ある記事が出ていました。


-----------

●いじめ原因の事件 前年比41%増 昨年 「無抵抗だから」動機・原因の半数
2月16日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070216-00000024-san-soci


 昨年1年間に全国の警察が検挙・補導したいじめに絡む事件は、前年比41・2%増の233件で、4年連続で増加したことが15日、警察庁のまとめで分かった。検挙・補導者数も41・1%増の460人に上り、うち中学生が76・5%だった。原因・動機は「(被害者の)力が弱い・無抵抗」が46・3%と突出していた。いじめの被害者に落ち度がなくても、力が弱かったり、拒絶する意思を示さないと、いじめのターゲットになる傾向が強まっていることが浮き彫りになった。またこの数値は過去10年でもっとも高かった。


 原因・動機調査は、いじめに絡む事件の捜査で、被害者、加害者の事情聴取などから得た情報を都道府県警が分析。該当するとみられる項目を複数回答で選び、警察庁でまとめた。


 233件の事件の内訳は、いじめる側による傷害や強要などが223件、いじめられた仕返しが10件だった。


 検挙・補導者は、小学生が対前年比5人減の18人、中学生は112人増の352人、高校生は27人増の90人で、中学生による事件の急増が目立っている。


 「原因・動機」では、「力が弱い・無抵抗」につぎ、「いい子ぶる・なまいき」(15・0%)、「態度動作が鈍い」(7・8%)、「よくうそをつく」(6・3%)-などが続いた。


 また、いじめの被害者210人について相談相手を複数回答で調べたところ、「保護者」が120件で57・1%。次いで「教師」が76件で36・2%、「警察などの相談機関」は65件で31・0%だった。「相談しなかった」は21・9%で、対前年比で13・6ポイント減少した。


 「保護者」や「教師」に相談した被害者は過去10年間横ばいだが、「警察など」に相談した割合は9年の7・3%から急増しており、被害者がいじめ解決の糸口を警察などの専門機関に求める傾向が強まっている。


 いじめに絡む事件をめぐっては、愛知県で昨年11月、14歳の男子中学生2人が、長期間のいじめの末、同学年の男子生徒(14)の両手足を粘着テープで縛り、蹴るなどして、全治10日間のけがを負わせるなど、長期のいじめが傷害事件に発展するケースが目立っている。 最終更新:2月16日8時0分

-----------




いじめは、もちろん、いじめる側に問題があります。

しかし解決のためには、いじめる側の心だけでなく、いじめられる側の心も、見直すことが、より有効な対策につながるはずです。



いじめられる側の対処策は、一言で言うと、「強くなること」が大事だと考えます。

「無抵抗だから」いじめてくる相手に対するには、抵抗すること、抵抗の仕方を覚えること、抵抗する意思を持つこと、

つまり強くなることが重要だと思っています。



どうすれば、強くなれるか。

それは、闘う意思を持つことと、実際の打撃力を持つことです。



たとえば、たとえ非力な若者でも、何度でもしつこく食い下がる意思を持つ相手には、いじめる側も面倒くさくなります。

またおだやかで闘う意思がなくても、筋力がある、背が高い、武器を持っている、などの相手には、やはり、いじめる側の動機を失わせます。



目には目を。力には、力を。

この世の中の冷たい現実を、変に隠したり誤魔化したりせず、丁寧に伝えることが、

むしろ若者の「強くなろう」という意思を育てられるのではないでしょうか。





もちろん、「力には力を」の原則では、殺伐たる世相になりかねません。

この世の現実が、力の世界であるからこそ、力を超える信頼感や、力をあわせる連帯感、弱いものいじめをしないという正義感が、貴重なものとなります。
戦友たちの友情が何よりも固いのは、その表れではないでしょうか。




力の現実、そしてそれを超え得る心の”力”を、しっかり伝えていくべきと、田沼は考えます。

どうぞご意見を、お寄せ下さい。