衝撃的な事件です。


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●千葉でも16病院が拒否=昨年、30代妊婦が切迫流産に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070905-00000184-jij-soci
9月5日20時32分配信 時事通信

 千葉市の30代の妊婦が昨年、夜間に下腹部の不調を訴え119番したが、救急隊の照会に同市内などの16の病院が受け入れを拒否し、最終的に搬送された病院で、切迫流産と診断されていたことが5日、分かった。 (略)
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●救急搬送妊婦の2割、最初の病院で拒否…千葉市
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070905-00000013-yom-soci
9月5日21時42分配信 読売新聞

 千葉市で昨年、夜間に救急搬送された30歳代の妊婦が、16の病院から電話での受け入れ要請を断られ、通報から約1時間後に搬送された千葉大学医学部付属病院(千葉市中央区)で切迫流産と診断されていたことが5日、分かった。 (略)
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実は、奈良の事件報道を受けて、田沼はブログ投稿を書いていた途中でした。

私自身は独身ですが、子供を生み育てる世代ですので、この事件に強い怒りを感じていたからです。

そんなところに、今日千葉でも同じような事件の報道がなされ、衝撃を受けています。


(以下、奈良の事件報道)
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●36歳妊婦、9カ所病院たらい回しで流産
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070830-248866.html

●妊婦たらい回し 一刻も早い産科救急の整備を
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070830ig91.htm

●<舛添厚労相>全国知事会と定期協議開催へ 救急搬送問題で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070904-00000018-mai-pol
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一部のケースでは、妊婦側の留意不足という指摘もなされているようですが、
何にせよいまの出産環境が危機的な状況にあり、急ぎ対応しなければならないのは確かだと思います。




もともと、千葉は、医療体制が不十分です。

病院の数は、千葉県は全国でビリから2番目(人口10万人当り4.8軒)です。

医師の数も、人口10万人当りで全国平均は201人ですが、千葉県は146人。
http://www.wam.go.jp/wamappl/bb01News.nsf/vCat20/E63EFEC71DB85F3E492570C80018D688

看護師の数も、全国平均595人に対し、千葉県は411人で、これもビリから2番です。
ちなみに看護師の離職率も、千葉県は全国5位の高い率です。


NHKなどでも東金病院のことが取り上げられたりしているので、ご存知の方もおられると思いますが、千葉県の医療水準は非常に低い状況に陥っています。
(ご参考) http://www1.jiu.ac.jp/doctor/newspaper.html



その中でも産婦人科・小児科は、特に深刻といわれます。

24時間小児の1次医療をみれるのも、千葉県内で海浜病院だけで、千葉市以外では、船橋市、市原以南は二次医療施設が輪番制をとっているような状態。


産婦人科の医師数も、医療施設に限ってですが、千葉県は人口10万人当り6.7人で、全国39位。
http://wwwdbtk.mhlw.go.jp/IPPAN/ippan/sko_o_Dl
(なお、千葉市も、14大都市の中で産婦人科医師数は最低です)




千葉の医療、特に産婦人科・小児科医療は、危機的な状況にあります。
「安心して子供を産めない・育てられない」
「安心して健やかに暮らせない」
データから見る限り、それが今の千葉県と、言わざるを得ません。

これを放っておくわけにはいかないと、感じています。




上記データは、単なるデータですので、今後現場の実態も調査し、より深い検証が必要と田沼は考えていますが、少なくともこの現状は、たらい回し事件が起こった今、無視はできないと思います。

より深い問題の分析を通じて、改善策を、今後も検討していきたいと思います。

私は現職ではありませんが、できる限り早く、取組みたいです。皆さんのお力もお借りしたいです。



また同じような事件が起こらないように…!