際命を絶った人も居ました。

それよりもいまこの未曾有の経済危機をどうするのかに、集中して欲しいです。マスコミの力の大きさを、政治家叩きだけでなく、未来作りに活かして欲しい、そのためにもまずは自己の襟を正してもらわねばならない、そう言いたいと思っています。どちらの政党なら、いまの景気や医療や介護や教育や外交や財政の危機を救ってくれると思えるか、そういう議論が先ではないでしょうか。



ゴシップ誌が芸能人の不祥事などが大好きなように、マスコミは権力闘争が大好きです。小沢さんが辞めるのかどうか、解散か総裁選か、などの血生臭い戦いが、政策の良し悪しよりも大好きです。それは一定程度は人間の本性でしょうからやむを得ませんが、少なくともマスコミ自身が権力闘争を引き出したりしてはいけない。そして権力闘争だけでなく、社会を変える政策の闘争に、もっと意識と力を使って欲しい。そもそも信義にもとる行為をしていては論外だ、と言いたく思います。




失礼ですが、克 様は、私のお知り合いでしょうか。克 様が、どれくらい私のことをお知り頂いているのかわからないため、どこからどう話せばいいかわからず、ちょっと言葉を選びかねつつ書いてしまっています。

繰り返しですが、私は克様の意見にはすべて同感です。その上でもう一度、私の見解を書かせて頂きました。うまくお伝えできていたらうれしいです。