またまた、偶然にも、音楽の話です。



この週末、合唱団の合宿公演で、山梨県の清里に行ってきました!




~~ 旅路編 ~~


午前中、幕張で倫理法人会、政治系会合に出て、大慌てで新宿へ。


特急「あずさ」で、新宿を出発。2時間。



小淵沢で、小海線に乗り、清里へ。

この小海線は、日本一高地のJRといわれるらしく、すばらしい眺めだった。


kiyosato2  2両編成の小海線。1時間に一本なので、乗り継ぎ要注意。



kiyosato3  車窓からは素晴らしい眺め。


kiyosato1  別荘が多くありました。いいですねー


kiyosato6  路線付近の観光名所案内。子供のころ、野辺山の観測台に行ったりもしました。



kiyosato4  もちろん単線。




kiyosato8  なぜか平山郁夫の美術館が。


kiyosato5  清里駅着。本当にシンプルです。

kiyosato7  駅は、一時代を風靡しただけあって、おしゃれです。



~~ 施設編 ~~


KEEP財団の清泉寮で、コンサートです。

http://www.keep.or.jp/shisetu/seisen_ryo/stay/stays.html

ここは元来は、キリスト教の指導者たちの研修施設として設立されたそうです。

各所に聖書などが置いてあります。


ですので極めて作りは質素でシンプル。

しかし、だからこその、すがすがしさがあります。

とっても気に入りました。また来たいです。



kiyosato14  フロント。木造です。




kiyosato15  私は着替える暇も無かったため、スーツのまま雪国へ。とりあえず雪だるま君に挨拶(笑)



kiyosato16  立派なつららがあちこちに。


kiyosato9  ホールからの風景。一面まだ雪が広がります。高地のすがすがしさ、雄大さに、心が洗われます。



kiyosato8  夕方も違った表情。美しいです。



kiyosato13  富士山もうっすらと見えます。感動的です。



kiyosato18  雪がまだまだ残っているのも納得の、温度。寒かった・・・



kiyosato11  ホールは木造の壁で、本当に響きの良いところ。実力以上に自分がうまくなったような気がしてしまいます。気持ちの良いホールです!



kiyosato10  昔飼っていた牛が、たくさん貢献してくれたあげくになくなったため、その皮を残していつまでも偲んでいるとのこと。素晴らしいです。




kiyosato17  ホール入り口には本物の暖炉が。質素で落ち着きます。



kiyosato12  天皇皇后両陛下も訪れられたそうです。納得。




kiyosato21  泊まったコテージ。(この写真は夏のものです)



kiyosato19  今回はこんな様子。。。 ものすごく立派なつららだらけ。




kiyosato20  中にも暖炉が。本当に静かで快適な空間です。コテージ万歳




~~ コンサート編 ~~


財団のHP⇒

http://www.keep.or.jp/shisetu/seisen_ryo/event/enomoto/index_07.htm



初日は夜、私たちの指導者である、榎本先生のピアノソロ。


迫真の演奏でした。



kiyosato22


翌日は私たち、合唱団からたち中心のコンサート。

(公式サイト⇒ http://www.c-horizon.com/karatachi.html


2時間たっぷり、宗教曲から日本歌曲まで、いろいろ歌いました!



kiyosato23  宗教的な施設での宗教曲は、気持ちもこもりやすい気がしました。


写真は、ハレルヤコーラスで有名な、ヘンデルの「メサイア」の演奏中。私はこの曲が、大好きです。

ヘンデルの簡潔にして、美しい旋律は、本当に感動します。人生で最も好きな曲ベスト5に入ります。


若干専門的ですが、宗教曲は、ルネサンス時代にまず花開きます。そのころはイタリアローマや、ベネチア、スペインなど、当時の覇権的都市国家が、発信源です。単旋律中心のグレゴリアンチャントを受け継いで、多旋律の美しさを追求しています。


そのあと覇権がオランダやイギリスに移るのを予見するように、イギリスやフランドル地方でも素晴らしい宗教曲が興隆します。

しかしこの地方、楽器を使った音楽はあまり発展しません。それはドイツやオーストリアなど、神聖ローマ帝国方面が中心となります。


そして、宗教側(英)の一頂点がヘンデル、楽器側(独)の一頂点がバッハとなります。同じ年に生まれたこの二人によって、欧州の音楽はひとつの最高点に達します。

以降は、楽器側が古典派としてモーツァルトを生み、浪漫派へと発展していきますが、宗教側のイギリスはずっと教会音楽が中心となり、あまり著名な曲は残っていません。



以上の通史は、かなり私独自の解釈です。書きなぐりかつエッセンシャルに書いていますので細かいミスや反例などはご容赦を。

私はイギリスの教会音楽がとても好きです。加えて、ヘンデル、バッハも大好きです。

「神様は本当にいる」 歌っているとき、そう思わせるだけの美しさが、これらにはあります。

音楽がいかに人の心、人の生き方を、左右するかは、身を持って知っているつもりです。



政策としても、私が「日本の心を取り戻す」ときにも、

音楽は、非常に重要な取組みだと思っています。




kiyosato24  演奏前。なんだかタキシードが似合いすぎる体型になってきました。メタボリックに気をつけねば。。。



kiyosato25  発声のときは、とにかく身体をリラックスしながら、息の循環で音を出すことが大事です。

しかし、同時に、心が感動していなければならない。政治でもそうですが、心を伴わない言葉には力が無いのです。



ここで難しいのが、感動と共に、身体を冷静にコントロールすることを、両立させること。興奮するとつい力んで歌ってしまうし、身体のコントロールと脱力に注意し過ぎると、表現にまで心が至りません。


まさに「ホットハート、クールブレイン」でなければ、ですね。私のモットーです。




kiyosato26  コンサート終了後です。間で一緒に歌っているのは、、、なんとケニアから来た黒人さん!


ケニアから、どうも農村留学として、清里に来ていたようで、私たちの演奏をとても喜んでくれました。

彼女らもKEEPに来るくらいなので、クリスチャン。

せっかくなので、一緒に、アルカデルトの「アベ・マリア」を合唱。楽しかったです。




日本を愛する田沼としては、日本の音楽も豊かで最も好きですが、

外国の音楽にも深く感動します。

音楽は、その国のルーツや文化を大切にするべきですし、だからこそ豊かですが、

その豊かさは国境すら越えてしまうと思います。

豊かな音楽、豊かな心で、共鳴しあえるとき、口だけではない相互理解、真の平和に近づける。そう願いたいと思います。




以上、2日間、

心の満ちる時間でした!