スカイセンサー ICF-5600 | じんけいの修理日記

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趣味とボケ防止を兼ねて古いラジオの修理を楽しんでおります。https://jinkei.sakura.ne.jp/

ソニーのスカイセンサーICF-5600です。

 

 

依頼主のご指摘症状は

・ FM受信時、NULLインジケーターが正常に動作しない。

・上側のランプは点灯するが、下側のランプが点灯しない
・AFCスイッチOFFの状態でFM放送を受信し、その後

 AFCスイッチをONにすると同調点がずれる。

というものです。

 

チェックしてみたところ、確かにご指摘症状が確認できました。また、FM受信時の音声レベルがAM受信時と比べかなり小さいこともわかりました。

 

内部を点検するために裏蓋を外したところです。

 

 

 

 

シャーシを取り出そうとしたところ、本来付いているはずのネジが付いていません。

以前の持ち主がシャーシを取り外して内部をいじったのでしょう。

 

 

 

 

 

シャーシを取り出したところです。

 

FMの回路を動作確認したところ、

・IF中心周波数ズレ

・検波回路のS字カーブがめちゃくちゃ歪んでおり、DC電圧が

 出っぱなし(なので、ランプが点灯したままになっていた)

が確認できました。経年変化でズレるにしてはズレ量が大きすぎるので、以前の持ち主がコアやトリマーを適当に回したのでしょう。調整するには少なくとも信号発生器、オシロスコープは必要です。スイープジェネレータがあれば効率が上がります。

 

 

というわけで再調整したところ無事本来の姿に戻りました。音声レベルも回復しました。

 

 

 

 

これで本機の修理は完了です。