前回投稿に続いての、投稿です。
http://ameblo.jp/tanuma/entry-10067887797.html
●最近は政治が、希望をもたらしていないと、感じてなりません。
「失われた10年」と言われていますが、最近は「失われた希望」ではないかと感じています。
常々、訴えておりますが、政局狙いの政治はおかしいと思います。
私は民主党に期待を持ってはいますが、「政権交代を!」「参議院で民意は出たから、衆議院解散を!」などの主張は、正直ピンと来ません。
それは前も言ったとおり、政局、つまり権力闘争が第一目標になってしまっているからです。
普通に考えて、政治が第一に訴えるべき・目標とすべきことは、権力闘争ではなく、
どういう社会を作るか、どういう政治・政策・理念でやっていくかという、「内容」なのではないでしょうか?
もちろんいまの与党を一方的に保護するわけではありません。それに民主党にも優れた内容はたくさんあると思います。ただ、順番が違う。それがどうもしっくり来ません。政治が違う。
●政権交代という権力転換によって、今の日本に希望がもたらされる政治が生まれるのか。
どうもよくわかりません。
政権交代の前に、希望をもたらすための理念があり、だからこそ国民も権力転換を望む=応援するのではないでしょうか。
政権交代というスローガンが、今ひとつ、力強くないのは、それが希望になるか国民にとってよくわからないからです。
当然です。単なる権力闘争をスローガンにしているからです。国民が一番聞きたい、どんな社会を作るかというヴィジョンは、言っていないからです。
与党が失策続きなら、「政権、代えてみてもいいか」という機運も生まれ、実際に交代するかもしれません。
しかし、そのあと希望をもたらせるとは全く保障がありません。
それをマスコミは「政権担当能力に疑問」という難しく表現していますが、
要は「希望をもたらしてくれるような政策、理念が見えないよ」ということと思います。
つまり、政治が一番普通にやるべきことが、できていないということです。
言い換えれば、民主党の本質は、政策・理念がない、ということです。
反自民という、理念とも呼べない、権力目標しかないのです。
それが、国民のみならず、
実は民主党内部をすら迷わせています(これは具体名は出せませんが、事実情報です)。
(この文章も、決して私からの民主党への批判ではなく、事実を述べているだけです)
●というか、これは私が接触する中での感覚値ですが、
民主党の国会議員も、かなりの人はこのことをわかっています。
一回政権交代をしたあと、再度政界再編をしないといけないと思っています。
でなければ、希望をもたらす政治、日本の衰退を防ぐ政治は、できないとわかっているのです。
私の感触で、真摯に政治をやっているなと感じる国会議員の方ほど、政界再編を想定しているように感じます。
やっぱり、いまの政党のくくりはおかしいと、改めて思います。
●いま自民党は、イージス艦問題や、道路に関する税・予算質疑で、あまり評判が良くないようです。
しかしこれは自民党だからではなく、与党だからであって、民主党が政権をとっても同じようなことは起きると思います。
自民党を弁護したいのではありません。問題の本質がずれていると言いたいのです。
今の政治の問題の本質は、前から私はずっと言っておりますが、
政治家が全然役所をコントロールできていないということです。
議会制民主主義ではなく、官僚制民主主義になってしまっているのです。
だから役人は問題を起こすし、あるいは既得権益を保護するし、政治家はそのいいなりになる。
イージス艦や防衛省の不祥事にしろ、道路財源にしろ、年金未払いや社会保険庁の問題にしろ、テロ特措法での無方針主義にしろ、
すべては役所が硬直化してしまっているから、起きている問題ではないでしょうか?
たまたまそれが安倍政権時代だったり、石破大臣時代だったりするだけです。
これら不祥事は、仮に民主党政権になっても、絶対に起こると、予言しておきます。民主党がいまの与党よりも特別、役所をコントロールできる力を持っているとは、残念ながら聞きませんので・・・
改革にあれだけ熱心だった小泉政権ですら、多くの不祥事が起こっていますし、役人主導から官邸主導にするために莫大な苦労をしていたのは、ご存知の通りです。
(民主党は、官僚幹部層の政治任用を言っており、それには大変期待しています。ただこれは非常に、言うは易し、行なうは難しというテーマ。現在それに取組んでいるようには見えないのが不安なところです)
なお、特に地方議会は、この官僚制民主主義が顕著です。ほとんどの地方議員は、役人にバカにされてしまっており、言いなりになっています。
これも内部の方の実話で、「千葉県議会は知事の言うとおりに立ったり座ったりしてればいいだけだ」とのことでした。これが実態なんです。
知事ですら、扱う分野が広範なため、ブレーンがいない場合は、県庁職員に対して受身にならずに済むか微妙と思います。
私自身は、これをなんとかしたく、我が身を持って、県政への挑戦をしました。
官僚組織をコントロールすること。それができるかどうかが、国家の再生、希望の政治創り、地方政治の復権の、カギと思います。
●民主党(自民党)政権、あるいはその後の政界再編後の与党が、語るべきヴィジョン。
私の考えでは、それは「脱・官僚国家」です。言い換えれば、リーダーの政治です。
官僚主導では限界のある、この国の舵取りを、真に政治がリーダーシップを持って、やること。
企業経営において、社長と部下が強い信頼関係で結ばれ、団結して大きな事業をやっていくように、
役人という公僕を政治家がしっかりリードし、活力ある元気な役所を作ることです。
公務への使命感と仕事の創造性が両立する組織を、作ることです。
そしてその役所が主体となって、社会を元気にしていくことです。
それを、脱・戦後体制、と言ってもいいです。戦後、特に、官僚制民主主義が顕著になりましたから・・・
ゆえに、政治家には、官僚をリードし、コントロールできる資質が求められます。
すなわち、心をつかみ夢を与えるリーダーシップと、よい批判や改善提案ができるため政策の勉強が、重要になると思います。
ある調査で、いまの日本の若者は、「最も日本を考えている人は経営者だ」と答えていましたが、
まさに経営者のような、人間力磨きと勉強に熱心な人々。
こういう人々の集まりが、政党をつくり、政治をやるべきではないでしょうか。
そして、私たち有権者は、こういう政治の誕生を、バックアップすべきではないでしょうか。
役人と政策提案で戦える知識力、一方で役人を仲間にできる人間力、
これが役人コントロールに必要な力と思います。
この辺が評価すべき点であり、また有権者としても応援すべきことです。
これは、役人の方々にとっても、必ず、うれしいものになるはずです。
そういう政治家がいれば、信頼関係で結ばれた仕事ができるわけですから。
●同時に私は、失われつつある日本の精神、そして衰退しつつある日本の国力を復活させるため、
美しい日本の心を取り戻す改革が、絶対不可欠と思っています。
私のことを右翼と言う人がいますが(笑)、私は美しい日本の心を取り戻したいだけです。
そのためには人一倍、改革に熱心だと思っています。
●改革リーダーの政治、そして日本の心を取り戻す政治。
そのときこそ、希望にあふれた、真日本の再建が始まると思います。
国政はしばらくは政局展開が続きそうですが、いつかこんな政治が誕生するよう、
私も具体的に支援をしています(ここでは書けませんが・・・)
その日が来るまで、私は
「自民党よりも故郷を愛し、民主党よりも改革に熱心」な
無所属でありたいと思っています。