ソニーのラジオICF-7800 ニュースキャスター | じんけいの修理日記

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趣味とボケ防止を兼ねて古いラジオの修理を楽しんでおります。https://jinkei.sakura.ne.jp/

ICF-7600と一緒に送られてきたICF-7800です。

本機もこれが3度目の入院です。不具合症状は

「今回FMが全く受信できなくなりました。AMは受信できております。」

というものです。このモデルはFMが受信できなくなる不具合が結構発生するように思います。

動作確認してみたところ、確かにFMは受信しませんが、それよりメーター指針がうまく動かないのが気になります。

 

 

 

 

シリアル番号は26121です。

 

 

 

 

 

裏蓋を外して内部を見たところです。

 

 

 

 

 

動作確認や調整がしづらいので先ずはメーターの修理からです。

 

 

そのためにシャーシを本体ケースから取り出しました。

 

 

 

 

 

メーターを取り出し、分解したところです。周囲をボンドで接着されており、こじ開けるのに苦労しました。

 

 

 

 

 

ピボット部分のネジが奥まっており、ペイントでロックもされていたため、ネジを緩める際にネジの頭の溝が破損してしまいました。何とか緩んだので指針がうごきやすくなりましたが、次回動きづらくなった際には緩めるのは困難かもしれません。

 

 

 

 

 

 

FMが受信できないのは局発がうまく発振していないからなのですが、回路は板金で覆われた中にあります。

 

 

 

 

 

 

板金を外して回路をチェックしたところ、パスコンの容量が抜けていることがわかりました。

 

 

 

 

0.047μFのコンデンサなのですが、部品が密集しており、さらに部品穴がスルーホールになっているため抜き取ることができません。仕方がないのでパターンカットして足を浮かせ、別のコンデンサを裏付けすることにしました。

 

 

 

で、裏付けするコンデンサは1608サイズのセラミックコンデンサ(村田製、0.047μF/25V)です。

こんな大きさです。

 

 

 

 

 

どこに取り付けたかというと、下記の箇所です。

 

 

 

 

これでFMもうまく受信できるようになりました。下の写真はFM横浜(84.7MHz)を受信しているところです。

 

 

 

 

 

様子を見て問題ないようであればICF-7600、7600Aと一緒に明日発送いたします。