以前修理したソニーの受信機ICF-PRO70なのですが、電池でも外部電源でも全く動かなくなったということで再修理に来ました。
本機は下記のブログに載せていますが、ソニーサービス修理品をさらに誰かが修理したように思える個体でした。
この時はAMの音ひずみを直したのですが、今回は修理に加えて液晶パネルの照明が明るすぎるので少し暗くしてほしいとのリクエストもありました。
内部点検のために分解中です。
動作しない原因はアースパターンのスルーホールがオープンになってしまっていたためでした。電源ラインのスルーホールだったのですが、電流がスルーホール1個に集中しすぎたのでしょうか。
手直しすることにより無事動作するようになりました。
動作するようになったのでバックライトを点灯させてみましたが、確かに明るいですね。
元々ついていた緑のLEDは発行能率が低く、点灯しているのかどうか判然としなかったですが高輝度のLEDを同じ条件で点灯させるとこのように明るすぎるわけです。
この点灯回路は基板上で見ると下記のようになっており、6Vのライン電圧を165Ω(330Ωをパラ接続)の電流制限抵抗を介して点灯させています。
回路図で示すと下記のようになっています。
高輝度のLEDの輝度を落とすには電流を下げる必要があるので2個の330Ωを取り去り、代わりに1kΩの抵抗を載せました。
これで電流は5分の一以下に減っていると思います。
で、明るさはというと次の写真のようになりました。
様子を見て問題ないようであれば明日発送いたします。